今期の目標を立てよ!

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ウィスラー周辺には、豊富なハイキング・コースが多いので、時々山登りをするのだけど、山登りをしていて、一番キツいのは、なかなか予定時通りに目的地に到着しないこと。目的がキャンプでもあるので、テントや食料などの重い荷物を持って、険しい山を登り続けるのは、残りの距離がどれくらいあるのかわかっていないとキツいものである。急斜面を登ってかなり心拍数が上がって息がハアハアな状態の時でも、あと20分ぐらいで到着するのだ、とわかっていれば頑張れるものだ。これは、その他のスポーツ、例えばマラソンや極端な話、身近な仕事でも同じことだろう。ゴールを明確に持っていることは、その過程で頑張ることにつながるのである。

だけど、現実に今、スノーボードをやっている人で明確な目標を決めていない人は多いのでは?

遊びなんだから、そんな堅苦しく目的なんて決めないよ、という意見もわからないことはないけど、僕個人としては遊びだからこそ真剣にやりたい、という気持ち強い。人間何事も夢中になって何かに打ち込んでいる時が幸せだと思うし、実際、何かに夢中になっている人の姿というのは生き生きしているように見えるのだ。例えば、今年の阪神ファン。応援している姿って本当に幸せそうで、1つのことに夢中になっている姿を伺える。プロ・スポーツ観戦という点では、僕なんかも今、プレイ・オフで活躍する松井に夢中で空振りする松井を見ながら「ピッチャーの野郎、度胸良くインサイドに投げやがって」なんて、野球ファンでない方にとってみては、かなり細かいところまで気にして見ている。横で見ている妻にとっては、何で僕がここまで野球観戦で楽しめるのか不思議だろうけど、好きだからこそ研究し、そして真剣になり夢中になるから、楽しめるのである。

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なんだか、ずいぶん話は反れたんだけど、大好きな大好きなスノーボードを真剣にやれることは、とても楽しいことだし、そういった1つのことに真剣になれることは幸せだと思う。まして、カッコいい(まあ、人によっての解釈は様々だろうが)スノーボードを夢中になれるって、最高のことだよね。世の中には、キャバクラやギャンブルなどあまり人に誇れるものでない(もちろん何度も言うけど人によっての解釈は様々。だけど、あまり健康的でないことは確かだろう)ものに夢中になる人だっているわけだし、僕たちがスノーボードに出会えたことは本当に喜びなのだ。
そんなスノーボードだけに、真剣に楽しみたいものである。だから、今期の目標をしっかり持ちシーズン・インしてほしいのだ。

目標を立てる時には、別にそれを誰に見せるものではないのだから、躊躇や謙虚という気持ちは禁物。夢と思える境地でも目標にすることで、ずいぶんとモチベーションが上がり、上達できるものだ。目標を立てたら、その目標が達成するために、なるべく詳細にある時期の目標も考えるといい。
例えば、大きなキッカーで飛べるようになる、という目標を立てたなら、
1月までに飛ぶためのしっかりとしたフリーランで基本姿勢作りに励む、ということにしたり。
2月はポコジャンで正しいジャンプ時の軸移動をできるということをテーマにしたり。
雪が固い時にはケガをしないような注意事項を考えたり。
ともかく目標(ゴール)を決めたら、それを達成するためにできるだけ細かい条項や期間目標を考えて行くといいだろう。そして、忘れないようにしっかりとノートなどにメモること。
実際に僕もアルペン・レーサー時代、コーチからこういったことをやれ、と言われたものだ。現役時代はあまりきちんとやらなかったけど、最近では結構、そういったことをマメにするようになった。そのお陰で、ひじょうに遅い速度ではあるけど毎年ケガもすることなく上達しているのである。

今まで目標を決めたことないと、決めるのが難しいかもしれない。だけど、そういったことを考えたことがなかったら、自分のスノーボーディングがどんなものであるのか確立するチャンスに恵まれた、とも言えるだろう。どこかの国が明確な目的がないと左右に振られてしまうように、自分のスノーボードをしっかりと決めなければ、なかなか上達もしないし、本当に楽しさを得ることもできないのでは、と思う。

 

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