スノーボード基本技オーリーは5つのポイントを抑えれば簡単!

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スノーボーダーにとって大切なフリースタイル・テクニックの基本技、オーリー。
フリーラン中にジャンプできるオーリーは、ある程度どこでも滑れるようになったスノーボーダーの方なら、ぜひともやりたいトリックだ。
だけど、いざやってみると、なかなかうまくできなかったりする。
そんなあなたは、ぜひこれから紹介する6つのポイントを抑えてみて!
きっとあなたも簡単にオーリーができるようになる!

 

POINT 1
オーリーに適した板を選ぼう!

そもそも技術うんぬんの前に、実を言うとオーリーに適さない板というのもあるんだ。そんな板でいくら練習してもなかなかうまくならないので、気を付けたいポイントだ。

以前、スノーボードのレッスンでオーリーを教えていた時、なかなかうまくできない女の子がいた。
なぜだろう?と思って、板をあおらせてもらうと、その板はとても固かった。その子の脚力では板をたわますことができなかったのだ。あの瞬間、僕はオーリーのやり方うんぬんの前に、ギア面でのチェックが必要だと思った。あの固い板では、一生オーリーの感覚なんてつかめないと思った。

昨今、板の形状はキャンバーの他にロッカー(※船底のような形状でトップとテールが浮いている)、フラットなど様々なものがあるが、基本的にはどんな板でもオーリーは可能だ。
ロッカーの方がオーリーがやりやすい、また軽い板の方が空中で板を引き付けやすいなどあるが、僕自身、カービングに適したキャンバーの板でオーリーを楽しんでいる。

あまりオーリーに適さない板というのは、以下の2つ。

1)固い板
2)長い板

もし、オーリーを楽しむスノーボーダーになりたいと思ったら、以上の2つは避けた方がいいだろう。
ちなみに固くて長い板の良い点は、高速安定性が高いこと。また固さに関わらず長い板はパウダーでの浮遊感を得られやすいため、パウダー・ボードに最適だ。


(柔らかい板というのは、よくボードもたわみコントロールもしやすくオーリーがやりやすい。逆に固い板でオーリーするのは大変。ボードの板の固さは自分の身長、体重、脚力にも関係してくれるので、一概に数字を伝えるのは難しいが、よくショップの方に相談してみよう。)

一般的な男性用フリースタイルボードの長さ: 150cm~158cm
一般的な女性用フリースタイルボードの長さ: 140cm~158cm

※昨今は、ボードの性能も上がり、コントロールしやすい短い板でもスピードの安定性が上がっている。日本人男子のスロープスタイル選手では、148cmなど140後半のボードを好む選手がいるくらいだ。かつてボードの長さは、板を自分の横に立ててみて、アゴから鼻の高さなんて言われていたが、オーリーなどフリースタイル・テクニックを楽しむことがメインなら短めの板、アゴぐらいの高さのボードを選ぶといいだろう。

 

POINT 2
オーリーの動きを明確にイメージできるようにしよう!

オーリーとは、元々はスケートボードのテクニック。板のテールを利用して、飛び跳ねることだ。

オーリーの動作としては、後足でテールを強く蹴り、その後にすかさず前足(=前ヒザ)を胸の方に引き付けることにより、空中へ飛び出す。
さらに後足を引き付けた結果、ボードがうまく飛び上がるというもの。
スケーターの場合、前足を胸に引き寄せた動作の後、すかさず前足を送り出す動作も加わるが、スノーボードにおいてもこのような動作を加えることで、よりカッコ良く決まりやすい。

両足が固定されていないスケートでのオーリーは、スノーボードのオーリーよりも圧倒的に難しい。
それだけにスケーターのオーリーはできると、美しくカッコいいので、まずはオーリーという動きを理解するためにも、スケーターのオーリーの動きをチェックしてみよう。

 

高いオーリーで評判!マイクが教えるハウツー動画

今度は、雪上でのオーリーの動きを明確にするために、僕のイントラ仲間マイク・バートンのオーリー、ハウツー動画を紹介しよう。
彼は、ウィスラーのインストラクターの中でも、最もオーリーが高いという評判なんだ。
ぜひ以下の動画で理解を深めよう!

