X-TRAIL JAM in TOKYO DOME 2007クォーターパイプ速報

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ウィンターシーズンの始まりを知らせるX-TRAIL JAM in TOKYO DOME 2007。今年も夢のような世界のスーパースターが、一同に東京ドームに集結!

クォーター王者はトラビスに!

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開幕日となった10月8日(土)の種目はクォーター・パイプだ。

レポート:特派員トオル

クォーター・パイプ日本人予選

日本人予選は10名の選手が登場し、内2本滑った中のベストランにより上位6名が、準決勝に進める。
1位を決めたのは、この大会で引退を決めたライオの秘蔵っ子とも言える(注:ライオは同じSalomonチーム)工藤洸平だ。フロントサイド900を完璧に決めて、いきなり281点という高スコアを出した。
2位に入ったのは、その親分格のライオ。代名詞となったチャックフリップを果敢に決めにいく。1本目はメイクしなかったが、2本目に決めるあたり流石ベテラン。
3位には、マックツイストでジャパングラブを入れた中井孝治が入った。
4位の村上史行はバックサイド540、5位の藤田一海もバックサイド540。
6位の笠原啓二郎はアッパーデッキを決めた。

クォーター・パイプ日本人予選結果
1 工藤洸平
2 田原ライオ
3 中井孝治
4 村上史行
5 藤田一海
6 笠原啓二郎
(以上は準決勝へ)

7 谷口尊人
8 杉浦永介
9 成田陸也
10 石原崇裕

クォーター・パイプ準決勝

今年は2ウェイ(道)のクォーターパイプだった。

クォーター・パイプ準決勝は、16名の出場選手を2つのグループに分け、20分にジャムセッションで行われる。両グループ合わせて上位8名が決勝に進めるルールだ。

決勝の体力を残す作戦か、抑え気味の外人勢は高さをセーブしていた模様。一方、日本勢は果敢にチャレンジする姿が見られてドーム会場を沸かした。
日本人予選1位通過の工藤洸平は、フロントサイド900やどデカいバックサイドエアーを決めて決勝進出(7位)。村上大輔は、高さのあるバックサイド540で8位で決勝へ。

中井孝治はスイッチマック、マック、チャック、スイッチチャックなど、多彩な技を繰り出しライダー・ポテンシャルの高さを見せ付けた。さすが大きな大会になると燃える男だ。見事に1位通過だ!

以上の選手は、お馴染み北海道勢だが、愛媛アクロスの若手、E.P.BROの藤田一海も負けてはいなかった。初出場とは思えない攻めるライディングで高さのあるバックサイドエアーを。さらには難易度高いバックサイド900をも決め5位に入り、決勝に残った。

Peak#03で実力者ぶりをお披露目した怪物トースタイン・ホグモは、スタート前にバインディングが3回壊れるアクシデントに見舞われたこともあり10位だった。残念ながら、決勝進出はならず。

35歳ながら、最後の大会に全力で闘志を注ぎ込むライオは、チャックフリップでハイエスト賞を狙った。
しかし、準決勝の時点では、工藤洸平が5m50cmでハイエストエアー賞トップの位置をキープ。ライオが持つ記録5m50cmを上回った。ライオは準決勝で散り、輝く歴戦にピリオドを打ったのだった。

クォーター・パイプ準決勝結果
1 中井孝治
2 トラビス・ライス
3 アンディ・フィンチ
4 ケビン・ピアース
5 藤田一海
6 リスト・マティラ
7 工藤洸平
8 村上大輔
(以上は決勝へ)

9 マシュー・クレペル
10 トースタイン・ホーグモ
11 村上史行
12 ダニー・デイビス
13 ミッケル・バング
14 田原ライオ
15 笠原啓二郎
16 デビッド・ベネデック

クォーター・パイプ決勝

決勝の前には、ZEBRAがLIVEでさらに観客のヒートアップ!
ライブの余韻が残る中、決勝がスタートした。決勝は8名によるジャムセッションだ。

今年の決勝には、日本人4人が残っている。その日本勢の攻めの姿勢に触発されたのか、決勝では外国勢も高さを出してきた。技の完成度共に難易度トリックをバシバシと炸裂。
その技のバリエーションの結果が、そのままリザルトに出たようだ。
優勝したのはトラビス・ライス。トラビスはバックサイド540、バックサイド720、チャックなど決めた。

2位のアンディ・フィンチはフロントサイド540、フロントサイド900、チャック、どデカいバックサイドのシートベルト。

3位のケビン・ピアースは、チャック、マック、フロントサイド540、アーリーバックサイド540をメランコリーなど。飛ぶたびに違う技を見せてくれた。

多彩な技を見せてくれた中井孝治、ビッグなエアーを噛ましてくれた村上大輔の表彰台あるか!・・・、と期待尾されたが中井は惜しくも4位。表彰台以外は待てたと同じ、という中井は悔しい結果に。
また村上大輔は6位だったが、6メートルのバックサイド・トィークで、ハイエストエアー賞に輝いた。本人曰く、「人生で一番高く飛んべた。サイコーに気持ち良かった」とのこと。

来年あたりは日本人が表彰台の真ん中に立ちそうな、そんな予感がする日本人勢大活躍となった大会だった。

X-TRAIL JAM in TOKYO DOME 2007 クォーター・パイプ結果
1  トラビス・ライス
2  アンディ・フィンチ
3  ケビン・ピアース

4 中井孝治
5 リスト・マティラ
6 村上大輔
7 藤田一海
8 工藤洸平

ハイエストエアー賞: 村上大輔 6m(大会新記録)

メモ1
テリエ・ハーコンセンは8日のテストラン中に右肩腱板を損傷したため欠場。ジャンプはうまく決めたのだけど、あまりもランディングがうまくいったので気が緩み思わぬ転倒でケガしたとのことだ。

メモ2
ニコラス・ニューラーは背中の負傷による欠場。代わりにミッケル・バルグが出場し13位に。

なお、X-TRAIL JAM in TOKYODOMEのオフィシャルサイトでは、dmkのアキ(Peakディレクター)とトオル特派員も実況NEWSで重要な役割を果たしているぞ。中井孝治のインタビューなど、dmkコンビのワーク、ぜひオフィシャルサイトでチェックしてみよう!


http://www.x-trailjam.net/index3.html 

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