右も左もわからない素人 ボードとブーツの選び方 3点セットで大丈夫?

広告 five  

 

これからスノーボードを始めよう!という大学生の方からご質問いただいたので、ご回答します。
ぜひ、ご参考にしてください。

広告

Q
はじめまして!私は★★に住む大学生です。新しい趣味を作ろうと思ってスノボを始めようと思ってます。なのでこれから道具一式を購入しようと思っているのですが、ネット、先輩などで言ってることがバラバラでどれを買っていいのか・・・。

ウェアは耐水圧20000mm 透湿性8000gを目安に考えているのですが、問題はボードとブーツです。

「ボードは高いものの方が操作性が高い」「ボードは最初はなんでもいい」
「ブーツは固いものの方が力が加わる」
「ブーツは柔らかいものの方が操作性が高い」

一応、ボードはロッカーにしようと考えているのですがこういった風に全く逆のアドバイスをもらっていて混乱してます。

ギアはヘッドが出しているような3点セット(価格は3~5万円ほど)でも大丈夫でしょうか?

右も左もわからない素人なのでアドバイスをいただけたら嬉しいです。

 

A
ご質問ありがとうございます!

まずギアをヘッドで価格3万~5万とのことですが、問題ないと思います。
ヘッドは、ヨーロッパ、アメリカを中心に、世界で多くの方に親しまれているスポーツ・ブランド。
日本では、量販店など大型ショップで展開しているブランドです。
安いからと言って悪いものではないでしょう。もしかしたら昨年のものを販売していて安くなっているのかも。
自分もよく昨年のブーツなど買って、ギア・コストを浮かしていますよ。

 

デザイン面はステッカーで解消できる

デザインのお気に入りなどあるかもしれませんが、ステッカーのチューンなどでボード・デザインもずいぶんと違ってきます。
ステッカーを貼ることで、万が一に板を盗む人にプレッシャーを与えることもあるので、ぜひステッカーを貼ることをオススメしたいです。
ステッカーの貼り方に関しては、以下のページが参考になります。
ちなみに冒頭出て来るプロ・スノーボーダー中村 一樹プロはヘッドのライダーですね!

【2017年度版】総勢21人ライダーたちのステッカーの貼り方

 

ロッカーの板の特徴

ボードはロッカーにしよう、と考えているとのことですが、初心者の方にロッカーは最適です。
ロッカーの良いところは、バナナのような弧の形状からエッジが引っかかり難いのでターンを覚えやすい。
またパウダーが滑りやすかったり、グラトリも楽しめます。
ただし、ロッカーはある程度滑れるようになると、エッジのホールド力が弱く、ストロングにカービングターンを楽しむ方には弱くも感じます。
僕自身、ロッカーボードを使ったことがありますが、高速安定性のなさもあり、しばらく使用した後に友人にあげてしまいました。
その友人は、喜んでかなり長い間、使い込んでいましたよ。遊べる板なので、スノーボードが楽しくなったと言ってました。

ロッカー・ボードの良いところ
1)ターンを覚えやすい
2)板をクルクル回すようなグラトリしやすい
3)パウダーも滑りやすい

ロッカーのマイナス面
1)エッジングのホールド性が弱いためにカービングターンにやや難(注:決してカービングができないということではない。)
2)特にアイスバーンなど固いバーンでエッジのホールド性が弱く感じる。

初めて会った人で、とてもフレンドリーで楽しい奴っているけど、深く付き合っていたら軽薄さも感じる!?
ロッカーって、もしかしたらそんなタイプの板かもしれませんね。
あくまでも個人的な意見ですが。

でも先にも伝えたけど、初心者の方にはターンも覚えやすく、そういった意味では良いと思います。

 

最適なボードの長さを考慮を!

次に気になるのは、その板の長さです。
自分に適した長さのボードを選びましょう。
以下の『スノーボード 初心者板の選び方』のページにその人の身長に応じた適切な板の長さをご紹介しているので、参考にしてください。

スノーボード初心者 板の選び方 ①長さ ②幅 ③重さ ④硬さ ⑤形状

 

ブーツは柔らかい方が得!

初心者の方は、ブーツは柔らかくて、履き心地が良いものがお得だと思います。
カチコチに固いブーツって、確かにエッジング力が上がるけど、滑り難い。
足首がガンガン動く方が滑りやすいですね。

よく初心者の方で、ブーツの緩みなど気にする方などいるけど、あれってようは板に乗れていないから気になる。
サーファー、スケーターを見てください。彼らはビンディングなしに板に乗り続けます。スノーボーダーようにブーツに頼っていません。

ブーツが固いと足首がしっかりと曲がりません。だから、滑り難くなるのです。

新しいブーツは、特に硬い。
だから、僕はバートンのインパレル(注:おそらく硬めの部類のブーツ)で、まず買ったら家の中で履きます。料理する時にも履いて慣らします。
雪上に出たら、ブーツの紐は、緩めで。
そして、20日間とか滑って来たら、より強く締めたり。そんなブーツでも60日間滑れば、ヨレヨレに。そろそろ新しいブーツを買うことを考慮し始めます。

サイズ感で大事なことは、ビッチビチにしないことです。
くつ下も分厚めだったら、自分の足サイズよりも、プラス0.5でもいいかもしれません。だけど、スノーボード・ショップの店員で、かなりビッチビチに攻めて来る方が多いので、気を付けましょう。特にウィスラーには多い。それで、足のつま先痛え!って泣いている初心者を多く見て来ました。

ブーツは買った時よりも、広がるし柔らかくなるけど、カンファタブル(居心地良い!)をテーマに選んでください。

ブーツ選びは、スノーボードのどんなギア選びよりも大切です。

スノーボードのブーツは意外にキツくなても良いと思う

 

ウェアの必要な耐水圧と透湿性

最後にウェアの必要な耐水圧と透湿性ですが、お考えになっている耐水圧20000mm 透湿性8000gで十分です!かなり良い数値です。

どんな良いウェアでも、雨交じりのような雪に打たれたり、長い時間使用したり、何度も転ぶことで劣化するもの。
もし可能なら、毎年買い替えて、お気に入りのものを買いたいものです。

ともかく、もうお決まりになったウェアがあるので、それできっと大丈夫でしょう!

スノーボードのウェアに必要な耐水圧と透湿性は?

またわからないことがあったら、いつでもご質問くださいね!

 

DMKでは、あなたのご質問お待ちしています。
掲載する場合は、お名前など伏せてご紹介いたしますので、安心してご質問ください。
e-mail: [email protected]

 


飯田フサキ プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴30シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWing誌では、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、シーズン中に一回は日本へ帰国しコーチングも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして活動し、今なお世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!

広告