 

 

POINT 3
基本はテールプレスからのジャンプ

オーリーの動きが理解できたら、いよいよスノーボードをしながらトライしてみたいだろう。だけど、実際にやってみるとなかなかうまくできないものだ。
そんな時、基本の動きとなるのがテールプレスだ。この基本を抑えないとオーリーのステップは踏めない。

まずは写真上のようなテールプレスを作る。後足に極端に体重が乗り、前足を伸ばす姿勢だ。
この時、腰がズレているとうまく自分の体重がテールに乗らないので、上半身から上はほぼ真っ直ぐな状態で、そのまま全体重を後足に乗せるようなイメージを持とう。
決して、頭を下げないこと。人間にとって頭というのは、意外に重いパーツであるので、頭を下げることでその方向に体重が寄ってしまいアンバランスになるのだ。

シンプルな姿勢だけど、後足の筋肉の負担が掛かり、ちょっと辛い姿勢に感じるだろう。そんな人は、そもそもオーリーに必要なテールプレスで使う筋力が備わっていないので、こうした練習を家の中でも行うといい。理想は実際にスノーボードのブーツを履き、ボードを装着してやってみることだけど、それが難しい人はボードなしでやってみるのも手。

もちろん、雪上に出てフラットなエリアで行うのもひじょうに有効な練習だ。

テールプレスができたらそのままジャンプしてみよう!

テールプレスができるようになったら、そのままの状態から軽くジャンプしてみよう。
この時は、あまり強くオーリーの動きをしようとせずに、シンプルにテールプレスの形を作って、そのまま軽く飛び跳ねる感じ。

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ここまでできたら、すでにオーリーの入り口に入ったと言える。

意外にカンタンでしょ?

あとは、より後足に体重を乗せて、飛び跳ねてみたり。
後足を蹴った後、すかさず前足を胸の方に引き付けてみたり。
さらに以上の動作の後、後足、特にヒザを胸に引き付けることで、高さが生まれて来る。

 

POINT 4
オーリーはしやすい場所&スピードは?

オーリーになれない人が、いきなりスピードを出して急斜面で行うのは難しいもの。
オーリーには適した場所あるんだ。
もちろんうまくなれば、いろいろなところでできるけど、まずは上達しやすい環境をチェック!

できるだけフラットなところ

オーリーはできるだけ、フラットなエリアでやるのが好ましい。
例えば、ほぼ斜度がない初心者コース。または迂回コースなど。
こうしたところの方が、後足を蹴る動作のきっかけが作りやすいだろう。
極端な話、完全に板が走らないフラットのところでやるのも手。
特に初心者の段階では、フラットなエリアでの練習が最適だ。

スピードはできるだけ遅く

慣れてくれば、ある程度スピードがあった方がオーリーのきっかけをつかみやすいのだけど、最初はできるだけ遅い方がいい。
それこそ、本当に止まりそうなスピードのようなところでもいいんだ。
例えば、リフト乗り場で自然にフラットになるようなところ。レストランの前にあるような広場のようなエリアとか。
もちろん、衝突事故は気を付けてほしいので、人が多かった無理せず諦めること。もし、空いていたら、どんどんトライしてみよう!

 

POINT 5
オーリーできない!という8割の人は練習量が足りない

次によくオーリーをやろうとしているのに、なかなかできない人について。
ある程度のうんちくはわかっているのに、なかなかうまくできないという方。
自分のコーチングの経験では、8割の人が練習量が足りない。
もの凄く乱暴なアドバイスを送るとしたら、「ともかくできないという暇があったら、練習すればできるようになって来るよ。」と言いたいのだ。

ちょっとやろうとして、できない。だから、あきらめているという人が少ないのである。
できないと、恥ずかしい気持ちもあって辞めてしまうのかもしれないが、他人は自分が思っているほど自分のこと気にしていないもの。だったら、どんどん練習しよう!

じゃあ、どこでやるかって?
それこそ、どこでもできるんだ。
まず、リフトで上がってバインディングを装着したところ。そこは結構フラット(平ら)だったり、和やかな傾斜だったりするよね。そういうところはオーリーしやすいよ。だから、必ずぴょこんぴょっんって、2、3回練習しよう。

あとは、リフト乗り場のところ。
滑走してリフト乗り場のところに行く時、スピードを緩めるけど、そんなところもオーリーがやりやすい。やはり、ぴょこんぴょこんって、2、3回やってみるといいよ。

こうして、ちょこちょこ練習していれば、1日に50回くらい練習することができるかもしれないね。
そして、オーリーするために必要な太ももやふくらはぎ、また板を引き付ける時の腸腰筋などの筋力も上がってくる。

かなり過酷だけど、連続で10回オーリーを続け様にやると良い練習になるよ!
もしチャンスあったら、ぜひトライしてみよう。

 

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こちらのハウツーのコンテンツは、みなさんのご質問、ご感想などを元にさらに発展していきます。
日本で一番役立つハウツーを目指しますので、何か伝えたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。

e-mail: fusaki@dmksnowboard.com


飯田フサキ プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴30シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWing誌では、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、シーズン中に一回は日本へ帰国しコーチングも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして活動し、今なお世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!

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