上達するための思考力

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スノーボードをうまくなりたい、と思うのは、スノーボードに出会った人なら自然に沸く感情だ。そこで世のスノーボーダーたちは、ハウツーが掲載しているスノーボード雑誌やハウツー・ビデオを購入したりする。実際、このような要望に応えるかのように、今ではどこの雑誌もハウツーを取り上げられるようになった。しかし、果たして本当に雑誌やビデオで上達できるのか? 時には誤った方向に導くものもあるのではないだろうか? そんな疑問や憤慨が今回、自分が「上達するための思考力」を執筆した経緯である。

STORY: FUSAKI IIDA

自分がSnowBoarder誌のハウツー・コンテンツ作りに協力するようになってから、かれこれ10年ぐらいが経っただろうか。その前にもハウツービデオ、ハウツー本などの制作によりハウツーという世界にいたが、SnowBoarder誌のハウツー作りを行う中で、ずいぶんと勉強させていただいたように思う。そのお陰で自分はハウツーの作り方など考える機会に恵まれたし、また毎年違ったテイストのハウツー・コンテンツを発信したいという思いから、研究するようにもなった。

しかし、今、お世話になって来たスノーボード専門誌のハウツーを見ると、もう1つ説明が足りなくてその内容に疑問を持つこともある。例えば、ある人が基本姿勢を説明する時に「懐を深く構える」と伝えているとしよう。しかし、その後に「どんな理由で懐を深く構えるか」という説明がなく、そのハウツーの根拠というのが曖昧だ。「こうするとうまく滑れるよ!」というだけでは、乱暴な教え方のような気がする。

どうしてそうしなくちゃいけないのか?しっかりと説明できなければハウツーと言えないのはないだろうか。
そこで今回の特集では、スノーボードの上達方法を自分で思考できるような方法を提案したい。「自分のハウツー」という主体性を持って、始めて本当のハウツーというものを理解できると思うからだ。

テーマは3つに分けた。
1つは、思考力の基本を育成する天邪鬼的な考え方。例えば、雑誌で伝えるコツというものが果たして、どんな人にも合うものなのか? 本当にそれが正しいのかと疑ってみる発想。この物事を斜めに見る発想が、天邪鬼的であり、またそのような習慣を持つことで、「自分のハウツー」というものが磨かれて来るだろう。

次に、自分がピンと来たカッコいい写真を雑誌から探し、そのカッコいい写真を撮影するために、ライダーはどんなテクニックが必要だったか?考えてみる。1つのトリックには、様々な基本的な要素が潜んでいて、その基本要素を足し算することによってその技が完成する。これは言わば数学的なテクニックとも言える。

最後に伝えたいテーマは、インプットとアウトプットのバランスについて。いくらいろいろなハウツー知識を身につける作業(インプット)をしても、最終的にその滑りにトライ(アウトプット)しなければ、ほとんど意味はない。だから、アウトプットのことまでイメージしてハウツーを考える、という習慣を身につけることを提案する。

以上、大まかに3つのテーマを決めてみたが、実のところ自分自身、まだ研究段階でこの原稿の完成度をどこまでアップできるか疑問である。しかし、この原稿を書くというモチベーションを持つことで、その考え方を推進できると思うので、自分の責任を持って発信できるdmkのウエブでこの特集内容を披露してみたい。


イジワルばあさんになろう!

以前、イジワルばあさんという番組があった。元東京都知事の青島さんが演じていたキャラクターだが、このばあさんはいつもイジワルをしていて、人々を困らせていた。しかし、イジワルをするというのは頭が良くないとできないことである。例えば、あなたは某有名ライダーのキャンプに参加していて、1つのアドバイスを授けられた時に、そのライダーをも困らすような質問を投げかけることはできるだろうか。有名ライダーが伝えてくれた言葉だけに、なかなか突っ込むようなことは言い難いかもしれない。しかし、自分が本当に疑問に思ったことは正直に質問すべきである。もし、相手が困り果てているようなら、そのコーチはしっかりと説明していない、ということだと思うからだ。ある種、質問者はイジワルばあさんになったような心境になるが、「それでいい」と思うのである。

