フサキは見た!これが北米最大展示会SIA

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スノーボードの展示会でも、世界で最も大規模と言われているSIAトレードショーに行って来た。ウィンター企業が集まる展示会で、スノーボード・カンパニーだけでも実に169社もあり驚かされた。そして4エリアに分かれた展示会場の内のスノーボード関連カンパニーが集まるCエリアは最も多くの人が集まる注目のエリアだった。自分は今回、Nomisの仕事のために行ったのだが、dmk読者のためにこの展示会全体も視察したので、ここにそのレポートを発表しよう。

展示会と言っても最新のギアを展示するこのイベントでは、そのメーカーとの取引があるショップ関係者以外は入れないところも多い。日本から遥々やって来て最新のギアをチェックしたい大手ショップのバイヤーさんでさえ、入れないところも少なくないのだ。だから、自分のようにNomis展示者の札を付けている者が、そう易々といろいろなブースに入れるわけがない。だけど、メーカーも様々ですでに業界誌などで新商品を発表し、積極的に新商品をPRするところも少なくない。ブースの作りもオープンにして、誰でも見れるようにしているところだって多いのだ。そんなワケでこのレポートはできる範囲内で新商品を紹介しつつ、この会場の雰囲気をみんなに伝えたいと思う。

ハンパない豪華な会場

まずこの会場、ラスベガスという土地の雰囲気に驚かされた。夜空港に到着したのは夜の11時を過ぎていたが、町全体がネオンに覆われていた。まさに眠ることを知らない町という印象。またこの展示会が開催されたマンダレー・ホテルというとことにはスフィンクスやピラミッドまであるではないか! このアメリカ人が考えるラスベガスという町の規模にも改めて驚かされたし、またアメリカの魅力ある大きなスノーボード市場も感じた。ここで成功したやつは世界で認められるんだ、と豪華なホテル会場を歩きつつ思ったものである。


左)マンアダレーホテルの夜景。凄いところで開催しているね。
右)ネームプレートにはファースネームFUSAKIが大きく出ている。ファースネームで気軽に話し合えるような気配りだ。

カラオケVolcom
http://www.volcom.com/

まずはやたらというるさいブースが目に入った。なんとヒッピー姿でカラオケ大会である。最初はこのカラオケばかりに目が行ってどこのブランドだとか、わからなかった。しかし、よくよく見ればこのブースはVolcomだ。Volcomと言えばアパレル最強ブランドである。これだけ大きなブランドになっているのに今でも多くの人に尊敬されていて凄いブランドだね。だいたい大きなブランドになってしまうと、コア層からは「もうカッコ良くない」と見向きされなくなるものだけど、Volcomに限ってはそれがない。こうした奇抜なPR方法も含めて印象度を高めて、人気を高く維持しているんだな、と思った。中には入れなかったかけど、きっとこの黄色いヒッピー姿が1つのテーマになっているのだろう、と推測。


左)アメリカ式の陽気なカラオケでやたらに盛り上がっていたVolcom。
右)壁もヒッピー的なデザインだった。

大盛況Nomis!
http://www.nomisdesign.com/

途中Volcomブースに寄り道したけど、Nomisブースに到着!いやあ、盛り上がっているぞ。嬉しいね。
やあ、シモン、やあマット、やあスティーブとハイタッチやら握手、そしてハーイ、テネヤちゃんで慣れないハグもする。そして、相棒ムラッチョ(注:Nomis日本代表)も時差ぼけの頭で笑顔でみんなと握手。
オレたちがすぐに到着してテレビカメラを引き連れたトレバー・アンドリューもやって来た。彼もNomisのオーラに惹かれたようだ。それにしてもトレバーってずいぶんといかつくなったもんだね。最近ミュージシャン活動しているから、すっかりそっち方面の格好に。もしかしたらマーク・フランク・モントーヤのように怖い兄さんになるも時間の問題だったりして!?
Nomisブースでは、Stepchild snowboardsとの共同作品のティーザーが流れていた。このDVDは世界で数万リリースされるので、NomisとStepchild snowboardsがさらに世界中で広まりそうだ。恐るべしショーン・ジョンソン(注:ビデオ・プロデューサー及びStepchild snowboardsオーナー)。
そして、なんとそのDVDにも登場するNomisのマスコットも登場! マスコットってかなりクラッシックなPR方法だけど、相当インパクトがあったなあ。日本にもこのマスコット来るというから、楽しみである。
Nomisスタッフはランチを取る時間ないほどの大盛況で一安心。


