【ハウツー】意識の無意識化

 

練習ポイントの置きどころ。
みなさんはどう考えていますか?

僕の1つの考え方は、「できそうなんだけど、うまくできないこと」。
そこに視点を当てています。

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例えば、あるスノーボーダーは、ライディング中に悪いクセが出てしまうことがあると知っているとしましょう。
トゥサイドの時に目線が下がったり、ジャンプの時に早く踏み切り過ぎてしまったり。

みなさんもビデオ撮影してみれば、様々なクセが出ていることを自覚することでしょう。

こうした、悪いクセはしっかりと直さないと、後々うまくなった時に厄介な欠点として残ってしまうものです。
だから、意識して直さないといけません。

この意識しないとできないことこそ、練習ポイントの軸だと思います。

もちろん、まったくできないことにトライすることも悪いことではありません。
しかし、長い目で見れば、できそうでできないことをコツコツやっていく方がいいと思います。

逆に長くやっていれば、無意識でもできるわけで、そうしたテクニックはもうあなたの一部になっているわけです。
そのテクニックは、あなたのスノーボーディングに存在すると言っていいでしょう。

よく、野球選手が「無意識でバットが出ました。」というコメントがあるけど、あれこそ練習の賜物。無意識化できるほど、その練習をやり抜いたということなので。

ジャンプやジブ・トリックにしても同じ。
意識を無意識化できるところまで練習すれば、次の段階に上がれます。

逆に、すでに無意識化しているのに、いつまでも同じ練習を続けても時間の無駄かもしれませんね。

だけど、そう僕が言うと、「おもしろいから、何度同じことをやってもいいじゃない?」という批判の声も出て来そうです。

そんな方には、こう聞きたい。
「果たして同じことをやり続けて、本当におもしろいですか?」

僕は、人間はどんなことでもチャレンジを続けないと、つまらなくなって来ると考えています。
トップ・プロのライダーたちも常に何か、チャレンジを続けています。
特に超トップと言われるライダーは、進化を求めています。

ある意味、小心者かもしれません。
その高いトップの位置に居続けるためには、チャレンジを続けるしかない。新しいことをしないといけない、と考えて行動するわけです。
自分が常に成長していないと、プロでいられないというナーバスな心があるわけです。

みなさんもレベルの差こそあれ、常にチャレンジし続ければ、もっと上達できるし、スノーボードが楽しくなると思いますよ。

だけど、忘れないでください。
意識的にやれば、できるようなこと。そこが練習ポイントの軸!
それを行き過ぎれば、ケガにもつながるし、行かなければ上達できないというつまらなさも。
ようは、上達速度のバランスを考えることが必要。

意識の無意識化。
そこが練習ポイントだと思います!

 


飯田フサキ プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴30シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ等スノーボード・メディアでのハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWing誌では、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、シーズン中に一回は日本へ帰国しコーチングも行っている。
普段は、カナダのウィスラーのインストラクターとして活動し、今なお世界中の多くの人にスノーボードの楽しさを伝え続けている。2016-17シーズン、ウィスラーのインストラクターMVPを獲得!!