ためになるメーカーさんのお話/冨士原 暁

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ジェネリックスからヘッドへ。

今回のインタビューは久々のメーカーさんシリーズ。
みんなが気になるスノーボード・メーカーへの就職のことなど伺った。
また、ジェネリックスからヘッドに移行した興味深いワケなども聞くことに成功!

フサキ(以下F):スノーボード業界に入ったきっかけは?
冨士原暁(以下S):もともと学生時代にこういった仕事をしたいと思っていて、いろいろ就職活動したんですけど、当時はまだこんなに業界が大きくない時代で。

F:それは何年前ですか?
S:7年前です。

F:スノーボード・バブルの前ですね。
S:そうですね。当時はまだどこのスノーボードのメーカーも少人数制で、元々ライダーであって入ったとか、コネクションがないとなかなか入れなかったんです。とりあえず普通の企業の内定をもらったんですけど、やはりあきらめきれなくて、内定を断ってアルパイトを始めたんです。それで、たまたまバイトの昼休み時間に本屋で今の会社の募集案内を発見したんです。今、社長の和田さんに面接してもらって、取ってもらったんです。

F:凄い情熱ですね。やはりスノーボードが好きで好きでしょうがなかったのですか?
S:趣味というか、それ以上のものはありましたね。自分が好きなことをやった方が、仕事に生かせると考えました。

F:実際、入ってみてどうですか?良かったですか?
S:うーん(笑)。仕事にしてみると、また違う面があり・・・。就職を希望してくれる方から問い合わせなど頂くのですが、この仕事って実際、滑れる時期というのは忙しい時期にもなるので、なかなか思うように滑ることはできないってこと理解しておいた良いかも知れないです。

F:ちなみに冨士原さんのフリーの滑走日数ってどれくらいあるのですか?
S:純粋のフリーというと、いいところ一週間ぐらいでしょうか。試乗会とか合間を見ながら、ちょこっと滑る機会は多いです。それと、ライダーといっしょに滑るのは、とても楽しい経験となりますね。

F:なるほど。それでは、次の質問です。ジェネリックス&ブラックスからヘッドに変わったのですが、ズバリどんなところが変わっていくのでしょうか?
S:まず、最初になぜ1つになったか説明したいと思います。スノーボードも今やこれだけの遊びが広がり、いろいろな用途のボードが必要とされています。それと、ここ数年の業界の低迷も受け、どのブランドもなかなか革新的に新しい製品やシステムを発表することができない状況となっていました。そんな時に、ヘッドはスキーとしてはブランドを確率したけど、スノーボードの方はやっていなかった。ジェネリックス&ブラックスの方は、良いモノは作っていたけど、ダイナミックに新しいものを作る資金がなかった。そこでお互いの欲しかった部分を補い合う、そんなところからヘッドのスノーボードが生まれたので、名目上は買収ということですが、よりいい形で傘下に入ったというのが実状です。

F:フーン、なるほど。買収というと悲観的なイメージがつきまといがちじゃないけど、新しい革新的なものを作るってことなんですね。
S:そうですね。資金がないといいモノが作れないんで。今後HEADのスキーで培われたテクノロジーなんかも導入できるので飛躍的に製品は進化していくと思います。

F:ところで、ホームページの方がひじょうに素晴らしいのですが、例えば一人一人の顧客の質問に答えたりとか感心しているのですが、ネットにおけるビジネスというのはどう考えていますか?
S:一番ホームページで考えているのでは、ユーザーからの意見をいろいろ取り入れられるということです。後は、web上でカタログを見せたりとか最新の情報を載せるとか。つまりこちらの方から情報を発信して、逆に情報をいただいて、それに対してアクションを起こす、ということですね。まあ、ユーザーの方々と対話しながら作り上げていきたいと思っています。

F:日本では始めてできたメーカー・サイトなんですよね。
S:そうですね。日本語としてはウチが始めてですね。

F:さっき、ちらっとこれからメーカーに入る方へアドバイスいただいたのですが、もうちょっとくわしく聞いてもよろしいですか。理想と現実は違うよ、などのきびしいアドバイスでもいいのですが。
S:ハハ(笑)。まあ、今、スノーボードがこれだけメジャーになって、イメージとしてはかなり大きく求人があるんじゃないかと思われるのですが、現状はそれほど大きい求人枠でないという企業が多いのではないんでしょうか。どうしても就職したい人は、自分でどんどんコンタクトを取ってアピールすることが大切ですね。メールでもよく仕事があるかどうか聞かれるのですが、あたり前の資料請求ではお返事差し上げられないのが現状です。USPには企業案内なんてあったけかな(笑)。

F:なるほど。ためになるアドバイスありがとうございます。最後の質問。冨士原さんの夢を教えてください。
S:そうですね、仕事は仕事としてHEADが成功するのが夢ですがえらく儲かったらハワイにでも家を買って毎日サーフィンして真っ黒になりたいです(笑)。偽ローカルっぽく。未来の奥さんと子供とも仲良くなんて家庭的な一面ものぞかせたりして・・・。


インタビュー後記:
冨士原さんとは展示会などで面識があるのだが、きちんとお話するのは今回が初めて。ホームページのマメな返答の通りのひじょうに丁寧な印象を受けた。こういう精神が良い商品作りにつながるのだと思う。そして、こういう人ばかりならいい業界になるのになあ(笑)、とつくづく感じてしまった。これからメーカーへ就職する人たちにも参考になったのでは?

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