トリノ五輪直前!期待のハーフパイプ日本勢メダル獲得徹底検証

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ワールドカップでメダルを取るたびに日本のハーフパイプ陣に注目が浴びる。テレビなど一般メディアの報道は、まるで日本のパイプ陣がメダルを取れるものだと思っているかのようなフィーバーぶり。その一方で、スノーボード・メディアは冷静に分析し、日本のメダル獲得は難しく、うまく行けば銅メダルか、という分析もある。
dmkではこれまでに、多くのワールドカップ速報に交えて、独自のレポートも出して来たが、この五輪直前の今、改めて冷静に分析し、日本のメダル確立について検証する。


がんばれニッポン!

はじめに

この企画、当初は漠然と自分の考えを元に本文を構成し、さらにバラエティにとんだ専門家の予想を加えることを考えていた。例えば、その専門家とは元五輪代表選手であったり、様々なメディア関係者など。確かにこうした企画は、1つの魅力的なコンテンツに映るような気もした。しかし、それでは正しく世界トップ選手を検証できないように思えてきた。というのも、自分自身ワールドカップを取材していて、どのメディアの方がどれだけの知識を持って取材しているかある程度想像できるし、また実際に選手と接して、現場で専門家としての知識があった上で取材しないと本当の分析などできるものでないと考えたからだ。

そんな中、自分の頭にあったのは4人の専門家である。
ナショナルチーム・ハーフパイプのチーフコーチの綿谷直樹氏。
国際A級ジャッジとして五輪でもジャッジングする横山恭爾氏。
某一般メディアの方で、ここ一年で急速にスノーボードの考えが深まり分析力も高いN氏。
そして、真駒内軍団(中井、村上、 國母など)を小さい頃から取材し、ワールドカップでの現場取材経験も多く、何よりその選手を見る目が冷静である岩田氏。

以上の4名の中で、この五輪前の大事な時期、綿谷氏と横山氏に聞けるわけがなく、また聞いたところで答えてくれるハズがない。そこで残る2名、N氏と岩田氏に分析していただこうと思ったのだが、残念ながらN氏は立場上難しいという回答だった。
しかし、五輪フリークで最も頼りになる予想ができる岩田氏が貴重なコメントをしてくれることになった。そこで最初に岩田氏のコメントを紹介し、最終的に自分の意見をまとめてこの特集記事を構成することにしよう。

岩田氏の予想

分析力抜群でいつも読者に関心コメントを寄せてくれる岩田氏がメダル予想をした。

まずは自分が岩田氏の意見を尊重する理由について述べたい。 岩田氏の特徴は、どの取材者よりも選手とコミュニケーションを図り深い取材を続けていること。こうした場合にはよくその選手への思い入れが深くなり過ぎて、冷静に分析できないことも多々あるのだが、岩田氏に限ってはそれはない。
例えば、ある取材者などはその選手に思い入れが強いためにライバル選手を正当に評価できないということがある。一般の方からしたら信じられないことかもしれないが、それは選手間でもあるし、かなり上の立場の方でもあることなのだ。
岩田氏は、おもいっきり選手と仲がいい反面、クールなどほど選手を見ているというところで、自分は最大の敬意を払っている。
そう、まずはそんな岩田氏の予想を聞いてみた。

岩田氏の男子メダル予想
金 ショーン・ホワイト(アメリカ)
銀 アンティ・アウティ (アメリカ)
銅 メイソン・アギュレラ(アメリカ)

まず男子のオリンピック予想ですが、かなり難しいです。転倒がないという条件で、以上のように予想しました。

中井(孝治)は足の具合によるけれど、もし万全な体調で望めるなら、メダルの可能性も高い。 ただ中井はブラインド・スピンが出せていないので、それが出るのかどうか。もし今までのルーティーンに、バックサイド壁でブラインドスピンを入れてきたらメダルは確定的だ。これに、ハーコン1080、そして4年前にメイクしているサトゥー1080をミックスすれば、縦回転、オープンスピン、ブラインドスピン、スイッチスピンとバランスよくすべてをルーティンの中に組み込むことができるから、金メダルも夢ではない。 あと中井には、高さでアピールしていってほしい。今回のパイプは6メートルサイズを作る予定なので、トリックの高さは間違いない世界一をアピールしてくれるのではないか、と期待しています。

