高石周の教えてコーチ!「BSスピンのアプローチについて2」

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世界の舞台でコーチとして活躍する高石周さんが、スノーボードの上達に関する悩みから、環境の提案など、様々な角度からスノーボーダーの相談に乗ります。
今回は、バックサイド・スピンでのアプローチについて。続編です。

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質問者:ナツミ

連続投稿失礼します。
前回アドバイス頂いたナツミです。

改善したと報告したかったのですがなかなかうまくいかず・・・。
どんどん深みにハマっていってしまってるので再び投稿させていただきました。

(略)

困っている症状は3点で、
1. ヒールからトゥで板がズレれる
2. 腰から上がBSスピン方向に引っ張られる感覚(抜ける時に両足強めにトゥ)
3. 体重が乗っておらず、すっぽ抜けることが多々

1の症状が原因分からず困っています。
ヒールからトゥの際、極力腰が回らないように固定はしているつもりです。
あと前足トゥにプレッシャーかかっているのかと思い、前足をヒールに入れトーションを使うことも試みました。
骨盤はRに対して平行(内傾しない)よう、飛んでいく方向へ向けることを意識しています。

2の症状は9/19の途中から出てくるようになりました。

3は板より先に上半身を飛ばしてしまった時になり、飛距離が落ちます。
とにかく両足バインの位置と腰、肩の位置を保つことで、板に体重を乗せ、飛距離を伸ばすように心がけていますが、安定しません。
やり方が合っていれば回数重ねて安定度を高めるしかないとは思っています。

今までの滑りを少しずついじっていった結果、だんだん正しいポジショニングの仕方も分からなくなってきました・・・。

お手数かけますが問題点,またやり方で間違っているところがあればご指摘お願いします。

下記URLから投稿を確認できます。
http://6218.teacup.com/snbw/bbs

 

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再度のご投稿ありがとうございます!
私も大変勉強になっており感謝します!
では早速今回の件においての私見を書かせていただきます!

まず細かな点を見ていった上で思うのは、目立つ不自然な運動は見当たらないということですね。
横からの映像があればもっと分析しやすいですが、もしかしたら少しだけノーズ気味に立っているかもしれません。
前回見せていただいた映像で、上手くいってた時のスピンがありましたが、あれらは少々テール側に軸が倒れて抜けているようにも見えたからです。
BS180でメランコリーのポークができなくなったのも関連性があります。
アプローチで後ろ足荷重&抜けでも後ろ足気味に蹴ることで修正される可能性があります。

しかし少々の不自然な運動はある程度はカバーされるものです。
もし自分の中にリズムがあり、そして理想のイメージがあればですが。
ここに問題があるかもしれません。

というのは、細かな点を見ても深刻な修正点は見つからず、180を見る限りではそこまでこだわる必要もなく、私の生徒であればもう360、540を試させています。
技術的には大きな問題はないけど、何か感覚的な不安定感が取れない。
例えば、板がぶれる、回転方向にバランスが安定しない、タイミングが毎回違う、などですね。

こういう場合、私は生徒に細かな「技術」から一回離れさせ、私の後に飛ばせるようにしてます。
これはどういうことかと言いますと、生徒があまりにも「木を見て森を見ず」になっているということです。
トリックは「技術」と「感覚」を両方駆使して練習するのが好ましいです。
以前ブログにも書きましたが「まずは感覚ありき」で、そこで不具合が出てきたときに具体的な修正点を探すというプロセスが、上達の過程として好ましいのです。
感覚を重要視するということは「森を見る」ということで、森全体に何か異変が出たら「木を見る」ことで細かな改善点を探します。
今回の場合、感覚が悪くて細かな修正点を探したとは思いますが、感覚の具体的な修正方法が分からなかった上に、「木」ばかりを探してどんどん迷子になったとも言えます。

生徒に私の後を滑らせる理由は、彼らに私を見て自分に映像を重ねさせるためです。
彼らは細かな点ばかりが気になって、重要な「全体の流れ」を考えなくなっています。
「感覚」を無視している状態ですね。
細かな一点に強くフォーカスさせず、トリックのアプローチからランディングまでをただイメージさせて、イメージに任せてトライさせる。
これだけで全身の運動コーディネーションが驚くほど自然にスムーズに動いてしまうんです。
その際確かに細かな技術的な修正点も出ますが、体全体の運動コーディネーションがぴったり合うために、小さな技術的問題は流れの中で調整されてしまいます。

ナツミさんの場合も同じ可能性があります。
要するに技術ではなく、運動コーディネーションにおいて、あちこちのタイミングが合わないという症状かもしれません。
この場合、まずできることは、

1.速いリズムの音楽を聴きながらリズムを作る
2.自信満々の友人に同じトリックを目の前でやってもらう

これらが有効です。
速いリズムを体の中で作ると、体中の「速筋」がぴくぴくと動き始めて、いつでも何にでも即座にタイミングを合わせられる状態になります。
例えば蹴るタイミングと回すタイミングをリップに合わせるのではなく、自分のリズムにタイミングをパーフェクトに合わせます。
じーっと構えて一気に動くのではなく、ランディングするまでずっと細かくリズムをとっている感じです。
松井とイチローの違いとでも言いましょうか。

目の前で友人に同じトリックを見せてもらったら、そのイメージを即刻脳にインプットします。
そしてすぐやってみましょう。
自信満々の友人はパフォーマンスにもリズムと自然なタイミングが見て取れます。
要するに迷いがないからです。
ここが重要なんですね。
少々早い抜けであろうが、少々軸が傾こうが、迷いがなければ結局ランディングまでに調整してしまうのです。
運動コーディネーションが自然に行われた結果です。
ちなみにランディングのイメージはお持ちですか?
ここがしっかりあるだけでも運動がうまく調整されてトリックを決めてしまうことも多々ありますからね。
下記URLから投稿を確認できます。
http://6218.teacup.com/snbw/bbs

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