ブーツは意外にキツくなても良いと思う

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スノーボードのブーツを買う時、キツキツぐらいのものでないとダメと考える方は多いですね。

通常、26cmの靴を履く方が、スノーボードのブーツになると、半センチ小さい25.5cmを買ったり。
さらにはインソールなども買って、ビッチビチにキツくするライダーさんもいます。

確かにキツいブーツは、足操作のシビアな動きをサポートするし、何日も使っているブーツは、しだいにブーツ内にルームが広がり、緩くなって来るもの。
だから、買う時には「キツいなあ。」と思うぐらいが調度いいと考え、タイトなブーツを買う人が少なくありません。

さらに、ブーツの紐をしっかりと締めて、足首をサポートする方も多いです。
ブーツは、しっかりと締めていないと危ない、と考える方は多いものです。

だけど、僕個人長年スノーボードをやって来た感想としては、
意外にもブーツは、キツくなくて良いと思うし、紐もしっかりと締めることがないと思います。

なぜなら、スノーボードのブーツは、快適でないといけないからです。

朝、スノーボードのブーツを履いたのが、AM8:30。
ブーツを脱ぐのが、PM15:30。
通常7時間ほど、スノーボード・ブーツを履き続ける方というは多いことでしょう。

その間、ビッチビチに締まったブーツを履いているのは、苦痛にも感じるのではないでしょうか?

締め付けたブーツは、スノーボーディング中、シビアな動きを可能にすることにもつながるのですが。
それ以上に、ブーツの締め付けによる不快感が強ければ、とても楽しめるものではありません。

だから、僕はブーツのサイズも自分の足サイズ通りだし、靴紐もしっかり締めないことが多いです。

スノーボードのレッスンしていて、ビッシビシに締めたブーツで足を痛がっている生徒さんに、僕のブーツの緩み具合を見せると驚かれることがあります。そんな姿を見た生徒さんは、「明日レンタルブーツのサイズを改める。」と言います。

そもそも足の中で、カカトが浮くとかは、しっかりと乗れていない証拠。
例えば、つま先側のターンで必要以上に山側に身体を倒れこんだり、板がズレているような状態だと、カカトが浮いてしまうのです。
つまり、ちゃんと乗っていれば、カカトが浮くことがありません。

スキー・レーサーのトレーニング方法で、あえてバックルをゆるゆるにして、良いポジションに乗る練習があるそうです。

スノーボードと同じ横乗りのスポーツ、サーフィン、スケートでもバインディングはないので、ブーツに頼ることはありません。それでも、凄いパフォーマンスを見せてくれます。

以前聞いた話だけど、かつて東京ドームでビッグエアー大会をやった時、トラビス・ライスが、事前イベントでのインドアでのジャンプ・パフォーマンスでブーツを忘れてしまい、「面倒!」とばかりに、そのままスケートシューズでジャンプしていたそうです。
さすがに僕は怖くて、そんなことをやる気はないですが、でもその心中はわかるところがあります。
ちゃんと乗っていれば、ブーツに頼らずとも、それぐらいのパフォーマンスを見せれる、と。
大会で活躍するような方、デモンストレーターのようにシビアなターンを追求する方。そういう方が、キツめのブーツを履いたり、くつ紐をしっかりと締めることは理解できます。

でも、僕はこの先のスノーボードでも、キツキツに締めたような状況で滑ることは、たぶんないでしょう。

斜度50度あるようなダブルブラック・ダイヤモンド(超上級者コース)を滑る時も、雪のコンディションが良くなれば行かないだろうし、まるで25メートル泳げるようなプールぐらいの距離の巨大ジャンプすることもない。だから、ブーツのサポートをそれほど必要な場面というのはないと思うのです。

快適にスノーボードを楽しみたい。日々その中でも新しい滑り、新しいトリックに挑み続けていきたいのです。

その過程の中で、大きなプレッシャーを掛けるような場面はないだろうし。ともかく安全に、かと言って守り過ぎず、スノーボードがうまくなり続けたいと考えています。

日々スノーボードする中では、快適が一番。できるだけ長く雪上にいても不快にならない状況作りが大切。自分にとっては、あまりキツいブーツを履かずに、靴紐もマジ締めしないということにつながっています。

これまで、ブーツがキツくないといけないと考えていた方。
くつ紐をしっかりと締めないといけないと考えていた方に。

こういう考え方もありますよ!ということを知っていただきたく、このコラムを執筆しました。

 

自分に合ったサイジングをチェックする方法

では、自分に合ったブーツのサイズってどうやってチェックするのしょうか?

一つの方法としては、こうしてブーツのインナーを出した状態で履いてみて、どこが当たっているのか、キツいのか、調べてみることです。

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プロ・ショップに行ってもこうしたことをやってくれると思います。
すると、「ああ、ちょっとキツいですね。だけど、シーズン終わりには、ちょうどよくなっていると思いますよ。」と言われるかもしれません・・・、が!

でも、ショップで履いて快適と思われるキツ過ぎないブーツを選ぶと良いと思います。

なぜなら、雪上に出れば、もっとキツく感じたり、痛いと感じてしまうものだから。
特に新しいブーツは、注意が必要です。

それぞれの足の形もあるので、具体的に伝えるのは難しいですが。
ブーツを履いて、つま先が曲がってしまうのはダメ。ちょっと当たるぐらいならセーフラインでしょう。
長年、自分の知ったるサイズのブーツで良いということです。
無理に小さめを、履かないでいいと思いますよ。

 

僕のブーツの締め方

まずインナーは、普通にビシっと締めます。

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足の甲部分は、ほぼ締めない。緩みっぱなし。甲に余裕をもたすことで快適になります。
何日も履いているブーツは、ルームができてしまうので、より締めるようにすることもありますが。

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(足の甲は緩めにしています。)

足首から脛の部分に関しては、甲部分よりももっと締めてしめます。
かと言ってビッシビシというわけでなく、軽く締めるという感覚です。
こちらの部分もブーツの使用回数により、若ければほぼ締めず、古くなったらより締めるという傾向です。

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(足首から脛の部分は、トゥサイドでパワーを伝えるサポート役として、より締める傾向。)

スノーボードがやたらに調子良い日、よくチェックしたらブーツの紐をまともに締めていなかった。
ということないですか?

そう、足首がよく動くと、オーリーの踏み切りも良く、意外に調子よくなったりするもの。

ちなみに、何度も言いますが、これはあくまでも個人的な考えで、僕が使用しているブーツメーカーがこのようなことを推奨しているわけでありません。
安全第一なので、あくまでも参考程度に。足首のサポートを何より大事に考え、多少キツくても締まった方がいいという考え方も理解できます。そういう方はこれまで通りシュレースをしっかりと締めましょう。

 

 

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飯田フサキ プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴30シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWing誌では、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、シーズン中に一回は日本へ帰国しコーチングも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして活動し、今なお世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。

 

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