ルーティーンも世界一流のカズにショーンも警戒している。

カズ(國母)の良さは多方向に回れる強さ。これはショーンに匹敵するし、そうした意味では、カズはショーンのルーティーンに引けを取らないものを持っている。ただ、問題はパイプの状況がカズ向きかどうか。そこが気になるところです。パイプが自分にぴったりなら、ショーンを上回るエアーの高さで勝負してくるでしょう。
それと、カズにとって大きいのはFISの大会で勝つ味を知っていることです。これはかなりのアドバンテージになる。ショーンはXゲームとか、Burton関連のオープンシリーズの大会で好成績を残しているが、FISの大会への出場はほとんどない。この雰囲気の違いを味方にできるかどうかも見どころ。

童夢(成田)は、やっぱり当日の天候や雪質が問題ですね。ショーンやカズ、中井は完璧さを求めているから、当日天候が荒れたり、パイプの状況が悪かったりすると、童夢の潜在的なスキルが爆発する可能性が大です。この前のキスマークカップで、そんなにパイプの状況が良くないのに、ロデオとグラブ入りのキャブ1080の高さは半端じゃなかったです。本番で状況が悪くて、ルーティーンにフロント1080を入れてきたら、かなり凄い存在になるかも。

フミ(村上)に関しては、メダル取りというよりも、前回ソルトレイクの宮脇健太郎のように「オレの高さを世界にアピール」みたいに、たとえ玉砕しても、バカデカい飛びで観客の度肝を抜いてほしい。世界を「あっ」と言わせてほしいです。そしてその自信をもって次回のバンクーバーで花咲かせてほしいと思っています。

ただ、金メダル候補はショーン(ホワイト)ですね。以前から思っていましたが、やっぱりショーンはFIS大会向きの滑り。あのリップ・トゥ・リップは凄過ぎです。ボトム落ちの多い選手が多い中、あれをやられたら減点するところが少なくなる。FISの大会では、その点しっかり見られているから着地が完璧なショーンは有利。
そして、何よりUSオープン3連勝の安定感は抜群。

なぜメイソンを入れたかというと、なんかショーンがメイソンのスキルを引っ張り出して、かなりのスーパーランをするような気がするから。同じチームに、スキルの高い選手がいると、それに引っ張られて「よーしオレも」みたいないところがあるから怖いですね。メイソンは少年時代からショーンと戦っているし、ブラインドスピンもある。そのへんも良いだろう、という見解です。

岩田氏の女子メダル予想
金 ハンナ・テーター(アメリカ)
銀 グレッチェン・ビューラー(アメリカ)
銅 ドリアン・ビタル(フランス)

女子は、順当なら以上のようになるでしょう。
ただ、ケリー・クラークは前回大会を経験しているからその辺が恐い。金メダルは難しいがその日の調子で銀メダル、銅メダルも可能性大。

エリーナ・ハイトは、金メダルはどうかと思いますが、メダル獲得の可能性は充分にある。もしかしたらソルトレイク五輪の男子と同じ光景が見られるかもしれません。「驚異のアメリカ女子、表彰台を独占。星条旗がヨーロッパの席巻」というような状況が。

日本選手は聡ちゃん(山岡)、シホ(中島)は決勝に進む可能性はありますが、入賞が目一杯というところか。もちろんメダル獲得するように応援していますが、アメリカ勢の実力は高い。
ともかく、そうならないように日本女子にも何とかメダルを取れるように頑張ってほしい。そしてその可能性もあり、と予想しています。

そして最後に岩田氏は、こんなメッセージを残してくれた。
「オレは、11日にトリノへ出発します。今回は応援に回ります。中井やカズ、フミ、童夢の晴れ舞台を生で見て、奴らの生き様をこの目に焼き付けようと思っています。」

岩田氏は、今回に五輪に出場する男子勢とはかなり前から仲がよく、今回は取材という立場を超えて単純に彼らを応援しに行くのである。そんな思いが彼らに伝わり、良い結果を願わずにはいられない。


左)何かやってくれそうな予感を漂わせる童夢。悪天候でも強いダークホース的存在。
右)高さなら金メダル級の村上フミ。テレビを見ていて同じ日本人のぶっ飛びに感激するだろう。

SnowBoarder誌、現在全国に発売している6号では五輪特集で、日本人選手の予想ルーティーンを紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてほしい。

女子はアメリカ独占に山岡が一矢

さて、ここからがdmkフサキの見解だ。
女子だが残念だけど、日本勢は難しいと思う。というのも、これまでニュースなどで伝えて来たように、メダル候補と呼ばれるアメリカ女子ではフロントサイドでは900も回せるところ、日本女子はまだ720しか回せないからだ。もちろん日本女子でも五輪では一気に900までトライする選手が出ることも否定しないが、まずその可能性は低いし、出したところで決まる可能性も低い。ということは、順当に行けば難しい、と。

