【最新DVD感想記】RED EYE’S FILM – X

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このコーナーは、dmkフサキ編集長による最新のスノーボードDVDの視聴感想記です。 ご購入の際にご参考ください。

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RED EYE’S FILM – X

日本のスノーボード作品として、常にトップ・セールスを誇ったRED EYE’S FILMの最新作品『X(エックス)』。

主な撮影ステージはカナダのバックカントリー。
最近主流になりつつあるストリートのジブはほぼないが、それ以外のスノーボードの魅力は全域カバー。
ゲレンデ内のパークに関しては、追い撮りをメインにするなど躍動感を引き立てて、映像のおもしろ味を出している。

印象的なシーンを上げれば、真ん中あたりの石坂亮のパート。
石坂亮は、かつてカオス・フィルムに出演していたが、これまであまりビッグ・セールスを誇るメジャーなプロダクションズとは無縁だったライダーである。それだけに、隠れた実力者である感が強かったが、今回、RED EYE’S FILMに出演したことで、そのレベルの高さをいかんなく発揮している。きっとこの作品をきっかけにより多くの人の認知されるだろう。

最後の方に登場する村上史行のパートは、自転車で日本を横断するというユニークなシーンで始まる。
そこから、フミオらしい豪快なライディング映像がどんどん出て来る。大きなクリフで、雪崩を起こしながらジャンプするシーンは圧巻。
パウダーでの高速ライディングシーンが、このパートの良きスパイスになっている。
フミオは豪快なイメージがあるが、ライディングシーンを見ると、それに加えて華麗さもあることがわかる。
この豪快かつ華麗なカービングが、きっとフミオのパイプやキッカーでのビッグ・エアーにつながっているのだろう。

最後に出て来る中井&國母カズのパートは、何とも二人のオーラを感じさせるシーンだ。

10代から有名だった二人も今では20代に突入しているが、まだ若い。しかし、この二人には長年スノーボード界を牽引して来た重さが伝わるのだ。
マウントフッドでのパイプ・セッションは、本当にスタイリッシュでカッコいい。一般の人が見ても玄人な人が見ても、思わず「スタイリッシュ!」と叫びたくなるシーンだろう。
そして、何と言ってもこの流れでトリを任された中井孝治のライディング映像は、まさに日本のスノーボード界のトップ・レベルであることを証明する、この作品の最高のパート。

ところでこの作品、途中にもの凄いスキルを持ったスノーモービルのライダーが登場するのだが、そのへんも見モノ!彼らのテクニックは、まるで映画に出て来るスタントマンのようだ。

バックカントリーでのジャンプをメインに、パウダー、パークでのジャンプやパイプシーン、そしてゲレンデで遊んでいる映像もあり、バリエーション満載。
さすがに長年、安定した人気を誇るRED EYE’S FILMだけに、視聴者のニーズをしっかりとつかんだ作品と言えるだろう。これまでスノーボード・ビデオを買ったことがない人も、ぜひこの作品をきっかけにスノーボード・ビデオの楽しさを知ってほしい。

出演ライダー:
中井孝治、村上史行、石坂亮、増田塁揮、清原勇太、鈴木拓巳、TJ Schneider、Scott Stevens、植村能成、國母和宏
SLEDNECKS: Cody Borchers、CoryDavis、Paul Thacker、Brett Turcotte

制作: RED EYE’S FILM http://www.redeyesfilm.com/ 
国内販売代理店: ビジュアライズイメージ http://www.visualizeimage.com/

 

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