【最新DVD感想記】 Heart Films vol.4

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このコーナーは、dmkフサキ編集長による最新のスノーボードDVDの視聴感想記です。 ご購入の際にご参考ください。


長くなりそうなので簡潔に言うように頑張ります。
 

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フータ。うまい!まさにハート・イズムを感じる若武者。まだまだこれから成長するポテンシャルを感じた。見事に作品の切り込み隊長を務めている。
 
DCP、JPソール、ロメインの外人部隊の日本でのライディング・シーンは、良かったなあ。忠との絡みは、僕が昨年の作品で気にいっていたアブセンスの冒頭シーンも思い出せてくれた。日本と海外のトップ・ライダーとのセッションってワクワクして来る。
 
ユータ。自分の味を出した。さながら和製ジェレミー・ジョーンズ(バックカントリーの方)。ちょっと愛嬌あるドジ感が、ユータらしいけど。この作品でいぶし銀のテクを見せてくれたと思う。
 
トモ。頑張っているけど、もっときれいにメイクってるシーンを見せてほしかった。豪快に転ぶシーンは、まさに爆弾小僧になっちゃったけど。あいかわらず勢いはあるので、これからもとことん忠イズムを吸収するように頑張ってほしい。
 
ユタカ。彼にとっては大出世作。本物に出会いたくて、カナダに来た男。その思いが、開花したパートになった。まさにユタカの真正面からの豪快に攻めている映像を見せてもらった。スッゲーぶっ飛んで、メイクしている姿は気持ち良かった。
 
平岡アキくん。この攻めている姿勢がカッコ良過ぎ。年齢も30うん歳だけど、まだまだ攻めている姿に、リスペクト。忠にとっても大切な人なんだと思う。アキくんがいることで、忠も盛り上がっていけるといような。
アキくんの人柄もこの作品に溢れていたように思った。子供のようにハシャイだ姿も魅力的だし、何よりスノーボードのスキルの高さを改めて感じた。
 
コニ。うまいなあ。パウダーのボードの動きを見ていると、まるで動物のような軽快な動きだ。そうかと言うとダイナミックな動きもするし、改めて良いライダーだと思った。世界契約を結んでほしいほどのライダーだね。
 
忠。
ヒザをケガして医者から手術勧めれて、それでも手術せずに、これだけの映像を残すって、まさにプロ中のプロ。
そして、ライディングに関しては・・・、改めて激しい男だな!迷ったら、一番大変なラインに行っちゃうというノリ。逃げたらよけいに失敗するかもしれないから、結局のところストレートに攻めて、行けばなんとかなるさ、という感じだ。
このスピード、ガツガツさ、それでいてスタイリッシュにきれいに決めたり。これが、忠の魅力なんだな、と再認識。さすが世界のスノーボーダーたちの憧れのヒーローだけのことはある。同じスノーボーダーなら国境を越えて、この凄さや気持ち良さが伝わるってものだろう。相当良いパートだった。

普通パウダーばっかしビデオって、どれだけ良いモノ作ってもそれだけ観たら飽きも来るってもんだけど、このハートの最新作に関しては、そういうことがない。なぜなら、この手のもので、世界最高峰と言ってもいいような作品に仕上げたからだと思う。
 
攻めてる。ともかく攻めてるという印象が強く残った。
攻めないところに新しい感覚の世界が広がらない。そうでなきゃ、楽しくないじゃん!とばかりに、このハート作品に出ているすべてのライダーたちから、そんなエネルギーを感じた。だから、この作品がとても好きだし、何度も観てみたいと思った。
 
最近というか、ここ数年ずっとか。ビデオ作品というと、街中のジブあり、巨大パークあり、バックカントリーで作られたキッカーあり、そういうところで難易度の高いトリックを見せて、それを音楽に合わせて作るという手法のビデオが多い。だけど、このハートを観ていると、忘れかけていた本質が蘇って来るようだ。大自然の地形を使って、いかに楽しむか、いかに攻めるか、それこそスノーボード、というメッセージが聞こえて来るような気がした。

出演ライダー:
布施忠、平岡暁史、小西隆文、安立風太、Romain De Marchi、DCP、JP Solberg、村木由隆、井上智秀、渡邊雄太、藤田一海

タイトル名: Heart Films vol.4
プロダクションズ: Heart Films
販売価格: 4,200円(税込)
収録時間: 50分
販売代理店: チャンピオンビジョンズ(株)


http://www.heartfilms.com/

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