メダルの雰囲気出していると感じているのは、自分だけかな。何かやってくれそうな山岡選手。

ただ、山岡聡子に関しては、安定したルーティーンにフロントサイド720、さらにはスイッチ720決ることになりそうなので、上位6位には入れるように思える。となると、上3人の結果うんぬんによっては、メダルの可能性もあると。そして何より、山岡選手は安定感が高いので、確実に入賞はしてくるのではないかとも思える。また、山岡は女子の中では早くから五輪に焦点を当てたトレーニングをしていて、精神力も強い大人の選手だと思う。何かやってくれそうな気がしてならない。

今井メロに関しては、まったく予想がつきにくい選手。いきなりフロントサイド900から突っ込んで来そうな気配もあるが、果たしてその完成度は!? また得意のメロー・フリップの完成度がどこまで高いか。他の女子選手が完璧にマックやクリプラーという縦回転技を決めてくるので、完成度が低いと逆に縦回転は仇となる可能性もある。もはや女子の縦回転は珍しい技から、あたり前の技になっているからだ。

中島志保は、入賞狙い。もちろんメダルの夢もあるだろうが、入賞を確実に狙えるようにスムーズに決めて来るのは間違いないだろう。そして、彼女の精神力、そしてルーティーンの完成度が高いので入賞圏内だ。ちなみに五輪での入賞も、とても凄いことなので、入賞したら本当に拍手を送りたい。それくらい五輪のレベルは高いのだ。

伏見知何子 は、最初に得意のアーリーウープをきれいに決めて、あとは700と標準技をスムーズにつなげる演技になるだろう。入賞はチャンスは、もちろんあるが苦しいような気もする。ただ、彼女の現在持っているルーティーンは筋金入りのど根性でつかんだようなものだけに、悪天候、悪コンディションのパイプがあれば、チャンスが舞い込んで来るように思える。つまりアメリカ勢などのぶっ飛び系が目立たないような展開で、伏見選手は逆に真価を発揮できるような気がするのだ。

女子の強豪選手というと、アメリカ女子は4人すべて。ハンナ・テーター、グレッチェン・ビューラー、エリーナ・ハイト、そして前回金メダリストのケリー・クラーク。この4人の共通点はすべて900を決めて、しかもエアーが高い。
他には前回の銀メダリストのドリアン・ビタルは確実に良い結果を残しそう。
そしてオーストラリアのトーラ・ブライトも不気味な存在。お国事情もあって、最も早い時期に五輪内定が決まり、みっちり練習して来ているに違いない。 ちなみに最も可愛い女性ライダーとも言われているので、そのへんにも注目!?

もし、本来の選手の実力を出し切ったら、ハンナが一番強い。エアーの高さが一番高いと思うし、900、縦回転と難易度の高い技も揃っている。
安定感という意味ではグレッチェンとドリアン。グレッチェンは、縦回転のクリプラーは目を瞑ってもできると言うし、USグランプリで勝ち続けた実績は、ドリアンよりも上だろう。ただ、ドリアンの経験も強い材料なので、ドリアンは銀も銅も充分射程範囲だろう。
エリーナというのは、実際に見る機会が少ないので予想し難い選手なのだが、マックツイストの高さはあるし、900もできるということで、活躍しそう。ポテンシャルの高さは、間違いなくメダル候補。

最終見解だが、ハンナというのは、意外に完成度がないことでも有名だ。練習ではどんなに魅力的な高さを決めても結果的に2位だったとか、時には表彰台から外れちゃったということも仕出かすのである。だから、女子の予想は難しいのだが、安定感が高いグレッチェンを金になると予想する。そして、銀は五輪も経験し、確実に実力を出して来そうなケリー・クラーク。3位は何か五輪に対して良い結果を出す雰囲気を持っている山岡聡子だ。彼女が自分のベストランを出す精神的な強さは、他の選手よりも上だと思うのだ。

フサキの女子メダル予想
金 グレッチェン・ビューラー(アメリカ)
銀 ケリー・クラーク(アメリカ)
銅 山岡聡子(日本)

男子金は中井孝治!

