情報を整理する力

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日本と海外のスノーボードのコンテンツを比べてみると、あきらかに違うことがある。それは、日本には海外以上にハウツーという文化が根付いていることだ。

海外の雑誌のもトリック・ティップスと言ってハウツーはあるし、もちろん連続写真を見せるコンテンツはある。しかし、日本のように細かくコツなどを紹介したり、矢印などのマークを使って事細かにわかりやすいハウツーというのは、ほとんどない。そして何よりもそのハウツーの情報たるや、比べ物にはならないのだ。

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日本ではハウツービデオは毎年たくさん売れるが、海外ではほとんど売れない、という状況がある。

このようにハウツーを強く求めるのは、日本人の気質などにもよるところが多いが、今回伝えたいことはそんな学者的なことではない。それは、「これだけハウツー情報が多いので、何が自分に有効的なものか把握する」ということ。また「情報を整理する力が必要」ということだ。

あまりくわしく書くと、それこそ本の量になりそうだし、何よりこんな偉そうなことを言う僕の頭の中でも整理されていないので(失礼)、まずハウツー情報に接した時、どうしたら良いか、というアドバイスを。

あるスノーボーダーが書店に足を運ぶ。すると、そこにはたくさんの専門誌やらハウツーがある。手にとって読んでみる。すると、自分にとってピーンと来るフレーズが入る。このハウツーを伝えている人は、その人にとって有効なことを伝えている可能性が高い。
つまり、最初は論理的な思考など、身についていないから感で選ぶということになる。

ハウツーを読んでもちんぷんかんぷんなこともあるだろう。「このハウツーは、何が言いたいの?」「難しい言葉ばかりでわかり難い」とか。
そういったものは、頑張って読んだところで、時間がもったいないので、不要という烙印を押そう。

だいたい、僕が思うに、
難しいことを言っている人は、頭でっかちの傾向があるし、何より自分の考えをしっかりとまとめていない傾向が強い。
あと、伝える人は、受け取る人のことをよーく考えて、わかりやすい言葉で伝えないといけない。

これは僕が尊敬するワタキチ先生(ナショチコーチです!)も、同じことを言っている。
ちなみにワタキチ先生には、以前、「フサキさん、ギルランテって何ですか?」と突っ込まれたことがある。
PEAK#01で自分のカービングのハウツーでこの言葉を発信してしまったので。

話を戻そう。

そう、まずは自分の感を頼りに「自分にとって良いハウツーを探す」のがポイント。

次はその集めた情報を整理するために、わからないことはとことん調べるようにする。
その方法は、お友達に聞くもよし、スクールで聞くもよし、もちろんウチの掲示板も有効である。

https://dmksnowboard.com/b2s/howto/light.cgi

ちなみに最近、カキコミができない時があるので、そんな時は直接メールをください。

[email protected]

こうして、わからないことを調べる内に、だんだんと論理的な思考が身につく。

例えば、

リップのRで踏ん張るのはなぜ?
それは、最も重力が加わるから。
それでは、その踏ん張る姿勢とはどんなものだろうか?
ヒザや足首をどれくらい曲げておくといいだろう?
上体はボードに対して、どんな角度が良いのか?
きっと垂直の位置に違いない。
垂直を保つために、どんな意識を持つといいだろう。
こうしてRで踏ん張ることで、空中に抜けた時に何が待っているか?
今まで感じたことのない浮遊感だ。
飛んでしまったら怖いの?
いや、そうではない。飛ぶ方がトリックを決めやすい。
大切なことは、空中でもボードをコントロールすることだ。
そうすれば怖くない。むしろ気持ちいい。
怖いことは、どんなことでもコントロールしていないこと。
それでは、ボードのコントロールするために必要なことは?

って、ことで、永遠に考え、質問が浮かび、答えを探し、どんどん論理的な思考が身につく。

つまり、最初は感で材料を探し。
あとは調べていく内に、だんだんと論理的思考が身に付くとうワケである。
そして、徐々に情報を整理する力が身につき、自分にとって最も効率的なスノーボード上達人生を歩むことができるのだ。

だけど、絶対に完璧なスノボ上達人生なんてあり得ないよ。今までの考えが間違っていた、ということも気付くこともあるし、そういった気付きがあることも知っておこう。常に人の意見を聞ける謙虚な気持ちを持ち、勉強を続けることで、失敗した時にどのようにクリアできるか、わかってくるようになるのだし。 

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