左)トレバーにインタビューされるシモン&アンドレ兄弟。
右)会場でとても目立っていたNomisマスコット。


左)バナナを片手に持ちながら接客していたマーリー。日本の展示会場でもこんな状態になりそうだ。
右)長時間フライトでやって来た相棒ムラッチョは時差ボケ状態だけど、Nomisに来てお気に入りの帽子をかぶるとこの笑顔。

Salomonはファッションショー
http://www.salomonsnowboard.com/

Salomonのファミリー・ブランドのBonfireは、展示ブースをオープンなデザインにして多くの人が見れるようになっていた。しかも凄いのは、中央にファッションショーのようなスペースを設けて、常にファッションショー状態を行っているところ。ウェアーを並べた以上にデザインを表現することができるので、かなり効果的なアイデアだろう。色使いも明るくて、ゲレンデに行く気分を高揚させてくれそうなデザインだね。

左)とてもカラフルで細身のウェアーが多いようだ。
右)向こうに小さく写っている女性が見えるでしょ? それがファッションショーのエリアだ。

業界の雄Burtonは最大規模!
http://www.burton.com/

今回の展示会場で最も大きな規模を取っていたのは、言うまでもないがBurton! これまでの日本でのBurtonと言うと、新商品は取り引きのあるディーラーさんのみに開放しているというイメージだったけど、本国の展示会スペースはかなりオープンなデザインだった。だから興味深いBurton商品をチェックをすることは容易。何しろオレ自身、ブーツとバインディングはずっと前からBurtonなので、単純に来年はどれにしようか、なんて考えながらチェックしていたのである。
バインディングに関しては、スカルトン・デザインのカスタムがカッコ良かった。だけど、やっぱりカーテルが気になる。このカーテルってのも定番人気バインになるのだろう。
あとボードのデザインでカッコ良かったのは、ジェレミー。この派手派手デザイン、かなり売れそう。90年代中頃、日本にスノボ・バブルがあったけど、あの時、派手なリッピー・モデルとか即効売れていた。これから出るジェレミーもそういうボードになるのかな、と思った。
そして忘れてならないタダシ・モデル。こうして海外でシグネチャーを見ると、改めて凄いよなあ、と思う。まさにスノーボード界のイチローだよね。

ところでこのBurtonのブースのデザインちゃちくない!? いやいや、これはあえてダンボールで作ったからこういうデザインなんだ。さすがBurton、こんなところでも地球温暖化危惧をした行動に出ているってわけである。
そのダンボールでできたイスが座り心地良くて休憩した。そしたらそこにボード・デザイン・コンテストの用紙があった。4色ほどの色鉛筆があり、それで決められた用紙にデザインするということである。もし、採用されたらフサキ・デザインのボードができるのだ。これは凄い!ってわけで相棒ムラッチョと共にお絵かき大会。二人とも和風な感じで仕上げてみた。


左)最大規模スペースを誇ったBurtonのブース。
右)ダンボール製のイスの座り心地はとても良かった。


左)オレがデザインしたボードはお正月気分!モデル名はHappyに。
中)ジェレミーの固さをチェックするムラッチョ。この板はオーリーしやすいオススメだ。
右)世界のタダシ・ボード。

Neffはネイト自ら営業
http://www.neffheadwear.com/

小さいブースながら、いつもたくさんの人がごった返していたのがNeffだ。そうご存知プロ・ライダーのネイト・ボーザンが始めた斬新なデザインのヘッド・ウェアー・ブランドである。そのユニークなデザインはアメリカ人だけでなく日本でも人気が高い。
ネイトと言うと何かいつもパーティーをやっているような印象があるし、たまたま会うと飲んだくれってな雰囲気が多かったのだが、展示会ではしっかりと商品説明していて関心させられた。顔に似合わず意外にビジネスマンだ。こうしてやる時にはしっかりと仕事しているので、ブランド人気も高まって来ているのだろう。


左)大盛況のご満悦のネイト・ボーザン
右)狭いブースの中には人でごった返し。ユニークなデザインに惹かれたようだ。
 


Stepchild特別室で披露
http://www.stepchildsnowboards.com/

このSIAで展示ブースに出すためには、年間のメンバー費用やらブース使用代、さらにはブースを作ったり様々な出費が出る。そんな中、Nomisは展示会場の上のミーティング・ルームまで借りて、特別な顧客への商品説明をしていた。そして、その特別室に置いてあったのは、Stepchild Snowboardsだ。もちろん違う会社のブランドだが、シモンがStepchildの株主でもあるので、ファミリー的な付き合いをしているのである。まだブース代を出せないStepchildのために、Nomisが一肌脱ぎサポートしているのだろう。というか、この特別部屋はStepchildとのシェアかな。
ともかく、その気になるStepchildのラインナップだが、去年同様に数を絞って展開している。やはり今年もシモン・モデルが人気が出るのだろうが、他にも斬新なデザインのカッコいいボードばかり。とりわけ気になったのは、POWDER SUCKSというボード。ステップチャイルドのデザインが散らばっていて、よく見るとその中にはブッシュとフセインがケンカしているイラストがあった。まるで子供のケンカでも言いたいようなメッセージで、なかなかユーモラスだ。


