スノーイング誌の新編集長に今後の豊富を聞く/山田 武生

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2000年1月1日にスノーイングの新編集長になった山田武生。ダーヤマの相性で業界ではかなりの有名人だ。スノーイング編集部の中では一番の古株でもあり、もっともスノーイング誌に献立して来た男である。昨年はとても可愛いくてやさしい奥さんももらって、まさに今、絶好調の男!新編集長ダーヤマに今後の豊富などを語ってもらった。

フサキ(以下F):山ちゃん新編集長おめでとう!
山田編集長(以下Y):ありがとう!

F:なんだか自分と同じ年(1968年生まれ申年の31歳)の山ちゃんが、編集長になって嬉しいなあ。僕がアルバイト始めた時に山ちゃんも入社して来て、なんだか歴史を感じるよ。今、一番若い編集長?
Y:いや、そんなことないよ。スタイルやトランズ、またフリーランとかの編集長に比べると、僕が年上なんだよ。まあ、みんなよりも1つとか違うくらいだけど。

F:へえ、知らなかった。ところでスノーイングに入ったいきさつを教えて?
Y:とにかくスノーボードを仕事にしたかった。大学が文学部だったせいもあって第一希望が雑誌社。第二希望がバートン。第三希望がシムス。第四希望がショップの店員だった。プロスノーボーダーは、自分の運動神経の無さに早々にあきらめたんだ。

F:入社する前からスノーボーダーだったんだね。
Y:そう。1シーズン前からやったことがあって、2シーズン目からボードを買って本格的に始めた。そしてその4ヶ月後にはスノーイングに入社してた。大学3年の冬でした。

F:スノーボード以外の趣味は?
Y:スケートボード、フライフィッシング、卓球。

F:編集という職業柄、残業が多いと思うけど、最近はどう?
Y:相変わらず多いね。でも結婚してからは無駄な残業を減らしたり、自宅作業をしてなるべく家に帰るようにしてる。

F:これを読んでいる人は編集の仕事をやってみたいという人もいると思うんだけど、そんな人たちへアドバイスをお願いします。
Y:スノーボード専門誌の編集者に向いているのはスノーボードが好きなのはもちろんだけど、滑るのが好きなだけじゃなくて見るのも好きな人じゃなきゃダメ。冬は取材ばかりでプライベートの思い切った滑りができないことが多くて、逆にプロの滑りを見てる時間の方が長いからね。雪山で滑りたいのをこらえて、ひたすら見ることを楽しんで、それを文章にする。だからビデオを繰り返しスローで見ながらウンチクを垂れるような人が向いてると思う。あとは文章を書くことや英語はできれば得意な方がいいかな。

F:なるほどお、参考になりました。ところで、山田編集長になってスノーイングはどう変わっていくのだろう? 何か編集方針とかあったら話せる範囲で教えてほしいのだけど。
Y:創刊11年で6人編集長がいたんだけど、初代から3代目、5代目の編集長はもともとスノーボーダーじゃなかった人で人間的にも横乗り系じゃなかった。4代目はフリーライディング指向の人だったし、前代はスノーボードよりサーフィンが好きだった。つまり僕が始めてのバリバリのフリースタイル指向のスノーボーダーというわけ。だからフリースタイル指向が強まると思う。っていうか自然にそうなるだろうね。あと1つのことにもっと突っ込んだ記事を作っていきたいんだ。今までは結構いろいろなネタがあってバラバラしていたけど、今度からは1つの号に3つほどのテーマにまとめていきたいと思ってる。

F:なるほど。具体例とかは?
Y:例えば秋ぐらいに東北の特集をやろうと思っているんだけど、このテーマでいくつかの視点から見せていきたいと思っている。だから、1つのテーマにかけるページ数も割くことになるだろうね。

