田中幸が今季最後のパウダーラン!

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日本スノーボード・ガールズ界のクイーン、田中幸がカナダのブラッコムでスノーボーディング!
5月5日というパウダーとは無縁と思われた日に、思いもよらぬ今季最後のパウダーランを楽しんだ。

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カナダの雄大なロケーション。晴れ。目の前には新雪。
そしてライダーは、田中幸!
フォトグラファーとしては、最高に贅沢なご馳走が並んでいた。

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先ごろのオリンピックでは、可愛すぎるスノボ解説者として一般ピープルを巻き込んで話題となった田中幸。
スノーボード界では、以前からルックスも実力もピカイチの彼女は注目を浴びていたが、オリンピックで再び大きな脚光を浴びた。
本人も「そう言われて嬉しい!」とまんざらでもない様子。「この勢いに乗って行きたい!」と、相変わらずプロ・ライダーとして貪欲だ。

思えば、田中幸のヒストリーは、常にチャレンジの連続だった。
日本のレジェンド・ガールズライダー上田ユキエが制作していた元祖ガールズビデオ、リルに出演するなり、「あの可愛くてうまい子は誰だ!」というところからシンデレラストーリーが始まった。それから、日本のフリースタイルのトップを走り抜け、海外ブランドとのインターナショナル撮影などを得て、ビデオスターにもなった。

以前、上田ユキエは他のガールズビデオが出て来た時、こんなことを言っていたことがある。

「ガールズライダーたちは、男性が用意した舞台に出ることばかり。だから、自分はリルという形で新しい扉を開いた。サチがいつか、自分でビデオなどプロデュースすることになったら、凄いと思う。」

あれから数年たって、田中幸は本当にその世界へも歩んだ。ただ滑ってスターになるだけでない。自らビデオを制作するプロデューサーになり、ブランドをプロデュースする力も備えた。キャンプなど含めて彼女から様々なことが発信され、スノボ業界活性に一役買っている。

現在、ガールズシーンは、広野あさみ、佐藤夏生、鬼塚雅など、実力を持った若い力が台頭して来ている。幸は、そんな新しい力が「頼もしい。」と言う。
それなら、幸はどこに行くのか?
その答えは、バックカントリーだった。

メインスポンサーであるK2と共に、スプリットボードやバックパックなどの開発に積極的に関わっている。この後にも、ウィスラー周辺で有名なバックカントリーのスポット、Spearhead Traverse(スペアヘッド・トラバース)へ泊まりがけで行く予定。さらにはカナダから帰ったら、富士山にも登るそうだ。
今季は、バックカントリーの講習などに積極的に参加し、いろいろなことを学んで来た。そして、こうして学ぶことはとても楽しいと言う。

昔からそうだが、幸は常に新しいことにチャレンジして、楽しんでいる。そしてその輝いている姿が、周りの人たちを幸せな気分にさせる。彼女の代名詞である「HAPPY」の源は、絶え間ないチャレンジ精神にあるのだと思う。

ハイクアップが強いライダーを見ていると、プロだなあ、といつも感心させられるが、今日の幸もそうだった。
風などによって固められてしまった新雪に、ラッセル車ばりにつま先を叩き込みながら、力強くハイクアップしていった。そして、浅いパウダーにも関わらず、しっかりと踏み込み、見事に大きなスプレーを上げていった。

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(左、まるで雪上の獣のようにどこまでも早くハイクする幸。 右、自ら上った力の分、パウダーを楽しんだターン弧の跡。)

4本こうしたランをすると、贅沢ながらお腹いっぱいになって来る。そろそろフォトグラファーとして、デザートがほしい。
そこで、斜面と斜面の間に、迂回コースのような平なスポットがあったので、ここをアプローチのきっかけとして飛んで見ようということになった。

だけど、着地が固かった。見た目は新雪なのだけど、春の固まったバーンに、気持ちばかりの薄化粧をした新雪が乗っかっているような場所だったのだ。
アプローチするところから、フォトグラファーの位置は、ライダーから見えないので不安だったと思う。ライダーからすると、衝突事故が怖いだの。さらなるマイナス要因。

「大丈夫、いざとなったら避けれるから。」と、僕は言った。

そして、事前に打ち合わせたスポットを信じて、幸は挑んでくれた。
撮影の瞬間チャンスを逃さないために、幸は、「1、2、3」という大きな合図を掛けてくれて、飛び出して来た。
うわ、かなり迫って来た。だけど、安定感あるエアーだ。瞬間、僕はぶつからない確信を持ちシャッターを切った。

グラブは、インディだ。グラブしてから、上半身と下半身を絞って左の手を後ろに引いてスタイルを出してくれた。

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インディ・エアーは最初に誰もが学ぶトリックの1つだけど、スタイルが出し難い永遠の課題トリックでもあると思う。
田中幸は、見事なまでにスタイルを出し、クイーン健在!を見せてくれた。

 

【オリンピック裏話】ジブ・アイテム、スピンなどNGワードだらけの放送

リフトの上での会話は、やはりこの話にならないわけにはいかなかった。あの話題となったオリンピック解説だ。
ネットでは、スノーボード解説者の田中幸さんが可愛すぎると大きな話題に!
選手たちが、25メートルのプールを超えるほど飛んでいるという解説もわかりやすかった。そこで本人に「あの解説はとても良かった」と伝えたところ、本人は頭真っ白だったということ。えっ、そう見えなかったけど。

というのも、テレビでは言ってはいけないNGワードが多くて、その1つに「ジブ・アイテム」があったのだ。そのNGワードを言ってしまったとたんに「言ってしまった!」と思い、そこから頭が白くなってしまったんだって。
見ていて、そう緊張しているように見えなかったけど、本当はもの凄く緊張してしていたそうです。
だけど、そんな緊張感が、可憐なサチちゃんに見えて、好感度アップだったりして!?

ちなみにNGワードは他に、スピンも。えっ、スピンぐらいわかるだろう、と思ってしまうけど、テレビの視聴者は、お年寄りだってたくさん見ているから、ともかく普段話している業界用語を封印してわかりやすく解説するように務めたとか。

ともかく、そんな気苦労もあって、可愛すぎる話題の解説者となったのです。

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