脳は空白に耐えられないもの

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脳学者の茂木健一郎さんが、先日テレビで興味深いことを言っていた。

「脳は空白に耐えられなくて、よけいなことをする」と。

思わず、テレビの前で「ごもっとも!」と叫びそうになった。

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例えばジャンプの時。特に初心者の方は、よけいなことをしてしまう。そのまま真っ直ぐに入ればいいのに、ターンをしてスピードチェック(減速させること)をし過ぎたり、上体を高くしてしまったり。あるいは早く踏み切り過ぎたり。
待てばもっとうまくスムーズに飛べるのに。

人間は不安になったり、怖いと思ってしまうとよけいなことをしてしまうのだ。

それでは、よけなことをしないためにはどうしたら良いのか?

事前にやることをしっかりと決めておく。そのことに対して、自信を持ち、そのことだけをやるのに集中し不安を打ち消す。その手助けとなるのがイメージだ。

キッカーで行うストレートジャンプを例に取ろう。

まずは下見だ。
どの場所からチョッカルか決めておく。決めた場所からは潔くスピードチェックせずに突っ込む。

ジャンプ台の横、もしくは端に来て、飛んだ時、どんな景色が広がるのか、よく見ておく。
そうすれば、ジャンプ台直前で無駄に立ち上がるような動作をしなくて済む。
結果、リップまでしっかりとステイロー(低い姿勢)で入り、リップぎりぎりまで待って蹴ることができる。

飛んだ時の格好をしっかりとイメージする。
そうすれば、自分のイメージしたカッコいいトリックを決めることもできる。
ただし、空中でグラブする時、自分からボードを取りに行くのではなく、ボードを自分の体に引き寄せることなど、エアー・トリックのツボもしっかりと頭に叩き込むこと。

そして、着地を決めた時のハッピースマイルまでイメージしよう。

あとは度胸よく、もう決めたことをやるだけ。
脳は空白に耐えられなくてよけないことをしがちだから、決して決めたこと以外の行動はしないようにしよう。
 

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