高石周の教えてコーチ!「BSスピンのアプローチについて」

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世界の舞台でコーチとして活躍する高石周さんが、スノーボードの上達に関する悩みから、環境の提案など、様々な角度からスノーボーダーの相談に乗ります。
今回は、バックサイド・スピンでのアプローチについての質問回答です。

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質問者:ナツミ

初めまして,ナツミと申します。
いつも拝見させて頂いております。
BSスピンのアプローチで壁にぶち当たっており,アドバイスを頂ければ…と考え投稿させていただきました。
既出の質問もあると思いますがご了承いただけたらと思います。

悩んでいる点は
●抜ける時点で安定した足場が確保できていない
です。
直近の練習動画は↓になります。
(略)

今までは
・アプローチから抜けまで骨盤(腹部)が常にセンター
・ヒールのラインはボトムまで。Rの前で乗せ換え。
で飛んでいました。
この点は正しいのでしょうか?
正しいラインどり,ポジショニングが出来ているか非常に不安です。

最近の症状としては
×ヒール⇒トゥーのタイミングが分からず。毎回バラバラ
×ヒール⇒トゥーでポジショニングがずれている,気がする
×抜けた後、上半身が前に突っ込み気味
(過去出来ていたB1メランポークが出来なくなっている)

上半身を強く開く先行動作は最後の一瞬だけ。
や過去のアドバイスの内容も試してみましたがどうも上手くいきません。
今の症状に合った最適な練習方法,
指針を頂けたらと考えております。

誠に恐れ入りますがよろしくお願いいたします。

下記URLから投稿を確認できます。
http://6218.teacup.com/snbw/bbs

 

news131002g

”Snowboard Dojo WIZ”FBページへの「いいね」ありがとうございます!
動画拝見しましたよ!
上手ですねえ!
症状も動画でよく確認できました。
最初からあれだけたくさんの動画を見れると分析もやりやすいです。

さて、早速症状を考えてみましょう。
まず上手くいった時のBSスピンとできない時のBSスピンの違いで顕著なのが「タイミング」でしょう。
できない時のスピンの方が明らかに待てなくなっていますね。
顔も肩も板も早い時点で横を向き始めています。
180でさえ(確認しにくいですが)わずかに早いと思います。
上手くいった180は抜けで顔がまだ正面を見ていますが、できなかった時は顔が真横近くを見ているので、おそらく抜けの時の周囲の状況が見えていないと想像します。(不安定感の原因)

360以上のスピンではどれも同じ症状が見て取れました。
板が早い時点で横を向き始めていますが、この症状が何といっしょに発生しているか見たところ、上半身を前に向ける先行動作を入れるときのようですね。
つまり肩を前に開くタイミングで下半身が逆方向に回っているということです。
そこでできた時のスピンを確認したところ、肩を開いたとき板は回っていません。
たまに早抜けで板が回って(ズレて)いますが、板が回っているときは肩を回転方向へ回し始めた時で先行動作を入れる時ではありません。
ここができない時とまったく違っています。

板は足だけでズレていくものではありません。
何が板をズラせるかというと、それは「腰」です。
肩を前に開くとき、腰の逆捻り(回転方向へ)も同時に入ってしまうということです。
腰は固定しないと足場に大きく影響が出てきます。
以前質問に答えた方は肩を開くときに腰がいっしょに前に開くという症状でしたが、ナツミさんの場合は腰が逆に動いてしまっているんですね。
腰が動いてしまうことで足場が作れないとうところでは過去の質問者の方と共通しています。

180から720までで共通しているものを総括すると、大きな修正点はおそらく「タイミング」です。
180ではその症状が顔の回しに出ているようです。
360以上では顔などに加え「腰」も早い時点で回転方向へ回ってしまっているようです。

まずはスピンと同じラインでアプローチし、そのままエッジをかけたストレートエアを練習ください。
それでライン取りとタイミングを何度も確認しましょう。
ライン取り自体は問題ないと思いますが、トーエッジに長く乗った状態でじっと動かずにタイミングを待ち、そのまま足場を作れるか、バランスを保てるかを確認してほしいのです。
ここではおそらく足場を作ることに不安定感はないと思います。
なぜなら腰を回転させないからです。
もしこの時点で不安定感を感じる場合は、トーエッジに乗った際のバランスで前後左右のバランスが悪いと考えられますが、おそらくそこまで心配する必要はないと思います。

エッジをかけたストレートで確認できたら、今度は180で同じアプローチを試します。
そしてストレートと同じタイミングで動き(回し)ます。
ここでやはりタイミングが待てないのであれば、今一度ストレートで後ろ足がリップにかかった時に蹴るタイミングを練習してください。
下半身が待ってても、上半身が待てない時もあり、またその逆もあります。
慎重に動作を分けて確認しましょう。
180でタイミングが待てる場合、後ろ足がリップ上で蹴っていて、さらに抜けでしっかり前が見えているはずです。
このタイミングは上半身も下半身もタイミングを待てている状態であり、これが身につけば360以上のスピンでもタイミングを合わせられるはずです。

腰は上半身と下半身をつなぐ場所であり、よって腰の動きをコントロールすることですべて解決する可能性も秘めています。
上半身と下半身のタイミングを調整しながらも、腰の動きも無視せずにたまに確認しましょう。

以上を実験の上、また結果を聞かせてください!
下記URLから投稿を確認できます。
http://6218.teacup.com/snbw/bbs

 

高石周(SHU TAKAISHI)プロフィール

news150818c

新潟県長岡市出身。現在45歳。
1990年よりスノーボードを始める。1997年まで競技を続け、その後は育成の道へ。
2003年よりカナダのスポーツ専門学校でスノーボードプログラムの責任者を務め、2008年よりコーチングブログを始める。元ナショナルチームの渡部耕大、そして現在ナショナルチームで活躍する佐藤夏生など育成。その他、ビデオシーンで活躍する小川リョウキ、高尾翔馬など、日本を代表するライダーたちを育成して来た。
2012年よりコーチとして自立し、スノーボードコーチングプログラム「Snowboard Wiz」を発足。
ナショナルコーチング資格プログラム(NCCP)、カナダスノーボードコーチングプログラム(CSCP)など、カナダの各種コーチング資格を所得していて、そのコーチング・レベルはナショナルチーム・レベル。

 

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