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ボードの構造 その3

今回はソールについての基礎知識です。ソールの善し悪しは直接スピードに関係するので、もの凄く重要です。フレックスやグラフィックは気にしてもソールはそれほど気にしないと言う人が多いと思いますが、知っているとその板の別の顔も見えてきたりするので今期はぜひともソールにも注意して選んでみてください。

ソールはその作り方によって大きく2種類に分類できます。エクストルードとシンタードの2種類です。メーカーによって呼び方は様々ですが基本的にはこの2種類です。

エクストルード
簡単に言えばソールの原料をところてんのように押し出して作る方法です。シンタードと比べると安く作ることができ値段にして3分の1程度でできると言われています。シンタードと比べ滑走性能が落ちるのですがコストが安くできるため初心者向けのボードに多く使われています。シンタードでは一発でわかってしまう滑走能力の低下もそれほどではないと言うのも初心者向けのボードに多く使われている理由の一つでしょう。

シンタード
上級モデルでは一般的なソールです。ソールの原料を型に詰めて圧力と熱を加えて固めたものを薄く切り取る作り方です。エクストルードソールと比べ密度が濃く硬く仕上がるの特徴です。そのためワックスの持ちが良く、浸透させれば抜群の滑走性を発揮します。その反面しっかりとケアしないと滑走性能が落ちていくのがすぐにわかってしまいます。シンタード2000とかシンタード4000とか数字がついている場合が多いのですがこの数字は密度を表していると考えて良いでしょう。2000番がシンタードの最低番数で、その上が4000、6000となっています。これはP−texというソールの場合で、みなさんもP−texという名前は聞いたことがあると思います。この他にも数社からソールは提供されていますが、名前が違うだけで基本的な考え方はほぼ同じと見ていいです。

以上はソールについての基本的な知識です。最近ではソールに様々な添加物が入っている場合も少なくありません。そこで簡単に添加物についても書いておきます。

グラファイト
真っ黒なソールは数年前に衝撃的にデビューしましたが今では珍しくもないですよね。グラファイトという静電気を抑える働きのある素材が真っ黒な素材のため、それを練り込んだソールも真っ黒になってしまうのです。一般的な添加物で普通のシンタードに比べ滑走速度は上がりますが、そのまま使っているとグラファイトが抜けてくるので時々グラファイトワックスを使ってグラファイトを添加してあげる必要があります。


ガリウム
もともとはWAXブランドがワックスに添加していたものです。数年前にサロモンがグラファイト・シンタードにガリウムを添加してガリウム・グラファイト・シンタードというソールを作ったのが初めでした。ガリウムは金属分子の一種です。滑走能力はグラファイト・シンタードの上と言われていますがコストの面などの関係なのでしょうか? それほど一般的にはなってきていないようです。

インディリューム
一昨年からバートンの一部機種のソールに練り込まれているインディリューム。効果は摩擦熱によるソールの温度上昇を防ぐことです。これによりソールの表面に水分子の玉ができにくくなり、水の表面張力による滑走能力の低下を防ぐと言われています。

テフロン
LIB TECHでよく使われているテフロン・ソールですが、テフロンとはフッ素分子の一種で単純にソールにフッ素が化合されていると考えて良いです。


こうやって添加物を見るとワックスとの関係が一目で分かると思います。ソールはそのままでは滑走性はそれほど高くないので日々のメンテナンスで、どれだけ滑走性を伸ばしてあげることができるかがポイントになってくるのは全てのソールで共通のこと。だからメンテナンスはしっかりとやるようにしないと、せっかくの高性能ソールも価値がなくなってしまいます。カタログには必ずソールのデータも載っていますから今期はそれもチェックしてみるのもおもしろいと思いますよ。