今年、自分は春のウィスラーで GSSキャンプで3人のキャンパーのコーチングを引き受けたのだが、その時には人数も少ないこともあり、かなりキャンパーに考え方をつけさせるレッスンを行った。例えば、こんな質問をしてみた。「基本姿勢ってどんな姿勢? 」

そうするキャンパーは、基本姿勢とはヒザを曲げて、目線を進行方向、懐は深く構えて、上半身はリラックス、体はやや前方に構えて・・・、などいろいろ雑誌や以前どこかのキャンプで習ったことを話す。しかし、「そうちなくちゃいけない理由は?」と尋ねた時にきちんとしっかりとその理由を答えられる人がいなかった。

このことからもわかるように、多くの人は雑誌やビデオでのハウツーを見た時に、そのアドバイスをほとんど疑問を持たずに受け入れたのだ。もしかしたら、人それぞれ違ったレベルやスタイル、さらには持っている筋力や骨格でも基本姿勢は変わるかもしれないのに。

自分が考える基本姿勢

それでは自分が考える基本姿勢を伝えてみたい。
まず基本姿勢というのは、そのスタンスに合わせて自然な形で構えなければならない。無理に上半身を捻って前を向くようにして構えると、そのスタンスに合わせた最適な運動ができないからだ。実際、捻った運動でヒザを曲げたり伸ばしたりすると、ひじょうに困難で骨格に合っていないことがわかる。滑ってみても、捻り戻り運動が発生して、確かな抜重ができないことがわかるだろう。
基本姿勢を作って、唯一捻られた部分があるのは首だけだ。目線を滑る方向に導く関係から、頭だけは進行方向を向く関係で、首だけ捻れている。
しかし、その他の骨格パーツ、特に足首、ヒザ、股関節などはスタンスに忠実に曲げ伸ばしできるように無理に捻ったりせずに自然に構えること。

左、ダックスタンスで立ったところ。右、ダックスタンスなのに無理矢理に上半身を前に捻ったところ。無理に前に捻ることで、体重の乗り方が後ろ足の方が多くなる。だから、スタンス幅や角度に合わせた姿勢で立つことが大切。

スタンスには大きく分けて2つの種類がある。両ヒザが外側に向くダックスタンスと後ろヒザが内側に入りやすいノーマルのスタンスだ。
ノーマルスタンスでは、例えば前足 21度、後ろ足9度などの設定なので、上半身がやや前に向く。上半身が前に向くと、進行方向に対して左右のバランスが生まれるので滑りやすい。ターンを習得しようとしている初心者や、ターンに磨きをかけようとしている方に最適なスタンスだ。
ダックスタンスの場合には、上半身は横を向くことになる。横を向いた分、進行方向へのバランスは悪くなるが、逆向き(スイッチ)で滑った時には、ノーマルスタンスよりも違和感なく滑ることができる。しかも、両ヒザが外側に向くのでヒザが曲げやすい。オーリーなどヒザの曲げ伸ばしを大いに使うフリースタイル技を行う時に役立つので、フリースタイラーには人気のスタンスだ。

人間骨格に逆らわない!これが、自分が提案する基本姿勢である。何度も言うが、それは一番運動効率を高める姿勢のため。自然に構えたこの姿勢こそ、ニュートラルな姿勢であり、最も運動域を広くしてくれるものだ。

それでは、なぜスクールに行くと、自分のスタンス以上に上半身を前を向かせるイントラがいるのか? それは先にも伝えたが、やはり上半身を前に向かすと、その進行に対するバランスが良くなるからだ。またそのスクールのリーダーが、アルペンボードに乗っていて、必要以上に上半身を前に向けてしまう傾向がある可能性もある。しかし、下半身に対して上半身が無理に捻られた形なので、最初からスタンスを前に向かすようなスタンスにする、というのは良くないと思う。もちろん人間には、股関節の柔らかさなどから、ある程度、捻りがあっても対応できるが、その微妙な捻りによって運動域を狭くしてしまうことを考えれば不正解だと思う。

左、自分が考える通常の基本姿勢。右、懐を深く構えた基本姿勢。どちらも左右軸を保てることは事実だけど、腰の高さの位置が変わり、安定感は通常の基本姿勢の方が高い。脚の筋力をより使っているのも特徴。

