鬼塚 雅 14歳がワールドカップに出れなかった理由

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文:飯田房貴(DMK GLOBAL編集) fusaki@dmksnowboard.com

日本を代表する女子スロープスタイル選手の鬼塚 雅が、なぜこれまでに五輪出場につながるワールドカップに出ていなかったのか?
そのヒントとなる鬼塚 美代子さん(雅ママ)の熱いメッセージがFacebookでアップされた!
DMKは、そのメッセージを掲載したいというオファーをしたところ、快く承諾していただいたので、ここでご紹介しよう。
また、この件を含めて、日本期待の若手スノーボーダーの五輪出場への道は、どうなるのか考察していきたい。

(※文章は多くの方にわかりやすいようにDMKの方で一部校正しています。)

今日はは少し私の気持ちを書きます。

なざ娘、雅(ミヤビ)が、ワールドカップに出てないのかよく聞かれます。
ワールドカップは年齢が15歳からしか出場できないため、14歳の彼女は今季は出場できません。
でもオリンピックの年齢時は15歳なのでセーフです。
そのことは2年前に知り、それからプランを立てました。

その前から海外で世界のレベルを研究し、とにかく海外のアイテムに直ぐに対応できるように練習してきました。
日本にいる時もなるだけ同じスキー場にはいないようにしてきました。大会の時は普通は前日しかそのアイテムに入れないので対応すぐできないとアウトなんです。

スロープスタイル種目はキッカー、ジブ全部点数ださないと上位には行けないし、まずきちんと着地しないと次のアイテムに入れません。
そうやって海外、それもなるだけ国際大会TTRに出て実績、経験を積んてきました。11歳から雅のモチベーションは常にオリンピックの表彰台にあるのです。

だから15歳の壁というのがとても悔しく何度も泣いてきましたが、可能性がまだ残ってるので必死に練習してます。

 

以上は、鬼塚 美代子さんのメッセージ。

ここで、いくつかこの件に整理しておきたいことがある。
鬼塚 雅の五輪メダル獲得のポテンシャルについて。

鬼塚 雅は、世界のトップ選手が集うWorld Snowboard Tour最高峰ランク6スター大会の『O’Neill Evolution 2013』で、女子ビッグエアーで優勝している。しかも、先日のUSオープンのスロープスタイルでは、キッカーの総合点数は1位だった。世界ではトップレベルのストレートジャンプ技術の持ち主。しかも、幼少の頃からジブのスタイルを築いて来ただけに、ジブのテクニックも申し分ない。かつて、大人の大会に混じりトップの成績を何度も納めて来た。
年齢的にも若く、ポテンシャルは抜群。スロープスタイル日本代表選手として出場すべきである!と考えられる。

しかし、オリンピックの日本人出場枠を管轄するJOCは、メダルの可能性がある鬼塚 雅のことを知らないのではないだろうか?と心配になる。これまでにサポートしている形跡はないのだ。

日本のスロープスタイル選手には、男子の角野友基もメダルの可能性がある。しかし、これまで日本のスロープスタイル・ナショナルチームが結成されていない。その理由は、JOCがこの種目における日本人選手のポテンシャルの高さを理解していないからだと、思われる。

SAJは連盟であって、あくまでも決断はJOC。だが、SAJも日本人選手のスロープスタイル、メダル獲得の可能性の高さをしっかりとJOCに説明する必要があるだろう。
説明しているが、JOCが聞く耳をもたないのか、SAJが理解していないのか、そのへんはわからないが、SAJは伝統的にアルペン種目にパワーシフトを起きがちになるので、その点、心配だ。スロープスタイル、ハーフパイプ共に、これまでワールドカップに出場していない選手でメダル獲得のポテンシャルを持っている選手がいます!

そもそも五輪で、スノーボードのスロープスタイル種目が採用されたのは、それだけ世界が注目しているスポーツに成長した証だし、言葉は悪いが、金になる種目になったからだと思う。
だが、JOCの状況は、この世界の動きに鈍感だと言わざる得ない。
ここ最近、角野友基のテレビ出演が頻繁になったことでもわかるが、メディアの方が敏感に察しているようだ。

もし、スノーボード種目でメダルを獲得することになったら。
ウィンター市場は、一気に活性する可能性がある。
ヒロインか、ヒーローが生まれたら、大きな波が生まれることだろう。

JOC、そしてSAJには、日本の可能性ある若手選手の夢をぜひ実現させてほしい、と思う。 しいては、日本国民の多くの元気な源になる可能性もあるのだから。
オリンピックに出場するためには、FISワールドカップ・ランキング上位が条件。今から本気で応援する体制が必要だ。

スロープスタイルに限らず、ハーフパイプでも可能性ある若手にぜひチャンスを与えてほしいと切に願う。

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