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バインディング その3

それでは実際に各社のバインディングについて見ていきましょう。今回はストラップタイプです。

バートン

言わずと知れた最大手のメーカーです。バートンのバインディングはストラップタイプでは5タイプ発表されています。フレースタイル・カスタムフリースタイル・ミッション・cfx・c14の5種類です。この中で最高峰のバインディングはc14です。カタログで見る限り、バートンのテクノロジーが全て投入されているすばらしいバインディングと言っていいです。工具不要でハイバックのフォワードリーンの調節ができるシステム・硬く軽いベース・傾斜のついたトゥパッド・さらにバートン独自のストラップシステム、各所に使われたカーボン素材など、使い勝手、パフォーマンスともに最高のものを提供してくれるでしょう。今年発表の新シリーズがミッション。cfxの良いところはそのまま取り入れ、今までのバインディングを素直に進化させたモデルといえるでしょう。昨年までのカスタムフリースタイル同様、かなり売れると思います。ミッションGTはミッションのバインディングのハイバックに調節可能なWINGを付けた物。今年からの新テクノロジーで、注目を集めています。基本的にはサロモンのサポートハイバックとバートンの3ストラップバインディングの進化版と考えて良いでしょう。
バートンのバインディングは今年価格が安く設定されています。昨年までと比べ購入しやすくなったんじゃないでしょうか?僕個人的にはその他のメーカーでもバートンより安く、より良いバインディングを作っているメーカーが多くあると考えています。バートンの板だからバートンのバインディングしか合わないと言う人も良く探せばバートンにも合う良いバインディングもあります。FLUXのバインディングはあとで述べますが、初めてサードパーティでバートン公認のバインディングです。他にもSIMSなんかも実はバートンに付けれたりします。ショップでスタッフのかたに相談してみると良いでしょう。

SIMS

Linkのシステムを発表してから急に認められるようになったバインディングでしょう。はっきり言ってLinkの前のバインディングはあまりいいものではありませんでした。発表時のLinkはトゥストラップが非常にちゃちで今ひとつでした。実際僕の知り合いで何人か切れてしまった人がいます。昨年のバインディングはこの点も改善されて、さらにいいバインディングに仕上がっています。またヒールカップにアルミを使用し、強度と堅さを出しています。バックルにはアルミのラチェットを使用し、信頼性が向上しました。
難点はハイバックの調節に工具が必要なことでしょう。セッティングを変えたいときに工具が必要となるため、一度決めてしまうと変更するのが以外と面倒になります。またかかと部分に衝撃吸収用の素材が使われていますが、できればつま先部分にも欲しいところです。Linkシステムと衝撃吸収との組み合わせができれば、さらに良いバインディングになると思います。

サロモン

S−PROはサロモンのテクノロジーを全てつぎ込んだバインディングとなっています。ストラップには定評のあるサロモンですが、今年はカーボンハイバックにも力が入っているようです。人間工学からできあがった非対称ベースプレート、傾斜のついたトゥプレート、トゥ&ヒールプレートに衝撃吸収素材と、現在のトップクラスのバインディングの要素を満たしています。ハイバックのセッティングは工具が必要ですし、パッドもついていません(S−Pro)。ヒールカップもベースと一体型。値段の割にはそれほど魅力的ではありません。ただストラップに関しては非常に良い出来で、フィット感は抜群と言っていいです。しっかりとサポートしていながら、締め付けられている感じがあまりうけない。この点は特筆すべき点です。またS−5のハイバックは外方向にも伸びており、この外の部分がふくらはぎを包み込むようになっています。フリーライド派であまりトリックはしないという人なら、この包み込むハイバックは調子良いのかも知れません。
このハイバックの進化版がバートン・FLUXのWINGハイバックになります。抜群のフィット感を求める人ならサロモンのバインディングもいいでしょう。

FLUX

2シーズン前ぐらいからハイテクバインディングとして注目を集めるようになったブランドです。昨年はジェイミーリンなど海外の大物がサポートライダーに加わりました。今年は山崎勇亀プロが新たにライダーとなっています。バートンの3ホールパターンにも対応したモデルも発表していますが、これはサードパーティでは世界初のことです。それだけ完成度の高いバインディングと言っていいでしょう。
このバインディングの特徴は多いのですが、その中でもUUフィットシステムは特殊でしょう。このシステムは従来のバインディングとは違って、アンクルストラップをハイバックとヒールカップの内側に通しています。このことによって従来のバインディングでは考えられないフィット感が得られています。また、トゥストラップに巻き込み防止機能をもたせ、素早い着脱を可能にしています。昨年からフォワードリーンアジャスターの形状をサイドに広げ、横方向のずれを消すなど、常に新しいバインディングを作ってきています。つま先のパーツはブーツサイズに合わせて2種類から選べるようになっています。ハイバックの調整も工具不要。今年のハイエンドモデルには高硬度素材を使用し、レスポンスが向上しています。バインディングの外部にビス等の突起物がでないようにデザインされていて、ハイクアップの時も痛かったり引っかかったりしません。バートンと同じようなWING付きモデルも少数発売されるとのこと。
FLUXのバインディングは是非とも一度ショップで見てみることをおすすめします。

DRAKE

このメーカーも注目されているハイテクバインディングのメーカーです。今年のハイエンドモデルにはベースのテンションを自由に変えられる機能が付いています。
ベースのテンション(堅さ)を変えるとどうなるのか?と言う事ですが、硬めにすれば反応が早く機敏になります。反対に柔らかめに設定すれば多少ルーズな反応になります。また、つま先・かかと両側に傾斜を持たせているのでよりタイトにブーツのソールとフィットし、クイックなレスポンスが得られます。ただ、テンションコントロールのついたモデルに関しては割高な感じを否めません。ただこのテンションコントロールも一般のレベルで違いがそれほど感じられるのか?そもそも必要なのか?と言うことを考えればF−60で十分になり、これなら値段も平均的ですから選択肢の中に入れても良いんじゃないでしょうか?

K2

一番注目のメーカーでしょう。何よりもまずコストパフォーマンスが高い。今年から技術者と製造工場をアジアに移転。低コスト化と品質維持を成し遂げました。特にバインディングでは、マグネシウムモールドをベースプレートに使用。抜群の硬度を誇ります。またV12ではカーボンハイバックを装備。それでいてそのメーカーよりも値段が安い。機能的には、特に目新しい機能はない物の、素直にストラップタイプの良いところを伸ばしたって感じです。

Ride

バインディングとしての特徴は、アンクルストラップです。独自の理論に基づいて3Dホールドストラップを発表しています。カーボンハイバックもあり、選択枝的には広い選択肢が用意されているようです。オーソドックススタイルながら、完成度の点では充分合格ラインです。他者との比較の際には、売りの点が今ひとつ少ないと言うのが難点でしょう。


次回はステップインです。