次によくある教え方のパターンとして、「懐を深く構える」というのはどういうことだろうか?
確かに懐を深く構えると下半身がドッシリとなる。この構えに一理あるなあ、と思うところだ。
しかし、厳密に言えば、懐を深く構えることは、ヒザや足首の曲げをあまり作らずに、太ももやふくらはぎの筋力をあまり使わないことだと思う。

例えば懐を深く構えずに、上半身の位置を下げるためには足首やヒザをしっかりと曲げないといけない。これで確かに重心をしっかりと保つことができる。だけど、太ももの筋肉やふくらはぎの筋肉をとても使うので、この姿勢を取っただけで大変疲れるという人が多いだろう。
しかし、こちらの筋力を使う構えの方が、より重心を保ち、また前後の軸も保てることを意識できると思う。従って、懐を深く構えるという基本姿勢は、女性のように筋力がない方が、とりあえず重心と軸を保つような姿勢を作りたいために考えた基本姿勢のように思えるのだ。言葉は悪いがインスタントである。インスタントは悪くないし、実際にこのインスタントの懐を深く構えた基本姿勢がライディング強化を導くことも想像できる。だが、やはり鍛えるべき筋力は鍛えるべきなので、上半身はそのままで特別に懐深く構えずに、ヒザや足首をしっかりと曲げて基本姿勢を作った方がいいだろう。

以上、基本姿勢を例に、その格好をしなくてはいけない意味や、そのアドバイスの背景にあるものなどを考えてみたが、こうしてハウツーは思考することが大切だと思う。だから、これからはコーチのアドバイスや雑誌で書いているあるコツなどがガッテンいかない場合には素直に疑問を投げかけるようにしてみるといいと思う。なぜならその疑問から「自分のハウツー」という主体性が身につくからだ。冒頭に伝えたように主体性がないと、何が正しいとか間違っているとか、自分に合っているとか、そういう判断がつきかねなくなる。

ところで自分はコーチというのは、かねがね医者のような仕事だと考えている。患者さんのために最善の処方をしようと努力する仕事だ。患者さんの恐怖心を想像し、そこから治療方法を考える。医者が常に完璧な治療選択をできるとは限らないのと同様に、スノーボードのコーチも同じことが言える。まして、きちんと試験制度を通過していないコーチ、ただスノーボードがうまいというだけでは、コーチとしての力は弱いとも言える。そうかと言って、やはりコーチはキャンパーよりもずっとうまく、試行錯誤の上で上達した歴史があるのだから、そのへんは素直に聞けるといいだろう。しかし、聞く側もある程度の知識がないとただコーチの言うことを飲み込んでやるだけだから、上達しないということもあるのだ。コーチは神様でないのだから、完璧ではない。そのことを理解し、ぜひイジワルばあさんのように天邪鬼的な発想を持ち、主体性のある思考力を身につけてほしいと思う。

映像、写真で考えるハウツー

なんだか、自分らしくない難しい話ばかりで恐縮だが、それではここからは実例でどうしたら上達できる思考力が身につくのか試してみよう。 こっちの話の方が、実用的で頭に入りやすいと思う。

この写真を見てほしい。
これは、 SnowBoader誌1号の表紙だ。これを見て、まず思ったこと。
「うわっ、スゲー! このライダーはスイッチかよ~」
だけど、表紙のライダーを見たら忠くん(布施)ということを見て、「ああ、グーフィスタンス」だと納得。まあ、忠くんならスイッチでもクリフのサイズによっては飛んでしまうだろうけど。
ともかく、基本中の基本だけど、こういうシンプルな部分からアプローチすることが大切。
次にこの写真を行うテクニックとしては、「インディ・エアー」これは誰でも思いつくこと。
さらに、クリフを飛び出す時には、どんなテクニックが必要か?
そう、「オーリー」だ! しかも、ここの雪質はバックカントリーのようなところだから、きっとアプローチもパフパフ、もしくはザクザクという感じで足場が取られやすいところ。よって、蹴り難いところでオーリーした、ということを想像できる。
そして、このエアーのサイズはどんなものか?
ランディングが見えないので、なんとも言えないが小さくはないだろう。ともかく、ランディング時にはもの凄いスピードで着地するような感覚になるパウダーであることを考えれば、やや後ろに体重を乗せるような形でランディングすることが考えれる。
以上のことを考えて、このエアーを自分がメイクするためのハウツー計算式を弾き出そう。

