Heart Filmsパート獲得!/渡邊雄太

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スノーボードのプロは、とんとん拍子に出世しないと、なかなか存在価値を出せないものだ。しかし、ここに異色なライダーがいる。
最近、ビデオで流行しているアーバンジブングの攻めを見せるわけでもなく、メチャクチャに派手なジャンプを決めるわけではない。しかし、己が求めるスノーボード道にまっしぐらに突き進み、遂にはパート獲得が難しいと言われるHeart Filmsにまで出演してしまった。まさに遅咲きの若手(!?)。渡邊雄太
今回のグローバルインタビューは、いかにしてユータがHeart Filmsパート獲得までに至ったか、迫ってみよう。


photo: Keiji Tajima / Heart Films
Interview:  Fusaki Iida

Heart Filmsのパート獲得おめでとう!
ズバリ、ユータが選ばれた理由は、どこにあったと思う?
 
ズバリ!己が求めるスノーボード道にまっしぐらに突き進んだから(笑)。じゃないでしょうか?って言ってもそんなにカッコいいものではなくて、ただ頑固なだけですけど・・・。
 
 
それって、凄いことだよね。極端な話、スポンサーが求めるような活動をしなかった時期もあったかもしれないし、いろいろな葛藤もあったと思う。
ユータが求めるスノーボード道って、どんなもの?
 
僕の場合は結構シンプルです。
大好きな山があって、そこに雪が降ると、山はさらに綺麗で楽しいフィールドになる。
だからそこで思いっきり体を動かしてハシャギたい。
そのための道具が、たまたま僕の場合はスノーボードだったっていうことなんだなー、って最近は思います。
とにかく山に意識を集中して滑る、これが僕のスノーボード道って言えるとおもいます。
 
 
パークでなし、ストリートのジブでもなし。自然のままの山をおもいっきり楽しみということ。それは、ハートのスタイルにも通じているね。
そのハートの中でもユータのパートは、和製ジェレミー・ジョーンズっぽいような異彩を放っていたと思うのだけど、自分ではハートの中でどんなポジションでいると思う?
 
僕がやりたいと思っていることは確かにジェレミージョーンズが「DEEPER」で実行していることに似ていると思います。
登れる山が増えれば滑れる斜面も増えます。急な斜面を登れれば、急な斜面を滑れますからね。
山での活動力が他のライダーよりもあることは、ハートフィルムズの活動をさらに広げることができますので、それも僕の売りだと思っています。
例えば、今年は水上飛行機を使って氷河まで移動し、近くにある山小屋を使って長期の撮影をしようという計画なんかもケイジくん(ハート・ディレクター)に提案しています。絶対おもしろいですよー。
 
 
これまでのユータのライダーの活動では、スポンサーの方から理解されなかったこともあったと思うけど、そのへんのジレンマとか葛藤は、どのように克服して来たの?
 
これまで、自分をサポートしてくれていたスポンサーには本当に感謝しています。
自分の活動に対しても理解が深くて「頑張れ」っていうエールをたくさん送ってくれていました。
 
プロスノーボーダーとして、もう一歩をなかなか前に出せなかったのは、やっぱり全てにおいて中途半端だったからなのではないかと思います。スノーボードのスキルにしろ、活動力にしろ、表現力にしろ、全てが中途半端だった。
 
そういう時期のジレンマや葛藤は20代前半の時期、カナダで活動していて凄くありました。その時期は気持ちがどんどんひねくれていって、周りからの目線とか、シーンの流れとかに対して、極端に自分のスタイルとか表現の仕方を意識していたような気がします。それってあまり自分の滑りに集中できていないなかったんじゃないかなーって今考えると、そう思うんです。
 
だからここ数年は、もっとシンプルに「山」対「自分」みたいな感じで、集中して滑るように心がけています。
そうやって滑っていたら少しずつですが、今までうまく回らなかった歯車が噛み合って来たような気がします。
 
 
それって、凄いな。多くの若手ライダーが、様々なジレンマと戦っているし、このユータが経験したことは、1つの教訓になると思います。
あと、ユータは凄いな、と思うのは、スポンサードの金銭うんぬんに関わらず、ウィスラーのレストランのシェフとして生計を立て、なおかつ自分の好きなことができる環境が作ったこと。そのへんのことは、どう考えていますか?
 
自分にとってのスノーボードが、仕事にしたいって思うだけじゃなく、一生やっていきたいって思うようになったことが、今のライフスタイルにシフトした一番のきっかけだと思います。でも、それってスノーボードとか、山が好きなだけで、誰にでもできることなんですよね。だから、やっぱりプロスノーボーダーとして、それだけで食べていこうと考えている人の方が全然凄いと思います。

 
ハートにはイキの良い若手が多いけど、ライバル心というか、意識するところはありますか?
 
いやー、ライバル心とかは無いです。全員が良い滑りができて、よい雰囲気で撮影が行われればそれに越したことは無いし、一つのプロダクトをみんなで作り上げるって言う意識でやれれば、幸せです。いっしょに活動していると他のメンバーの良いところもたくさん見つけられて、刺激になることは多いですね。 やっぱり若手はパワーもあるし、みんなプッシュしてくれます。
 
 
ズバリ、ユータにとってスノーボードとは?
 
スノーボードに乗り出して15年くらい経ちますので、体の筋肉も良い具合によじれてスノーボード体系だし、精神的にも滑り次第で常に上がったり下がったりしていますので、スノーボードは僕にとって切り離せないものだと思います。
 
それから、素晴らしい山や友達との出会いを僕に与えてくれる道具だと思います。
 
これからも真剣にスノーボードに向き合っていきたいですね。


渡邊雄太プロフィール

Sponsors: Haglofs, Hestra, POC, Deeluxe, LADEclothing, SPINYboardingco, Heart Films, DMKglobal, TeppanVillage

出身地:神奈川県
血液型:AB型
座右の銘:明日は明日の雪が降る。
好きな食べ物:パウダー
 
スタンス角度:前27度、後0度
スタンス幅:54cm
 
好きなライダー:Lucas debari, Nicoras mulluer, Xavier De La Rue, TDF

 


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