今話題のコレクションのマネージャー/ 井上 純平

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dmkのライダー加藤高正が以前、尊敬するライダーに井上純平の名を上げたことがある。そんなこともあって、僕は井上純平に対してひじょうに興味を持っていた。そして、実際に会った純平は何かひじょうにアウトロー的で不良ぽかったのだが、その一方で礼儀正しい人間で引かれたものだった。先日、SBJ(展示会)でSAVANDERの仕事をやっていると聞いて、ナショナル・チームにまで駆け上がった人間が、どんないきさつで?と考えたのものである。 

フサキ(以下F):純平久しぶり! ナショナルチームで活動した後は、何をしていたの?
純平(以下J): どーも、ごぶさたしてます。ナショナルチームを辞めてから一年ぐらいは、たまに海外で滑ったり、 家でボーっとしたり、まぁ特に何にもしてなかったですね。スノーボードに対するモチベーションも下がってたし、はっきり言えば滑ることに飽きてました。そんな時ちょうど知り合いの吉田さん(注:コレクションの代表)が「まったく新しい感じの会社を作ろうと思ってる」みたいなことを言ってたんで、オレもいっしょにやりますよって言って、インターナショナル・ライダーズ・コレクションを立ち上げたのが一年前くらいですね。

F:今、コレクションの方で具体的にやっている仕事は?
J:メインはライダーのマネージメントですね。それからオリジナルのアパレル製作やイベント、ツアー、キャンプの企画、あとは健二(石川プロ)や伯(鈴木プロ)といっしょに立ち上げたSAVANDERの製作、企画など・・・、と。まぁ何でもありの会社なんで、基本的には自分たちのやりたいことをやってますね。

F:選手としての立場から、今度は選手をサポートするような立場になったけど、そのへんで葛藤はなかった? つまり、まだ選手として頑張りたいという。
J:いや、それは全然なかったですね。もちろんスノーボード・ライフは楽しかったし、捨てがたかったのは確かですが・・・。実際に滑ることに飽きてしまった以上、それを続ける意味はないし、漠然とですが次は何かビジネスをやりたいなっていうのがあったんで。今、自分が持ってる知識の中で仕事ができて、その中で社会の勉強をしながら、さらに僕が携わってきたスノーボードという業界のためになることができたらいいなと、考えて始めたんで後悔はまったくないし、その決断をして良かったなと。オレって男前だなと(笑)、思ってます。

F:(笑)なるほど。しかし、普通選手というのは麻薬のような魅力があって、なかなか辞めれないものなのに潔く辞めて大したもんだね。じゃあ、選手時代の上達方法だけ聞かせてほしいのだけど。というのも純平の上達方法って何かストイックというか、1つのことを懸命にやるタイプのような気がしたのだけど。
J:ん~上達方法ですか・・・。僕の場合は、トレーニングとかも全然しなかったし、身体とかも他の人より華奢なんで、地道にコツコツというよりは、気分が乗ってる時なんかに集中して一気にやるって感じですかね。始めの頃は、滑ってるヤツは全員敵、ぶっ殺す!とか思ってましたね(笑)。そんで自分もいつ死んでもいいやって。もう無茶苦茶ですね。自分でもよくわかんないんですけど、板履くとそうなっちゃってましたね。結果的に人よりリスクを多く負って滑るから、うまくなれたんですね。全然オススメはできませんけど・・・。

F:ん~、凄い上達方法だ。今まで様々なライダーにいろいろな上達方法を聞いたけど、こんな回答は初めてだよ。話戻って、サバンダーについて教えて。ここが他のボードに負けないというところを。
J:そうですね。SAVANDERはやっぱり、他にはない自由な発想と新しい物への挑戦を、COOLなライダーとCOOLなスタッフが、COOLに行っていくことかな。実際にライダーたちいっしょにブランドをこれだけ楽しくやってるところはあんまりないんじゃないかな。今、ちょうど石川健二君がここにいるんで、一言もらいます。「WE JUST KEEP THE ENGINE RUNNING AT FULL THROTTLE! 全開バリバリ、突っ走るぜ!」 だそうです・・・・? まぁ期待してて下さい。

F:乱入ありがとう。ところで、純平から見てコレクションのライダーたち、一人ずつ形容するとどんな感じ。みんなそれぞれ実績があって凄いライダーだと思うけど。
J:ん~コレは一番難しい質問ですね。西田崇=野生児、平岡暁史=THE MAN、福山正和=PEACE GUY、後藤伸介=賭博者、鈴木伯=NATURAL CRAZY、石川健二=病気の猫、って感じですかねー。とにかくみんな個性的で愛すべき人たちですよ。こんな最高の仲間が持てて幸せです。

F:オレがホームページを立ち上げた時、様々なライバルたちを見つけてどうすれば勝てるのか?と考えたけど、純平はそんなこと考えたことある? コレクションのライバルやSAVANDERのライバルとか。
J:それは、もちろん他の人たちやメーカーが少しも気にならないといったら嘘になりますけど、それはあんまり考えてないですね。スノーボードで大会に出る時も、あんまり勝とうと思ったことないんですよね。自分が納得いけば、人が決める勝敗はどうでもいいやって感じで・・・。仕事も自分たちがしたいことを、ちゃんと形にしていければいいなと思ってます。それがちゃんとできれば成功するっていう、自信もありますし。それよりスノーボード以外の業界が気になりますね。実際そういうところからヒントを得ることも多いし、突き詰めていけばどこの世界も同じなんだなと思います。

F:フーム、なるほど。なかなか考えているね。今期の目標は?
J:当面の目標はまず会社を維持して成功させること。その中で自分を磨いてスキルアップすることですかね。

F:最後に夢をお願いします。
J:愛と平和。

インタビュー後記
侍。99パーセント以上の日本人が忘れている魂を持った男だ。いまどき「死んでもいい」なんて考える人間はいないだろう。またインタビュー全体から受ける潔さも純平の真骨頂だ。最後に夢を聞いて「愛と平和」と答えた純平。世の中の人が忘れている「瞬間を生きる」ということ。そのエネルギーを出し続けるからこそ出て来る言葉のような気がした。

INTERNATIONAL RIDERS COLLECTION ホームページ・アドレス
http://www.collc.com/


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