パウダーでもできる鬼オーリー+インディ・グラブ+落下+激しいランディング=この表紙のエアー

この中で誰でもクリアできそうなものは、インディ・グラブだろう。
次に鬼オーリーだが、これも何度かの努力によってできるに違いない。実際にクリフを飛んでいるイメージで「あそから下は本当はクリフなんだ」とか勝手に想像してみて練習するのも手。もちろんパウダーでのオーリーは難しいので、そこでの練習も必要だ。

激しいランディングは例えばコブをチョッカルことでできそうだ。
あとは落下だけど、これは単純に恐怖感との戦いだ。人間は恐いと体を硬直してしまうが、そうすると体が言うことを聞かない。よって、これはジェット・コースターに乗ってリラックスする練習でもするか?
というか、一番いいのは徐々に小さなクリフから大きなクリフに飛ぶ練習をすることだろう。だけど、そんな環境なかなかないので、篭って毎日練習しないと難しい、というようなサンデー・スノーボーダーにとって悲劇的な(?)答えが出るかもしれない!?

ちなみにバックカントリーでは、自分が万が一失敗した時の逃げる場所などのチェックや、その対応まで考えている。一般にパークの映像よりもバックカントリーの映像の価値が高いと言われる点は、そんなところにもあるのだ。

ともかく、こうして1つのトリックを足し算のような計算式を作ることで、アライのようなバックカントリーができる山に篭ればオレにもできるチャンスはある、というような答えを導き出すこともできるのだ。しかも、想像したことにより、ハウツーというのが自分の体に入って来ることになる。これが、大切だ。

次に全米トランズ誌の最新号でも見てみよう。
見開きのページにストリートでの font 180, switch 50-50 through two kinks, to switch backside 180 out !という何とも技名が長いもの。一応、カンタンに訳すと、フロントサイド180でレールに乗り、そのままスイッチでキンク・レールを滑る。このキンクはダウン・フラット・ダウンになっているので、two kinksという表現方法になっていて、レールからアウトする時には、バックサイド180というもの。 さあ、まずは先の計算式のように自分でこのトリックの解明、つまり計算式を作ってみよう。

乗る時にフロントサイド180をしているので、フロントサイド180を使っているのは誰でもわかること。しかし、ここで注意しなくちゃいけないのは、このようなストリートの場面では、エッジを立てたアプローチができないということ。通常フロントイサイド180をする時には、ヒールエッジに乗って蹴るが(注:フロントの場合にはトゥ・エッジに乗って行うパターンもある)、それができずにフラットのまま180をしているというのが1つの注目点だ。またレールからアウトする時にもエッジを立てることは無理だから、エッジを立てずにバックサイド180をする技術も必要である、ということがわかる。これは、ちょっと難しいぞ。さらにキンク・レールをスイッチで 50-50で滑るテクニックも必要だ。従って計算式は以下のようになる。

フラットで抜けたF/S180+キンクでスイッチ+フラットで抜けたBS180=この見開きページのトリック

さらに細かい計算式を作ると、キンクでスイッチという部分を計算することができる。

スイッチで滑る技術+キンクを滑る技術=キンクでスイッチ

このようにして自分でハウツー計算できれば、どんなトリックでも上達の方法が見つかるものだ。イコール、正しい努力の仕方という言い方もできるだろう。今まで雑誌を適当に目にして「凄え!」とか思っていた人も、さらにハウツー計算式を当てはめると、そのトリックの奥深さがわかって「もっと凄え!」と思えることもあるだろう。逆に「なあんだ、このトリックはこれさえ練習すればできるから、オレにもこうした練習でできるようになるな」と思えるようになれば、まさにこの企画の意図、上達するための思考力が身についたことになる。

試しに今、自分の家の本棚に仕舞ってあるスノーボード雑誌を手に取り、適当な写真を見ながら考えてみてほしい。きっと新しいスノーボードの世界が見えて来るだろう。

アウトプットをイメージする意味

スノーボーダーの仲間が集まった飲み会で、よくウンチクを語る人って見かけない? その人が意外に口の達者の割にはうまくなかったりってこともあるのでは!? そういう人は、インプットはされているが、うまくアウトプットされていない可能性が高い。