さて、これから男子の予想を述べるが、実を言うと自分は3週間ほど前に、テレビステーションという雑誌で、予想を求められている。そこのメダル順位を言うと、なんと今回の岩田氏の予想とまったく同じなのだ。その偶然に驚いているが。つまり、自分は岩田氏とかなり近い分析で五輪選手を評価しているのである。ただ、こうして予想順位を変更した背景には、五輪直前までの自分の感も頼りにしているから。また、ここまでの各選手の五輪への標準の合わせ方など改めて考慮し、さらには五輪という魔物が潜むところに、どこまで実力を出せるのか、という点も考えた結果である。
そして、これから本題、男子の予想に入るのだが、ここの部分では中井孝治だけについて述べたいと思う。男子選手の分析は、岩田氏がしてくれたので、ここでは自分が「なぜ中井が金なのか」という理由を述べるに留めたいのだ。

中井は4年前の五輪の後、悲劇のメダリストとも言われた。当時はなぜあの演技でメダルを取れなかったのか、とジャッジへの疑問報道も伝えられた。しかし、中井はあの状況を冷静に分析したのではないか、と。あの日、メダルを取れなかったのはなぜか、ということを。

五輪へ落とし前、いざ金に向かい出陣だ!

4年前、五輪後の夏、中井がグレーシアキャンプに来ている時のコメントが忘れられない。
「出るからには一番高いところを狙う」
五輪の次の年こそ、本気でワールドカップに出ていない状況であったが、あれから4年間、中井はずっと五輪を背負って戦っていたように思う。これは今回、どの選手よりもずっと重く中井がだけが持っているものだ。メダル候補と呼ばれるショーン・ホワイトもアンティ・アイティも中井ほどヘビーな五輪実績を持ち合わせていない。

中井は五輪から2年目のシーズンに、見事に自分の目の前、ブラッコム大会でW杯を優勝した。あの日、中井は決勝1本目で優勝を決めて、2本目にはコマネチポーズでおどけながらドロップインしていたのが印象的だった。

3年目にはウィスラーで世界選手権があった。その時、中井は練習ランからまったく良い状態ではなかった。しかし、予選1本目にハーカンやサトゥフリップを決めて、本番に強いところを見せて40点以上をマーク。これは予選トップの成績だ。このままメダル獲得か、と思われたが決勝で、最後に強引に1080を入れてきた。着地で転倒したが、抜きまでは完璧だっただけに残念な結果だった。あの時、もし900ぐらいで抑えていたらメダルが取れたように思えた。しかし、中井はあえて1080狙い。そう、すでに中井の五輪はあの時に始まっていたのだ。この時からその場の勝負を考えずに、五輪モードのルーティーンを考えていたのである。

中井はこの世界選手権で日本人最高位の8位。しかし、五輪内定にはキツい成績。結局、今回の五輪までに決定的な成績を出していないにも関わらず、五輪に出場することになった。

中井は雑誌のインタビューなどで
「オレがなぜ五輪に出るのか不思議に思っている人もいるから、その人たちを納得させたい」
と自信を持って発言している。
そう、中井は五輪後にずっと五輪を背負っていたのだ。だからこそ、五輪モードで大会にも望んでいたし、その点で他選手よりももっとも五輪に対して自信を持っているのである。 そして何より、どんな時でも中井が本番に強い選手であることを忘れてはいけない。彼ほど、集中力を使って大きな目標に対して狙う選手もいないのだ。

中井は今年の秋、室内でカカトを痛めた。 それから、12月にウィスラーでのワールドカップ遠征に同行。しかし、まったく練習はナシ。2日間あった内の大会の1日目も出場せず。しかし、2日目にいきなり登場し、まったくスピードを出せない状態でのドロップインで、3本目まではその日のどの選手よりもレベルの高く完璧なルーティーンを決めて見せた。そう、まさに本番に強く集中力を発揮する勝負師タイプなのだ。

最近、この男にオーラを感じるのは自分だけでないだろう。メダル取りの予感が漂う。

1月にはキスマークで中井の笑顔も見られた。それは中井が順調に回復していることが感じられたからだろう。失敗したランであったが中井本来の持ち味を出せた復調の兆しのランを見せているのだ。 本番に向かって上昇機運が見えた。

五輪までの間、特別に良い成績を出しているわけではない。ただ中井はどの選手よりも五輪の緊張感を知っていて、五輪の怖さも知っている。そして勝負強く、ショーンよりも高く飛べるテクニックも持つ。トリノ五輪のハーフパイプが通常5メートルから6メートルになるのも好材料だ。

対してメダル候補と呼ばれる、ショーン、アンティ、カズ、そして伏兵とも呼ばれる童夢やメイソンにしても五輪を知らない。アンティの20代前半以外に他は10代。そんな若者が初の五輪でどこまで実力を出せるのか。返ってメダル候補と呼ばれるプレッシャーが、お荷物にならないとは限らない。唯一、実力選手の中で、中井が最も大人の心境になれる可能性が高いと言えるのだ。