F:2000年1月1日から新編集長になって何か心境の変化は?
Y:責任感が出てきた。今までは副編集長という立場から編集長に提案やアドバイスをしてきたけど、今は周りの意見をまとめて最終的な決断を自分がやらなくちゃいけない。雑誌が売れるのも売れないのも、自分の判断で決まってくる。スノーボーダーたちが興味があることを探索していきながら、良い誌面作りを考えているんだ。

F:そういった読者のニーズに対応するために、何かやっていることってある?
Y:取材とかで山に行っていることもあるけど、それ以外は自分で積極的に週末に山へ行くようにしている。そうすると、みんながどんなことを求めているかわかってくるでしょ。編集者である前に、スノーボーダーでありたい!そんなことを強く思っているよ。スノーボーダーが作るスノーボーダーのための雑誌を作る。

F:そういう言葉を裏付けるように山ちゃん、よく健太郎(渡辺プロ)とよくスノーボード行っていたんだよね。(思い出したように)山ちゃんだったら、あのコーナー復活させれば?山ちゃんがカンスケ(太田プロ)とかに教わっていた体験エアーのコーナー。あれっ、おもしろかったなあ。頭から落ちたりしていて。
Y:いやあ、今アレやっちゃったら死んじゃうよ。26歳当時あのときでさえ首が1週間動かなかったんだから。それに今はバックサイド・ロデオとかやらなきゃいけないでしょ。フサキくん見てこれ。(と言いながらスノーイングのアンケート調査も持って来る。そこにはこれからやりたい技の欄に高度なスピン技ばかりが並ぶ)

F:うわあ、さすがにスノーイングの読者だなあ。みんなこういうこと求めているんだあ。
Y:彼らが本当にこのレベルにチャレンジできるかどうかはわからないけど、求めていることは確かなんだ。やっぱりスピンばかりやりたいってのはビデオの影響なんだろうね。本当は他にもスノーボードの魅力はたくさんあるんだけどね。バックカントリーとかは実際やる人が少ないのだけど、そういったことも誌面で取り上げていきたいとも思っているよ。いろんなスノーボードの魅力を伝えていきたいね。

F:なるほど。ところで、最近僕がスノーボード・ワールド(クリック)で書いているコラムでアルペンのこと書いたんだ。そうしたら結構、反響あったんだよ。アルペンについては、どういうスタンスなの?
Y:1つにはニーズが少ないんだよね。本当はもっとあってもいいものだと思うけど、読者が求めていないんだ。また手が回らないというのも正直なとこ。中途半端にはやらない方がいいと思うんだ。アルペンの人に失礼だと思うから。

F:だけど、アルペンもスノーボードの魅力の1つだと思うから、ニーズを作っていってほしいなあ。ソニーのウォークマンだって最初はニーズなくて、メーカーの方から作っていくように仕掛けたって聞いたことがあるし。僕はアルペンはレースにこだわり過ぎたのがいけないと思っていて、もっとアルペンの持つ根本的な楽しさフリーランを追求していけばいい、と思うのだけど。まあ、何はさておき、最後に山ちゃんの今後の豊富と夢をお願いします。
Y:夢はプライベートでアラスカに行っておもいっきりスノーボーディングしてみたいなあ。とにかくスノーボードがうまくなりたい。フリーランが速くなりたいし、トリック的にはフロントサイドのスピンがやりたい。ヴィレ・イリ・ルマのスピンのような。それからツイークも……夢なんだか目標なんだか分からなくなってきた……。とにかくみんなに愛される役に立ってカッコイイ雑誌がつくりたい。池田くん(スタイル編集長)、東くん(トランズ編集長)、杉浦くん(フリーラン編集長)には負けないぞ!

編集後記
「編集者である前にスノーボーダーでありたい」という言葉がとても印象的だった。とかくこの業界では、スノーボーダーであることを忘れてしまいがちになるが、山ちゃんはその基本をしっかり受け止めている。というかスノーボードを愛しているということを感じた。日本の古株スノーボード雑誌の編集長はいろいろ大変なことも多いと思うが、頑張ってほしい。新編集長ダーヤマに幸あれ!

 

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