【ハウツー・コラム】コミットメント力

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news150711d

昨日、トランスのハウツー動画を訳していて、「コミットメント」という言葉が出たのだけど、また出たな、と思いました。
これ、英語圏のスノーボーダーがハウツーを伝える時に、よく出る言葉なんです。
なんとなくわかる人も多いかと思いますが、訳していて、何か違和感があるんですよ。というのも、この言葉をしっかりと一言で表現できている日本語がないな、と思ってしまうのです。

意味は、何かの「約束を守る」とか、政治家がよく発する「公約を守る」とか。任務の「遂げる」とか。
ようは、決めたことは絶対にやるというようなこと。

今回、ライダーのベンジーは、こう言っているんだけど、うまく訳せなくて困っちゃうんですよ。

as you are approaching cab360 you wanna come out full commitment

最後の「full commitment」の部分をどう訳すか。
絶対にやり遂げろよとか、絶対にできると誓うんだ、という感じなんだけど。

海外で20年以上生活していて思うこと、極端な話、このコミットメントする力が、日本人は欠けているな、と思うので、もっと強い言い方で訳したいんですよ。
例えば、キャブ360をやる前には、このトリックを絶対に絶対に決めるんだ、と強く思うこと。そうでないと、アプローチの時、自分を疑って途中で動作を止めてしまってよけい危ないからね、とか。

あっ、ここまで書いて思ったけど、1つ良い日本語があったぞ。
迷ったら行くな迷わず行けばわかるさ!って(笑)。
そう、だからコミットメントは「迷うな」という言葉。
カナダ人でもオーストラリア人でも、スノーボード教えていて、下手くそだなあ、でも勢いあるなあ、と思うことがしばしば。そういう奴に限って、キッカー入りたいとかワーワー騒いで、360やりたいとか言って。それでじゃあ実際、やってみると、本当できちゃう!これぞ、本当にコミットメント力(笑)。

逆に日本人は、うまいのにうまくできないんだよね。コミットメント力が弱いから。

やろう!と思うことが、
下手くそなのにできちゃう奴と、
うまいのにできない奴の差って何なのかなあ?

海外の子供の方が、褒められながら、また楽しみながら覚えるという傾向が強いからかもしれないなあ。日本人は、だいたい何か教える時、否定が多いから。10回何かやったらほとんど何か指摘されて、1回だけしか褒めるというのが日本の教育って感じだから。でも、カナダの子供って、もっとのびのびと成長するでしょ。たまによその子供見て、おいおいそれは過保護過ぎだろ!と突っ込みたい時あるけどね(笑)。うちの子は絶対いい子でよその子は悪いとか、自分の方は絶対肯定、相手否定みたいな。

話がちょっと逸れちゃったけど、ともかく日本人はもっと自分を褒めたり、失敗を気にしない方がいいだろうね。そういうポジティブな生活習慣が、結局、スノーボードにおいて良い結果をもたらす。つまりコミットメント力を付けるということにつながると思うのです。ようは自信を持つためにも、失敗はまったく気にせず、できるイメージを描き続けようってことだね。

新しいトリックをする時には、恐怖が出て来るから、いざという時のために普段のポジティブ生活習慣がものを言いそうです。

 

news150104h

飯田フサキ プロフィール
東京都出身、現在カナダ・ウィスラー在住。
スノーボード歴30シーズン。そのほとんどの期間、雑誌、ビデオ等のハウツーのリリースに捧げている。
90年代を代表するスノーボード専門誌SNOWing誌では、「ハウツー天使」というハウツー・コラム執筆。季刊誌という状況で100回以上連載という金字塔を立てる。またSnowBoarder誌初期の頃から様々なハウツー・コーナーを担当し、その中でも一般読者にアドバイスを贈る「ドクタービーバー」は大人気に!その他、自身でディレクションし出演もしたハウツービデオ&ハウツー本は大ヒット。90年代のスノーボード・ブームを支えた。
現在も日本最大規模のスノーボード・クラブ、DMK Snowboard Clubの責任者として活動し、シーズン中は日本へ帰国しコーチングも行っている。
シーズン中は、カナダのウィスラーのインストラクターとして活動し、今なお世界中の多くの人にスノーボーダーの楽しさを伝え続けている。

 

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