周りが見える

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ここのところ撮影の仕事で大忙しだ。4月も下旬に入ろうとしているのに幸いパウダーと快晴に恵まれて、とてもいい撮影ができている。それにしてもいっしょに撮影しているカナダ人のライダーというのはとてもうまいもんだ、と改めて関心させられる。彼らは次にどこを滑ろうとか、ここはこう滑ろうとかなど、よく状況が見えている。経験と言ってしまえばそれまでだが、撮影隊にまでにもよく目が行き届くので「周りが見えている」状態である。

周りが見えると言えば、ハウツー・ビデオを制作するのにルーブ・ゴールドバーグのヘルメットにつけたカメラ目線映像というのは、おもしろかったなあ。ドロップする時にしつこいくらいに周りをよく見ているだ。そして飛んだ時も、空中をしっかり見てランディングを見る。あたり前のことだけど、よく周りを見ているんだようなあ。

僕も普通に滑っていて、毎日、周りを見ていないスキーヤーやスノーボーダーたちを見かけることがある。17年もスノーボードをしていて衝突事故を1度もしたことがないのは、結局のところこのように周りを見ているからだと思う。

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よく車を運転していて、慣れている人は前後左右いろいろなとこに気を配れる。キョロキョロとバックミラーなどを見れるのは、車を真っ直ぐ固定して運転しているというテクニックがあるからだろう。スノーボードもしっかりといい位置に乗れるようになれば、これから抜かすスキーヤーやスノーボーダーがどこの方向に滑るのかなどの予想は簡単につくので、できる限りその滑り手と離れて滑走することが可能だ。そして、スノーボードをしていて、必要以上に憤ったりすることなくリラックスしているので、ジャンプする時なども周りの状況をよく見れるものである。

ちょっと落ち着いてリラックスして周りを見れば、ずいぶんスノーボードが楽になるんじゃないかなあ、と思い今回のコラムを書いたしだいである。

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