ショーンはFIS系の大会で実績がないことを問われて一笑している。
「オレはもっと注目度の高いXゲームで優勝しているんだ。こっちの方が多くの視聴者があって、その中で活躍している」と。

しかし、オリンピックとXゲームは別物である。アメリカ1億人視聴者から、全世界の何十億視聴者の世界になるのだ。そして、大会があるのはアメリカではなくイタリアであるというのも大きな違い。ショーンのイメージの中に五輪とは、ソルトレイクのことにあるのかもしれないが、それは大きな違いだ。そう、五輪とはショーンが味わったことのない異様な雰囲気の中で行われるのである。その雰囲気を唯一知っている選手が中井孝治なのだ。

あと、細かいことだけど、中井にとってフミが代表に選ばれたことは好材料だ。というのも中井はナチョナルチームの中でも、最もフミと仲がよく、最もリラックスできる相手に見受けられるからだ。カズが村上ダイキと仲良く、中井が村上フミと仲がいい、そんな気がしてならない。ホテルの同部屋でフミの靴下の臭さには何度も悩まされたかもしれないが、そんな相棒がいるのも幸運の女神とも思える。あのフミの存在が、どうも中井をリラックスさせるような気がしてならない。何より、あのフミのぶっ飛び魂が中井を良い方向に燃えさすような気がするのだ。

さて、具体的に中井がショーンを倒すルーティーンとはどんなものなのだろうか。
ここからはさらに自分の勝手な予想になるが、過去の中井の練習方法を見ていると、いきなり最初に難しい技を入れてくるような気がする。中井は、ワールドカップの練習で、よく一発目に本番でやりもしない難しい技を練習していた。4年前から五輪を背負っている中井のことを考えれば、一番苦手な技を一番最初に持ってくるのではないだろうか。つまり、それはバックサイド壁でのブラインドサイド900だ。次にそのリスクを背負った中井は、本来の自分の滑りに修正できる標準技を持って来るに違いない。
そこから先は、中井の往来のルーティーンの世界へ。キャブ1080、フロントサイド900、どデカいマックツイストで縦回転調味料をジャッジと観客にアピールし、フロントサイド1080、ハーコン900、そして再び標準技という流れ。
もし中井がバックサイドで900を決めれば、ショーンの1080コンボやバックサイド900に対抗できるルーティーンが完成する。そして、しかもショーンよりも高く決めて金メダル獲得という予想だ。 そして過去の中井の好成績を見れば、きっと五輪最初のランで、いきなり金メダル・ルーティーンを決めてきそうでならない。ショーンはXゲームで最高得点を取った3本目のランで手を突いている。ああいうミスは五輪では認められないし、あの時の大会でショーンを優勝させるムードもない大会となるだろう。ショーンはこれまであまりにも自分を応援してくれる世界の大会に出過ぎた。それが彼を五輪で狂わす。そして、その隙を縫って中井がドカンと行くような気がしてならないのである。

フサキの男子メダル予想
金 中井孝治(日本)
銀 ショーン・ホワイト(アメリカ)
銅 メイソン・アギュレラ(アメリカ)

見事中井!4年前の屈辱晴らしアメリカ勢に強烈な一矢

注目のハーフパイプのテレビ放送予定
女子予選
2月13日(月) 17:54~ テレビ東京(生中継)
2月13日(月) 21:15~ NHK総合(録画)
2月13日(月) 17:55~ BSh(生中継)
2月13日(月) 17:55~ BS1(生中継)
2月14日(火) 11:30~ BSJ(録画)
女子決勝
2月13日(月) 23:30~ テレビ東京(生中継)
2月13日(月) 22:00~ NHK総合(生中継)
2月13日(月) 23:00~ BSh(録画)
2月13日(月) 23:00~ BS1(録画)
2月14日(火) 11:30~ BSJ(録画)
男子予選
2月12日(日) 18:00~ フジテレビ系列(生中継)
2月12日(日) 21:53~ NHK総合(録画)
2月12日(日) 18:00~ BSh(生中継)
2月12日(日) 18:00~ BS1(生中継)
2月12日(日) 14:00~ BSフジ(録画)
男子決勝
2月12日(日) 22:00~ フジテレビ系列(生中継)
2月12日(日) 23:10~ NHK総合(録画)
2月12日(日) 21:30~ BSh(生中継)
2月12日(日) 21:30~ BS1(生中継)
2月13日(日) 20:10~ BSh(録画)
2月13日(月) 12:10~ BS1(録画)
2月13日(月) 14:00~ BSフジ(録画)

 

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