スロバキアLINE36がKINGSをコピー事件 特許侵害のまとめ

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スロバキアLINE36が、許可なくKINGS施設をコピーしたスノーボーダーのジャンプ施設の特許侵害。これは大きな反響があり、DMKのフェイスブックでも一日で2万リーチを越えシェアも30件を越えました。そこで改めてこの事件の経過を考え直してみたいと思います。

 

ことの始まりは、昨年6月。
Matej Matysと名乗るスノーボードのインストラクターから「KINGSを作るにはどうしたらいいか」という問い合わせがあったことから始まる。
KINGS運営会社レスポンスエンジニア代表の押部宣広氏は、丁寧に対応した。

しかし、この後、このMatej Matysからの連絡が途絶える。
これに関して、押部氏ははこう語る。

「最終的な契約内容等お知らせすると、彼からの連絡は途絶えました。 ここまでは、よくある話。国内でもそんな話はごまんとありました。」

KINGS施設が、スノーボードのトリック習得において、有効なのは多くの人に知られている。本来、雪上でしかできなかったジャンプの練習が何度もでき、しかも着地でも安全なクッションがあるというのは、選手にとって新しい技がこれまでの雪上環境以上に習得することができることだ。
このように上達効果が強く立証しているからこそ、世界の多くの人が注目している。実際、最近、韓国でもKINGSオープンも決まっている。
ただ、そこには当然、労力や開発費が掛かっている。

その一方で、KINGSの有効性を知った者が「やってみよう」と考える。だけど予算や環境など様々な障害により断念される方も多いようだ。だから、押部氏は「そんな話はごまんとありました。」と言っているのだ。
つまり、今回もそんな類の話だろう、と思っていたのである。

 

KINGSコピーを知ったのは6月初め

ところが、ある関係者からの報告でスロバキアLINE36が勝手にコピーしていることを知ることになる。
それが今月初めのことだ。
つまり押部氏は、今月初めにそのことを初めて知ることにある。

そこでDMKでもLINE36が、いつどんなタイミングでこのプロジェクトに着手したのか、彼らのフェイスブックで調べてみた。

昨年、10月21日、なんとすでに構想イラストを発表。
同日、建設現場の写真を公表。
これは、氏に相談した4か月後のことだ。
11月21日には、ジャンプの衝撃を吸収するマットの写真を発表。
12月5日には、同類似施設のTシャツやパーカーがご丁寧に紹介されている。この流れを見ると、計画的に動いて来たことがわかる。
そう、まさに着々と動き、今、まさにKINGSの類似した施設は稼働するのだ。

つまり、LINE36はできる限りKINGSの情報を聞き取り、実際に現場まで足を運び、交渉の段階になると逃げてしまった。あとは勝手にKINGSもどきの施設を作って来たのだ。おまけにカラーリングなど含め、細部渡ってコピーしている。

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(左、LINE36から発表されている完成イラスト。右、最近オープンして話題となっている富山KINGSのGooggle Map画像。周りが木に囲まれ、目の前に駐車場があり、メインには2つのキッカー、さらに初心者にもやさしいキッカーがあるなど、似ている部分は多い。カラーリングも含めてコピーしているのは、明らかだ!)

彼らの姑息さは驚くばかりだ。
日本で生まれたKINGS。そのノウハウなどが勝手に盗まれて、類似品がスロバキアに誕生するのである。

そのことに憤慨したKINGS側が特許侵害の訴えを起こした。
現在の彼らの対応、はKINGSからの連絡に対して無視。「お前に関係無い。」等々、一方的に拒絶だ。
コピーされたKINGS側がスマートに解決しようと呼びかけているのにも関わらず、「なぜ、お前の質問に答えないといけない?」という酷い態度だ。

KINGSは在スロバキア日本大使館にも通じて弁護士を紹介してもらって、訴訟準備を着々と進めている。また同大使館も動いてくれているそうだ。大使館の方でも「恥ずかしい企業で、申し訳ない」と思っているのである。

DMKとしても、このことを世界の人に知ってもらうことが、1つの解決策になるだろうと考え、ヨーロッパのメディアにこのことを伝えた。
また、日本からしっかりと声を上げることが大切なので、今、この記事を読んで賛同している方は、ぜひ押部氏の意見などをシェアしてほしいと思う。

 

 

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