瞬間先行イメージ

LINEで送る
Pocket

「イメージは大切」。よく聞く言葉だ。僕もひじょうに大切だと思う。最近は、日頃の生活や仕事でもイメージをしてから行うことが多くなった。そうすると、ひじょうに有効にやろうとしていることができるからだ。

例えば料理にしても、まずは冷蔵庫の中身を見て前日から構想を考える。この材料があるから・・・、最近これ食っていないし・・・、鉄分もとってなかったらあれも作って・・・、よしあのミーティングの帰りに買い物して、あれとこれを買って、夕飯はこれで決まり!なんて考える。そして、実際、料理が始まれば、その料理する順番も事前にイメージしているので、とても早く作ることができる。
仕事にしても同じ。あの原稿を書く前に、注文やキャンプ申し込みのメールの返答を何時までに終了させて、余った時間にその他のメールの返答をして、犬の散歩している間に原稿の構想を練り、とにかく仮タイトルとリード文を作ろう、とか。
先月行われたウィスラーのキャンプでも前の日から翌日の作戦を立てていた。

ともかく、イメージをすると時間を有効に使えるし、またその分やろうとしていることがしっかりできるので良いのである。こうした日頃のイメージを作る訓練が、スノーボードにも役立つと思うので、ぜひ日頃から試してみてほしい。

さて、今回のお題目は瞬間イメージ、というもの。
トリックを前にイメージを作ってから入る、という人は多いと思うけど、さらにその一歩先を行ったイメージ作り術。それは、今、まさにやろうとしているトリックの前、瞬間的にそのトリックをメイクしている自分を思い浮かべてしまおう、というものだ。

例えば、今、キッカーでメソッド・エアーを決めようとしている。もちろん事前にはその飛んでいるところをしっかりイメージして、気をつけるポイントを考える。そして、いざアプローチしてリップ手前、6、7メートルのところまで来た時、瞬間的に自分がメソッドをやっている姿をイメージしてしまう。そうすると、かなりの割合でそのイメージに近づいた技をメイクすることができるのだ。もちろんその前提には、その技をやるための技術も必要だが、人間はその技術があっても実際に今までやったことのないことをやる時にはなかなかできないので、こうしたイメージがとても役立つのである。
また、やろうとするその前の瞬間には慣れない不安から恐怖感を伴うことが多いが、そういったネガティブなことも吹き飛ばす有効的な手段でもある。 つまり瞬間的にイメージしたことで、その時に起こりえる恐怖感を吹き飛ばしてしまうのである。

この瞬間先行イメージは、トリック以外でターンを行う時にも有効。例えば、苦手な急斜面を滑走中、バックサイド・ターンしている時すでにフロントサイドでターンしている自分をイメージしてしまう。そうすると、スムーズにターンができる確立が上がる。まあ、こうしたことは日頃の中でもできることは多いので工夫してやってみるといいだろう。

自分は選手から遠ざかっているが、もし現役選手ならこうしたことも考えるに違いない。
まずはその大会で起こる成功イメージを立てる。その時には、表彰台で喜んでいる自分までイメージしてしまう。食事やトイレの時間などできるだけ小まめにイメージ作りをしておく。大会まで毎日そういったイメージをしてみる。
次にその大会で勝つためのトリックを、イメージしてみる。そして練習では、必ず入る前にイメージを作り、そして入る瞬間には今回提案している瞬間先行イメージを行う。
とかく、その目標とする技をメイクするためには焦って、ガムシャラに練習しがちだけど、常にイメージを作ってから入り、常に瞬間先行イメージを行いながら入るようにする。そうすることによってイメージを作ることがそのスノーボーダーにとって習慣になる。習慣になれば、後は努力というボタンを押し続ければ間違いなく上達するだろう。
もしかして、このコラムをきっかけにプロになれるほどうまいライダーが出たりして!?

LINEで送る
Pocket