高石周の教えてコーチ!「スピン後半の回転速度の減速について」

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世界の舞台でコーチとして活躍する高石周さんが、スノーボードの上達に関する悩みから、環境の提案など、様々な角度からスノーボーダーの相談に乗ります。
今回は、スピン後半の回転速度の減速についてについて。

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質問者:ロー

お久し振りです。前回バックサイドの板が逆にズレるという現象を相談させて頂いた者です。前回の課題はアドバイス頂いた事をやり続けた結果ほぼ完全に改善され回転もスムーズになりました。その際にナックルが見える感覚を覚えるまでストレートを飛び続ける。思いきり回すつもりでタメを作ったまま解放せずにストレートを飛び続けてタイミングを掴む。ストレートで掴んだタイミングと同時にタメを解放する。ということを特に意識して練習しました。

さて、今回のスピン後半に減速するについてですが、スピン自体の形はそこまでぎこちないという感じでは無いのですが、回転の前半と後半を比べると後半明らかに減速してしまいます。高石コーチの過去のブログから、板が肩を追い越さずに上半身と下半身が揃った所から更に腰を引っ張っていくことで速度は加速、あるいは維持できると解釈しているのですが、どーにも上手くいきません。
原因の一つとしてグラブするのが早いというのは当てはまるのでしょうか??また回転速度を持続させるために出来る練習方法などは有るのでしょうか??現在動画を載せられない環境にあり文章だけになってしまうので、わかりにくいかとは思いますがアドバイスよろしくお願いします。

 

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アプローチと抜けが安定したようで良かったです!
さて、今回の回転速度が落ちることについて。
まず前半の回転力があるということなので、上半身の捻りが回転のスタートダッシュを成功させていると理解できます。
この回転力が維持されるためには、体全体がこの回転に乗っていく必要があります。

参考に以下のページもご覧ください。
http://sportscoaching.blog72.fc2.com/blog-entry-166.html
http://sportscoaching.blog72.fc2.com/blog-entry-219.html

そのために回転軸の中心にある腰を回すと良いのですが、これがうまく回せない感覚がある場合、おそらく「伸張反射」をうまく使うことができないのかもしれませんね。
体幹筋と足の筋肉をしっかり伸ばして伸張反射を起こす状況を作り、さらにその筋肉を意図的に縮めることで、下半身はより軽く感じられ、さらに腰も容易に回っていきます。
これを実現させるには。。。

1.高い姿勢から足が伸びきるように蹴る
2.体幹筋を横以上に縦に伸ばす
3.蹴った後は意図的に足を引き上げる
4.胸を回転方向側の足にかぶせる

以上の運動が有効です。
1と2は伸張反射が起きる状況を作っており、3と4は伸張反射に加えて意図的な筋の収縮を加えています。
1と2はより縦方向に動くとも言えます。
3と4は筋肉が伸びきる前に行うことでより強く伸張反射を得ることになります。
これに横回転がより強く加われば、回転はより速く回ります。

動画がないのでただの机上の理論になってしまいますが、まずは試してみてください!

ウィスラーはもう数週間ほどでオープンです!
山はいまのところ順調に雪が降っており素晴らしいシーズンになることを期待させます!
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高石周(SHU TAKAISHI)プロフィール

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新潟県長岡市出身。現在45歳。
1990年よりスノーボードを始める。1997年まで競技を続け、その後は育成の道へ。
2003年よりカナダのスポーツ専門学校でスノーボードプログラムの責任者を務め、2008年よりコーチングブログを始める。元ナショナルチームの渡部耕大、そして現在ナショナルチームで活躍する佐藤夏生など育成。その他、ビデオシーンで活躍する小川リョウキ、高尾翔馬など、日本を代表するライダーたちを育成して来た。
2012年よりコーチとして自立し、スノーボードコーチングプログラム「Snowboard Wiz」を発足。
ナショナルコーチング資格プログラム(NCCP)、カナダスノーボードコーチングプログラム(CSCP)など、カナダの各種コーチング資格を所得していて、そのコーチング・レベルはナショナルチーム・レベル。

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