実行力

広告 five  

スノーボードの上達において、最も自分にとって壁だったのは実行力だと思います。

山に近い環境にいるせいか、ついつい安全な道を辿ってしまいがち。
「明日もできる!」という環境が、チャレンジ精神を奪うのです。

広告

また、すでに新しいレベルのことをやれる技術が伴っているのに、そのことにチャレンジしなかったり。
だから、スノーボードを27年間もやっているのに、未だに下手っぴなんですね。

若い時には、チャレンジ精神が旺盛だし、何より怖いもの知らずなので、どんどん突っ込んで行けるものです。
しかし、逆エッジやケガなど、スノーボードの痛い部分を知って来てしまうと、怖さによりチャレンジ精神を奪ってしまいます。
特に体力が低下する年齢になって来ると、そういうことが起きます。

それでは、どうしてこのような恐怖感を克服して、実行力を身につければいいのか?
それは、まず実行力を行使するための材料を用意することです。

例えば、『テーマ:パークのキッカーで華麗なメソッドエアーを決めたい!』」で考えてみましょう。

そのための材料は、
1)少々の転倒でもケガにならないように、柔軟性を身につけるストレッチングを行うこと
2)さらに転倒をサポートする筋トレを行うこと。具体的にはスクワット、腹筋、背筋、腕立てなど。
3)アプローチでしっかりと真っ直ぐに進めるよう、直滑降の能力を高めること
4)ジャンプがうまくなれるように、平なところで両足踏み込みジャンプや、オーリーができること。
5)ポコジャン(小さなジャンプ)で、両足均等にうまく着地ができるようにすること
6)ストレートエアーを完璧にできるようになること
7)メソッドにつながるメランコリーグラブでメイクできること
8)メソッドの形を自分の部屋の中でやってみること
9)メソッドエアーの形を作るため、上半身とか下半身を捻る滑りを簡単な斜面でやってみること。

ざっと、今、9つの材料を揃えましたが、これでだいたいテーマであるメソッドエアーを決めるということができるようになります。
もちろん、他にも様々な材料がありますが、かなり揃って来たのは事実です。

ずっと、以前のハウツーコラムで、僕はスノーボードの大切の要素は大まかに分けると3つある、と伝えました。

それは、体力、技術、精神力です。

そして、今回、ざっとご紹介した材料には、体力要素が2つ。技術要素が7つもあります。
これだけ、揃ったらあとは、精神力である実行力を発揮することです!!!

僕のようにいつまでも材料集めをしていてもダメ。
これもできる、あれもいい、って、ずっとハウツー材料集め病になってしまいます(笑)。

もちろん材料なしで行くのはおバカさんだけど、ある程度揃ったら、まずは試してみないとね。
それで、また自分に何か足りないのか、考えて行けばいいんです。
段階を踏んで、自信を付けていくしかなんですね。
そうすれば、実行力も出て来るのでしょう。

ともかく、実行力を失わない気持ちをずっと持ち続けてほしい。
そんな気持ちで、このコラムを書いてみました。

 

広告