ケガから復帰したミッチャンがディープに語った!/橋本通代

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もう5回目になりました。橋本通代のインタビューです。ケガから復帰後から初のインタビュー。本当はフェイス・トゥ・フェイスでやる予定だったのだけど、この日、僕たちはキャンプのこととか、ミッチャンの将来のことなど話し合って、インタビュー用に容易していた時間がタイム・オーバー。それで、宿題のような感じで、ミッチャンに質問を書いて、後日、メールでいただく、という形になりました。だから、ちょっと会話でないような違和感はあります。だけど、メールでやっているだけに、よりしっかりとディープに伝わるのも事実。ぜひミッチャンの「言葉」を聞いてください。

フサキ(以下F):まずはミッチャンが今、一番気合い入れているKIRARA KAMPのことを教えてください。
ミッチャン(以下M):KIRARA KAMPは私が昨シーズンからプロデュースしているキッズキャンプです。昨年の夏にケガをしてしまい、昨シーズンは大会に出ることができなかったですが・・・、でもそのおかげでオリンピック前からの夢だったキッズキャンプをヤナバスキー場で3月に2回開催することができました! KIRARAには「キラキラと生きてほしい」という子どもたちへの願いがこめられています。
私にとってスノーボードは雪山での最高の遊び道具であり、スノーボードに乗ったおかげで世界が広がり、たくさんのいい出会いがありました。スノーボードの技術の向上だけでなく、スノーボードを通じて、子供たちの可能性を広げるお手伝いができたらいいなあ、と思います!
今の私の夢は、子供たちのスノーボード仲間を世界中に広げることです。スノーボードに乗って子供たちとキララを見つける冒険をしたいです!
そのコンセプトを実現できるようにいろんなアイデアを投入していて、キッズ&ビギナーパークのINDY PARKがその一つ。キッカーにレール、ウェーブにスパインなど、子供たちが安全に楽しく上達できるサイズのアイテムを用意しています。今シーズンは高知県桂浜から流木をとりよせてログにするなど、自然と触れ合いながら、自分たちで遊びをクリエイトできるものを組み込んでいます。そしてKIRARA KAMP特製の通信簿を作りました! これはキャンプ中の子供たち一人ひとりの冒険記です。
内容は・・??お楽しみに^^ 今シーズンはユートピアサイオト、六甲山人工スキー場、ヤナバ、タングラムで5回開催します!
くわしはdmkのホームページをチェックして下さいね^^

F:昨年ケガをしていた時考えたことは?
M:フッドのキッカーで大ゴケした後、起き上がろうとしたら右半身が動かなくて。でも5分後にだんだん足が動くようになって、私はまだその後滑るつもりでいました。でも首を固定されて、両手に激しいシビレを感じたまま救急車で運ばれ、大きいケガなことを知った。それでも楽観してたんだけど、日本に帰ってから病院に行ったら、信頼してる先生に「このまま生活をするのは危険。いつ首から下が動かなくなってしまうかわからない。」と言われました。
怖くて体が震えてしまった・・。体の力が抜けた。歩くのもこわくなって、2日間泣いてたけど、ケガに負けたらあかんと思って、ケガと向き合うことに決めた。
でも、そう思えたのはdmkホームページで私のケガを知って、たくさんの人がくれた励ましのメールや情報のおかげが大きかった。そんなに人が私のことを思ってくれてるのに、後ろ向きに泣いてる自分がバカらしくなったんです。そしてケガと向き合い、ちゃんと治そうと思った。それまでの私は結構いろんな無茶をしていたし、欲張りだった。でも、ケガをしたことで健康な体があるだけですごく幸福なことなんだと思った。
だから前ほど無理しなくなったかな。スノーボードに関してはもう無理と思った。
未練なくやめようと思えたから、先のことはとりあえず考えずに療養生活を送っていたんだけど、スノーボードしたくなかったらしなくていい状況になったら、スノーボードしたくなってきたんですよね。
あと、信頼してる先生のおかげです。先生が小さい不安にもちゃんと答えてくれたから、安心してスノーボードに復帰できる気持ちになれた。結局は、オリンピック後にバーンアウトして心がストップして、その後ケガをして体もストップしたおかげで、またやりたいスノーボードに変わった。だから今シーズンからは0からスタートする気持ちなんです。

F:最近は何を考えて滑ってるの?
11月下旬からウィスラーに来てるんですが、ほとんど毎日パウダーを滑っています。
今シーズンのウィスラーは雪が多いからっていうのもあるけれど、これからは山全部を滑って、パイプを大きい山の一つのアイテムと思いたかった。
私はすごく不器用だから、パイプの大会に出だしてからはパイプに入らないとなんか落ち着かなくて、スキー場=パイプに見えてきてた。
だから今シーズンからはもっと広い滑りをできるようになりたい。パウダーを滑りだして、いろんなことが変わった。
パイプばっかやってた時は晴れが好きで吹雪は嫌だった。パイプがオープンする10時以降に山に上がってた。パウダーを滑るようになって、吹雪とか雪が降るのが好きになった。天気予報を気にするようになった。朝早起きになった。自分のラインで滑りたいからコースを覚える気になった。
滑りでは、パイプばっかやってる時は常に滑りに力が入ってた。だから長い距離滑ると疲れてしまう。でも、あのパイプの中のスピードに絶えるにはしっかり踏むことが必要。
パウダーではというかフリーラン中にずっと力が入ってると疲れてしまう。エッジを使うわけではなく、ただ真ん中に乗って面で滑る。そんな風に滑れるようになりたいんだけど、今の私はどうしても滑りがまだ固い。できないことをするのは疲れるけど、リラックスしてすーっと滑れるようになりたいから、いっぱい滑る!

F:今ワールドカップが開催されてるけど、どんな気持ち?
中井くんやダイキ、カズをはじめナショチのみんなに会って、また戻りたいなぁと思いました^^ オリンピック前にみんなでワールド転戦してる時楽しかったから。
久々にスタートエリアにいる選手を見て、前の緊張感が戻ってきて、再びあの緊張を味わいたくなった。
それと、またルーティンを考えたりしたくなった。大会に出たくなったんです。それが今の正直な気持ちかな。
でも、前とは違ってだいぶ穏やかな気持ちです。だからみんなのレベルが上がってるのも見てて嬉しい。
(写真、ワールドカップ開催中、弟のように可愛がる中井、村上(大輔)、國保などと談笑の1コマ)

F:結婚については、どう考えていますか?
結婚したいですね^^ でも、こればっかりはタイミングとかあるし、しょうがないかな。

F:これからの夢は?
海の見える家に住みたい。家族や友達と穏やかに過ごしたい。したいスノーボードを続けながら、大好きな子ども達と関われる仕事をしていきたい。やっぱKIRARA KAMPかな。


(写真、今夏のウインドリップで見事に復活を印象つけるぶっ飛びを見せてくれた!)

●インタビュー後記
ミッチャンの話を聞いていると、常に人間成長のドラマを見せられるような思いになる。そして、どんなことがあろうともへこたれない姿に感銘を受ける。最近の男は、ずいぶんと弱くなって、弱音を吐いたりするけど、ミッチャンはまるで昭和の男のように果敢なガッツで復活して来る。もちろん、その一方でネガティブなミッチャンもいるわけだけど、出る以上は弱音を吐かない。常に向上心に燃えるミッチャンは、これからもまた大きな仕事をしてくれそうだ。それと、大会復活発言も出たことでひじょうに楽しみである。あのぶっ飛びがまた見れるのだ!

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