飛ぶ前にできること

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日本にいて感じたけど、ここ数年で流行しているストレート・ジャンプを行うという傾向は何か危なさを感じる。と言うのも、ワンメイクって実力がなくでも誰でも飛べてしまう。それだけに、ひじょうに危ないと思うのだ。

例えばヒップやパイプなどのアイテムは、実力がないとうまくアプローチができなくて、なかなか高く飛べない。特にパイプは、テクニックがないとリップに到達するのも不可能なぐらいだ。だから、実力者でないと飛ぶことができないのである。

僕が活動拠点とするウィスラー&ブラッコムのパークでも同じ考えである。通常誰でも入れるパークにはストレート・ジャンプがまったくないのだ。あるのは、パークに入れる承諾書を取って、ヘルメットをかぶって入れる上級パークのみ。
それでも毎年のようにケガ人は出るし死亡者まで出るのだから、本当に気をつけないといけないと思う。

ストレート・ジャンプを何度もやると確かにうまくなるけど、ある程度のところになるとなかなか上達できない。それは決められた環境でできる上達の壁だと思う。
僕は常日頃、自分の体験で感じているのは、上達する糧はフリーランにあるということ。自然の地形で自由に飛んだり跳ねたりすることで、上達は託されると思うのだ。フリーランならハイクアップしなくても何度もできるし、またプレッシャーが掛からないので上達しやすい。
先週も伝えたことだけど、ある初心者がターンする場所は、よりプレッシャーが掛からない場所の方が成功しやすく、急斜面ではターンなんてとてもできないことだから、上達するこが不可能ということになる。

極端な話、ずっとワンメイクに入っているよりも、ずっとフリーランで、ちょくちょく飛んでいた方が上達すると思うのだ。目指すゴールはワンメイクというカテゴリーでも、練習という環境に置いては、フリーランの方がいいという考え方である。

林間コースから谷に向かって落ちるところは、ちょっとしたダウン系のジャンプができ、オーリーを試せる場所。
また壁にできたヒッツはアップ系。
それとコースの端の谷のところでいったん降り、再びアップしてコースに戻るところでは、回転技をやるのには持って来いのフロント側ヒッツになることが多いし、その他、自分の工夫しだいで、自然の地形にはいろいろ遊べるところが多いものだ。

十分練習を積んで、自信がついたらワンメイク・ジャンプに挑戦してみる。
そこで反省材料が発見すれば、またすぐに戻ってフリーランをしていもいいし、逆にそのワンメイク台に対する経験の少なさから来る違和感があったら、何度か挑戦してみてもいいと思う。その場所1ヶ所(ワンメイク台など)で行う練習は否定しないし、時にはそういった日もあるべきだと思うが、自分の上達はフリーランにあることを思い出し、詰まる前にはフリーランでポコジャンをすることをオススメしたい。
ストレート・ジャンプで大きく飛ぶ前に、やれることもたくさんあるので、それを発見する楽しさも早く知ってほしいのである。

 

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