つまり、スノーボードの雑誌やビデオなどにより、知識はたくさんあるけど、実際にやってみるチャンスや学んだことを活かした滑りというのができていないということ。なぜ、そうなるかというと、アウトプットをしっかりとイメージしてインプットをしている作業をしていないからだ。

例えば、キミがスノーボードの雑誌やビデオを自分のライディング向上のために買ったとしよう。そうしたら、すべてのビデオ映像を見ることがないかもしれないし、特にスノーボード雑誌の場合だとスタイルが広過ぎるので、すべて読むこともない、と思う。よくスノーボード雑誌を読む人は、隅から隅まで読む人も多いけど、自分が知りたいことを知れるページだけ、読めばいいと思う。実際、自分もスノーボード雑誌は、斜め読みで、気になるページだけ集中して読み理解するようにしている。もちろん時間がたくさんある方、もしくは「ともかく読むのが好きなんです!」という方は、ぜひすべて読んだらいいと思うが、自分の上達という観点からアプローチするなら、すべて読むことはないと思うのだ。

極端な話、そのページに魅力を感じたり、匂いというかオーラ、つまり自分にとって大切そうだなあ、というところだけを一生懸命に理解すればいいと思うのだ。例えば、あるシークエンス写真に魅力を感じたら、それを自分の部屋に飾ってみよう。それで、このトリックがどのようにして成り立っているのか、そのトリックをやっているライダーはどんな感覚にあるのか、ということを考えていくといいだろう。風呂入る時やトイレにいる時、電車の中で・・・、ともかく自分が一人で集中できる環境のところで、そのトリックについて考えてみる。

そして、さらに最も大事なことは、実際に自分がやるということを前提にして考えること。これはいわば作戦追行のような作業でもある。

例えば第二次世界大戦の時、アメリカは日本を降伏するために作戦を立てていたとしよう。どこに原爆を落とすか、都市部での大空襲、ロシアからの攻めに対する停戦協定の結び方。日本降伏後の処理方法・・・etc。彼らは、その作戦が絶対に成功するように信じ、行動に移し、そして実際にそうしたハズだ。
それと同じように、1つのトリックは、自分ができると信じて、それをメイクするためのハウツー計算式を作り、その作戦を追行していかないと意味がない。これぞ、まさに『アウトプットを意識したインプット作業』になる。

なんだか、難しい話をしているかもしれないが、小学生の頃の授業を思い出してみよう。キミはどれだけあの頃、学んだことを覚えているか? きっと思い出すのは足し算や引き算、そして掛け算など超基本的なことだけではないだろうか? なぜなら、実際に今の生活で役に立っていない知識は、ゴミと同じで捨ててしまっているからだ。

スノーボードも同じ。興味のないことを学んでも、それはウンチク垂れ増のネタにしかならなくて、スノーボードの上達という観点では、意味がないこと。もちろん、世の中には「ウンチク垂れるのが大好きなんです!」という人もいるから、その人の趣味までは否定しないが、ただ上達を考えるなら、いるものといらないものをしっかりと分けた上で、ハウツー計算式をやった方がいいし、それがつまり自分が言う生きたインプット作業ということになる。

結局はスケベ心(?)

唐突だが、自分の師匠でもある SnowBoarder誌の編集&カメラマンの岩田さんは、スケベである。なぜなら、常にそのライダーがどんな考えで滑っているのか、たくさんの想像を膨らますことができるからだ。だから、岩田さんは良いハウツーを作ることができたし、また自分の師匠にもなったと思う。
みんなにはこの特集を読んだきっかけにぜひ想像力を働かせてスノーボーダーとしてのスケベ心(?)を発揮していただきたい。一人で集中できる環境で、様々なトリックを解明し、ハウツー計算式を作ってみる。今まで電車の中で暇だなあ、と思っていた人もこのハウツー計算式をやってみたら、楽しくなるかもよ。それで、実際に自分の頭の中でシュミレーションして「よし、これでこの技はできる!」なんて、ニタ~って笑ったら、本当にスケベだと思われて、周りから白い目で見られるので気をつけるように。

 

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