新専門誌を仕切る若き編集員/川崎 隆一

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スノーボード3年目ブックが新しくなる。タイトルはFUNブックになるとか。そんな新しい雑誌を作る編集者はこの世界に入って3年目の川崎隆一。愛称リュウで親しまれるこの若き編集者にこれからの決意と豊富を語ってもらった。

 

フサキ(以下F):リュウがこの仕事に入ったきっかけは?
リュウ(以下R):何かものを作る仕事がしたかったんですよ。何か後々に形になって残るということを学生時代からしたかったんですよ。まっ、それ本じゃなくても陶芸家でもよかったんです。

F:じゃあ、芸術肌というか図工みたのが好きだったの?
R:いやあ、例えば音楽でも歌を作れば残したことになるじゃないですか。そういう意味でものは何でもよかったけど、ただものを作りたかったという

F:たまたま就職したところがスノーボードの雑誌と作ってたということ?
R:そうですね。何かものを作りたいという中で大学を卒業してエディターの専門学校を行って、その流れで雑誌の仕事というのは興味ありましたよね。あとは、スポーツ雑誌をやりたい、という気持ちがありました。

F:実際、仕事してみて「楽しかったなあ」と思うことと、逆に「辛かったなあ」ということを教えてほしんだけど。
R:楽しいことは、やっぱりいろいろな場所に行けること。こうやってカナダに来ているわけだし。北海道にも何回も行けたし。元々、趣味でスノーボードをやっていたから、山に行くのは好きで、この仕事に就けて圧倒的にその回数が増えて、大会も見れるし、近いところでね。それが良かったこと。嫌だったのは、やっぱり本を作ることで飯を食っていくわけだから、損得勘定を多少考えてページを作らなきゃいけない場合があること。

F:はあ、なるほど。例えば具体例としては?
R:それは広告が入るとか入らないとかもそうだし、このページを作るのにいくら掛かるとかを考えちゃう。編集者として当たり前なんですけどね。

F:あっ、じゃあ作りたいものをおもいっきり作れるということだけじゃなく、このページを作るためにどれだけ利益が、みたいな。
R:うん、そう。全体を見た時に・・・。嫌なこというとか、残念だなあ、ということかな。

F:リュウは元々スノーボード雑誌とか買ってたの?
R:そんなに買ってはいないけど、本屋でパラパラめくっておもしろいやつは買ってましたね。

F:それじゃあプロ・ライダーとかは知っていたんだね。
R:そうですね。知っているといううちには入らないのかもしれないけど。

F:実際にリュウがプロと撮影なりしてみてどんな印象を持った? やはり最初は「おお、これがなになにか!」なんて感激したのかな?
R:入社したのが4月だったから、取材に出ないまま本作りをしたんです。オフの取材とか仕事に入ったから、その本を作っていたから、例えば宮脇健太郎の写真を見て、「ああ、このライダーはなんて凄いのだろう」という気持ちを持ちました。そういう人をどんどん見て来て、次のシーズン現場に出て、「ああ、この人があのトリックをやっている人なんだなあ」と思いました。

F:どう、実際、現場で見たプロたちは? 凄かった? それか思ったよりも大したことなかった?
R:やっぱりリアルに見るのは凄いですね。飛んでいるところ見るとプロだなあ、と思いましたね。

F:リュウがいっしょに仕事してみて、「こいつは凄いなあ」と思ったライダーは?
R:プロだなあ、と思ったのは勇亀くん(山崎プロ)。求められたコメントに丁寧に答えてくれるし。ちゃんとコンペティション以外のところでもプロ・スノーボーダーとしての視野を持っているなあ、というのは感じましたね。

F:今さあ、凄い雑誌多いよね。カナダなんか1冊しか本国から出していないし、アメリカでも2誌ぐらいと後は小さいちょこちょこ。だけど、日本は7誌とか8誌ある。その中でリュウとしては、どうやって勝とうしているの?
R:ウチの方は初中級者というターゲットがハッキリ見えているから、そこを逃さないようにそのニーズにあった企画を切り口を変えてしっかりと作っていきたい。スノーボード界に一番多い層ですよね。で、そういう人たちがゲレンデ・クルージングができるようになった時に、ハーフパイプ、ストレート・ジャンプ、スロープ・スタイル、ジブ、パウダー、という様々なスタイルがあって、その中で得意なものというか、好きなものをみんながちゃんと見つけられるような。そういう本を作りたいですね。そういったターゲットを逃さない、読者のハートをぎゅっとつかんだラインアップを作りたいですね。

F:他紙って意識する?
R:そりゃあ、よくも悪くも。

F:この雑誌のこういうところ凄いなあ、というのある?
R:今だとトランスとスノーボーダー。元気がある。紙面から伝わってきますね。楽しんで作っているのが誌面から伝わりますよ。

F:いい目しているね。
R:そういう匂いをやっぱ出したい。

F:じゃあ、そういうふうにリュウがやっていくぜ!という気持ちかな?
R:そうですね。コラムひとつからでもそういうエネルギーを発揮していきたいです。

F:なるほどね。ところで、リュウ自身のスノーボード歴というのは?

R:6シーズン目かな。

F:リュウにとってスノーボードとは?
R:なんだろうなあ。仕事になっちゃったけど、やっぱり究極の遊びじゃないですかね。仕事が遊びになったんじゃなくて、遊びを仕事にした。自分で。

F:楽しいですか?
R:楽しいですね。まだまだいっぱいやりたいことあるし。インタビューを取りたいライダーもいっぱいるし。

F:リュウにとってインタビューを取りたいライダーって誰?
R:いっぱいいるからなあ・・・。何か今までになかったような対談とか。一人じゃなくて組み合わせて。例えば、テリエ・ハーコンセンとショーン・ホワイトとか。まっ、それは本がきちんと増えた時に、2、3年後の夢として。

F:最後に夢を
R:スノーボードの大会をスポーツ新聞の一面に載せたい。スポーツ新聞の記事で新聞の一面を飾りたい。自分が書くとかじゃなくて、スノーボードがたくさんの人に認知されるように。個人的な夢としては、人として後ろ指刺されないように生きたいですね(笑)。あと、子供をプロ野球選手にしたいなあ。やっぱ。

インタビュー後記:
このインタビュー期間中、僕たちはウィスラーで撮影を行っていた。しかし、毎日の悪天候。そんな腐りかけたいた時、リュウはポツッと語った。 「滑りましょう。滑りたいです。やっぱスノーボーダーですから。」 この言葉を聞いた時、僕は本当にリュウはスノーボードが好きなんだなあ、と思った。若い上に、仕事とスノーボードをこよなく愛するリュウ。そんな彼が新しいスノーボード雑誌を作る。とても楽しみだし期待している。 頑張れよリュウ!

 

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