左)ズラリと並んだ今年のStepchild、あいかわらず斬新なデザイン。
右)ブッシュとフセインが戦っている図柄で、なかなかユーモラス。

新テクノロジーで人気のLibtech
http://www.lib-tech.com/

Libtech、もちろん日本でも人気があるブランドだけど、アメリカは日本以上にとても人気があるんだな、と実際のブースを見て拝見した。アメリカならではのカラフルな人を寄せ付けるデザイン、それに何よりそのボードに対するテクノロジーが人々を魅了しているようだ。くわしいことは直接メーカーさんに聞いてほしいのだが、Libのボードはスノーボーダーのために設計されていて、つまりトゥサイドとヒールサイドへの特性を考えて作られているのだ。だから、「スノーボードはスキーではない」というアメリカ的な攻撃的なメッセージをしっかりと主張して、それが事実良いPRになっているのである。


左)たくさんの人で賑わっていたLibtechのブース。


写真で見るアラカルト

 

ここから先は、その他、写真を見ながらSIA展示会の様子を紹介しよう。


DCのブースにあったライダー写真のパネル。イカーとラウリ。それにしても凄いライダーを引き抜いたものだ。


Smithはヘルメットの販売をスタートさせた。ラシベガスでお披露目となった。


Forumの板、中央にはダイヤモンドのようなものがあったけど、まさか本物!?


同じくForumのブースで見かけたフォースクエアー、いやスペシャルブランドか。どうでもいいけど、売れそうなカッコいいデザイン。


これはなかなかバランス力アップに役立つぞ。日本ではシマノが入れることになったとくこと。


展示会場入り口にあった雑誌コーナーには専門誌からスノーボードに関係する雑誌がたくさんで自由にもらえるようになっていた。


SIA展示会場と同じホテル内で頭の取れたレーニン像を発見!これ本物かい!?


泊まったホテルから眺めた夜景。まさに眠らない町ラスベガスだったなあ。


ヘーリーヘンセンのところにいたモデルの姉ちゃん。ずいぶんと近代的なデザインになった。


Nomisから出たダウンベストを来て猪木ポーズを決めてみました。


日本のFluxもメジャーブランド。日本人が接客する姿に感動し、オレも世界でもっと羽ばたきたい、と強く実感。

 
このデザイン懐かしいなあ。確か91年だったかな。名前忘れたけどこんなデザインあったのだ。


最後は下町オヤジ・モード
 

こうした展示会場に来ると、やたらに時間が経つのが早いものである。また、いろいろな人に会うので結構、疲れる。そこでオレは、最終日はこのトランスのブースにあった長イスを利用して安むことにした。相棒のムラッチョが99]円ショップで「ほしいも」を買ってきてくれたので、それを食べながら人々の流れを見ていたのである。そうすると、向こうから知り合いがやって来る。そして日本のデリーシャスなほしいもを食べながら、世間話を始める。そう日本のナイスなオーガニックな食べ物です、なんて感じで。 

このほしいもの味にリラックスするのか、みんなよく話してくれる。というか、元々、世間の人はオレに壁とか作らないのかもしれない。オレ自身そういうリラックス・スタイルだし。そうして、どんどんニュースになるような情報が飛び込む。展示期間中に様々なニュースをリリースしたけど、まだそれで全部でない。書けないような裏話などもたくさんあるのだ。

それにしてもムラッチョ、よく頑張ったね。ロスまでの飛行機では寝れずに来て、そのまま乗り換えてラスベガスへ。ホテルへ着くなり、「じゃあ、会場に行こう!」となったし。初日はまさにゾンビのような疲れた顔で歩いていた。ウィスラーから時差なくやって来たオレとは大違いだ。
2日目は凄く元気になっていて、いつものように頭の回転も早くなったけど。 

そう言えば、2日目にちらほらと日本人にも会うようになっていたけど、初日は時差ぼけ解消のためギャンブルをしているそうだ。オレたちは知らずに初日からガンガン仕事モードだったけど。 

ともかく、世界の業界人が集まるラスベガスの展示会はとても刺激的だったし、またいち早くNomis情報を仕入れて、それを日本の展示会にも活かすことができたので、本当に良い旅となった。また、来年もこの長イスでほしいもを食べたいなあ。今度は将棋でも持って行こうかな。

 

 

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