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ボードの構造 その1

スノーボードの構造は大きくわけてサンドイッチとキャップに分けられます。最近で はこれにキャップド・サンドイッチと呼ばれるサンドイッチとキャップの複合構造のものを加えて三種類と言ってもいいかもしれません。細かい部分を区分していくとトーションボックス、ボックスなどの構造もあるではないかという指摘もあると思いますがそれは心材の部分で説明するので今回は「ボードの外見の特徴」という感じで見てもらえればと思います。

サンドイッチ構造
国産のボードは間違いなくこの形をしていると言っていいでしょう。サイドウォールがあるスノーボードのことでトップシートと滑走面で心材をサンドイッチした状態なのがサンドイッチと似ていることからこう呼ばれています。心材を挟んだままではサイドから水分が入ってきてしまうので、サイドウォールで隙間を埋めているのが食べるサンドイッチとの大きな差ですね。この構造の長所は設計の自由度がひじょうに高く、心材の種類や厚み、補強剤などの組み合わせを変えることでフレックスとトーションを狙い通りに出せること。一時期ほぼ全部のブランドでトップモデルはサンドイッチ構造と言った状況になった時もありました。これはライダーの意見を反映させるにはサンドイッチ構造の方が簡単で微調整がきくからということだったのでしょう。構造上の特徴でフレックスやトーションがキャップに比べて自然な感じになり、フィーリングがソフトというかマイルドというか、良くも悪くも平均点を出しやすい構造といえます。乗った感じではノーズとテールの食いつきがマイルド(悪く言えば力が逃げやすい)でセンター部分ではがっちりホールドするということが言われています、しかし現在ではアウトラインの見直しや心材の性能の向上などで、サンドイッチでもノーズとテールの食いつきも良くなっています。

キャップ構造
サイドウォールがない、トップシートでサイドも包み込んでいる構造がキャップ構造です。有名なところではサロモンのボードですね。全体的に丸みがあり一見してサンドイッチと違う製法で作られているのがわかります。もともとはF1やレーシング
カーなどのモノコック構造という一体成形の技術を応用したもので、歴史的にはサンドイッチ構造の方が古くなります。この構造の長所は強化材や補強剤を自由に配置できるという点です。これはサンドイッチでもできるではないか?と考える人もいるかもしれませんが、サンドイッチの方はシートとして配置が自由なだけでピンポイントで補強材を入れることはできません。トップシートのデコボコしたボードを見たことがあると思うのですが、100%間違いなくキャップ構造のボードでしか見ていないはずです。これは一体成形するという構造上の特徴なので、サンドイッチには真似できないことなのです。同じく構造上の特徴でエッジに乗り手の力をダイレクトに伝えることができるのでエッジのグリップはひじょうに強力です。カービングの時にレールに乗っていく感じというのをつかみやすいと言われています。細かく見るとサンドイッチとは正反対でノーズとテールの食い付きはとてもいいのですが、一部分にだけ加重が集中すると言うことが構造上難しいので、センター部分のグリップはサンドイッチほど良くないと言われています。またターンの最中の微調整もサンドイッチに比べ難しいのが一般的です。これは加重が逃げないためで微調整を優先させるのであれば、サンドイッチに軍配が上がります。またサンドイッチに比べ軽量に作ることができるのとコストを下げて生産できることも利点です(ビギナー向けのボードにサンドイッチが多いのはこのため)。

ハイブリッド構造(キャップドサンドイッチ)
最新の構造がサイドウォールを持つキャップ製法のボードです。サヴァンダー、K2、F2などが代表でしょう。この構造はブランドにより呼び方は様々ですが基本的には同じ構造です。サンドイッチとキャップの良いところをまとめた形で、エッジの食い付きはノーズからテールまでしっかりと食い付き、なおかつ自分の加重で微調整も可能という、まるで夢のようなボードです。外見の特徴はサイドウォールがノーズからテールにかけてしっかりとあり、残りの部分はキャップ構造で継ぎ目は徐々にキャップからサンドイッチになるように滑らかに移行しているのが特徴です。キャップ構造のように自由に補強材などを配置することができるのでトップシートがデコボコしている場合もあります。まだまだこの構造を設計・製造できるブランドが少ないのですが、今後ハイエンドモデルでは主流になっていく可能性を持った構造です。

以上大きく分けて三種類という説明でしたがこれはボードの外見上の特徴で、これが全ての性能を決めてしまうと言うことではないので、みなさんも覚えておいてください。そして「間違いなくこの構造が一番だ」というのもありません。三種類の構造全てに特徴があり、乗ったフィーリングも違います。ですから乗りやすいと感じる乗り手のフィーリングが一番重要で、その人の「スタイル」、そして「好み」によってその人にとってベストな構造は変わってきます。