ちょっと怖かった環境

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今、自分がスノーボードに関する仕事をしているのは、いつもちょっと怖かった環境に身をおくようにしたからではないか、と思う。

僕が20代の若き日のこと、ある人からこんなことをアドバイスされたことがある。
「もっと日本でも学べることがあるんじゃないかな? 日本のゲレンデでも充分に上達できると思う。」

僕は二十歳からずっとカナダやニュージーランドばかりでスノーボーディングをして来た。22歳からは毎年、冬の多くの時間をウィスラーで過ごすようになった。そして、日本にはスノーボード・キャンプや大会がある時だけ帰っていたのだ。
そんな海外ばかりでスノーボーディングする僕に「もっと日本でも過ごしたら良いのでは?」と良いアドバイスをされたのである。

確かにあの時期、日本でスノーボーディングしていたら、学べたことっていろいろあったと思う。実際、僕の周りにもカナダで過ごし後、日本に行ったら学べることがいろいろあった、と言う人もいる。

だけど、僕の直感で「常にちょっと怖い環境に身をおきたかった」というところにいたかった。僕が頑張らないといけない環境だ。

例えば、最初にカナダで過ごした年。僕は、働いていた日本料理レストランのスタッフ・アコモデーションに滞在することができた。そこには、日本人も多くいたし、家賃も安かった。だけど、僕はその居心地の良い環境が、自分を育てないことを直感していた。
なぜなら、僕は小さい頃から両親は別居して母親が忙しかった関係で、いろいろな家に預けられて鍛えてきたし、そこで学べることが多かったからだ。幼稚園の頃から、家には帰らずに他人や親戚の家で預けれていて、自分の家には寝るだけって感じだったから。

最初のカナダに住んだ年の3月に、僕はすべてスノーボーダー、すべてカナダ人、しかも家賃はもっと高いというアパートに移った。そこでは、住人がちゃんと洗い物をしなかったり、また上の奴が昼間からエッチをして居心地の悪い面もあった。だけど、英語を話す機会が増えて、また多くの新しい仲間ができた。お陰で、カナダで日本人がいないという環境に慣れた。その時、僕たちのアパートに居候していたケビン・ヤングとは今でも親交があるし。そんな関係も築き上げることができた。

誰も知らない土地へ行くことって勇気が必要なことだと思う。
また、今までやったことがないことをするこって、凄くエネルギーがいることだとも思う。

だけど、常にちょっと怖いところに行くような努力をすれば、学べることも多いのだ。

自分のスノーボード人生を見つめ直してみてください。
ちょっと怖いことに挑んだことって、とても有意義な時間であったことを思い出せるでしょ?
スノーボーダーは、常にちょっと怖いところに行かないと、成長できないと思います。

 

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