THE SHOW 閉幕!

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ウィスラーで4日間に渡って行われたスノーボードお祭り大会、THE SHOWが昨日、遂に閉幕!

元祖パイプ小僧ギオームが優勝!

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最終日の種目は、Dustin Craven Fun Pipe Jamで、ダスティンのプレゼントによるパイプ・ジャム大会。
この大会もルールはいたって簡単で曖昧だ。
開始時間は午前11時、終了時間は午後2時。この間に、パイプでランを行い優れた選手が表彰される。さらに、パイプ横に設置されたベルをうまくヒットさせた者が、$500のボーナスをゲットしたり、フロントサイド360をカッコよく決めた者が、ボーナスをゲットしたり。
途中、ランチ休憩でハンバーグ食べても良し、ビール飲んでも良し。
極端な話、最後の方だけ登場して、インパクトを残せば勝つチャンスも!

朝方、天候の方は、あいにく雪。こんな春の寒い日には、ほとんどの選手が出て来ないという有様も毎度のこと。しかも、選手の多くは、パーティによる二日酔いもある者もいて、多くの選手はお昼に登場することになった。

そんな中、気を張っていたのは、オリンピック選手でもあるジャスティン・ラモルー、ブラッド・マーティン。さらにもういい加減ずっと前に引退していたハズの元US OPEN王者のギオーム・モリセット。

特にギオームは、何度もベルをヒットさせるし、誰よりもハイクアップしてランしてハイ・パフォーマンスを繰り広げて見事に優勝した。

 photo: Monster Energy Canada

終了のゴングは思わぬ事故だった。
晴れ間も出始め、最後10分のヒートアップしそうな時間帯に、トラビス・ウィリアムスがデカく飛び過ぎてボトム落ちし、脚を負傷。そのままゲームは中断されてしまった。そして、もう時間だし、終わりにしよう、という感じで終わってしまった。

何とも締まらないフィナーレになったが、このいい加減さもこの大会の特徴。そして、ウィスラーで20年以上続くお祭りイベントの特徴だろう。
ある時期から、まともにパイプ大会を行い、日本人選手が活躍する時期もあったが、このTHE SHOWでは再びいい加減スタイルの20年前にタイムスリップした感がある。このスタイルになって3年目であるが、これがウィスラー祭り大会らしい。

考えてみれば、すべての大会は、このようなファンでいい加減な遊び的なものだったのではないだろうか。
極端な話、20年以上前のスキーのモーグル大会でさえ、ルールは曖昧だったように思う。目立って、楽しそうな選手が脚光を浴びていた。そして、ゲームが終われば、ノーサイドで健闘を称え合い、パーティで楽しい時間を過ごしたものだ。そういった意味では、このTHE SHOWこそ、スノー競技の本流、しいてはすべてのスポーツが元は遊びから始まったことを思い出させる出来事だったように思う。

さらにもっといい加減な出来事は、この大会が終わってから24時間経っても、北米主要スノーボード・サイト、さらには公式サイトまで、レポートをアップしていないことだ。
そういった意味で、dmkで今年も世界でいち早くこのレポートをアップできたことは良かったことかもしれない。

photo: Monster Energy Canada


http://www.wssf.com/event/show-snowboarding-event

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