1セント

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日本では、「一銭を笑う者は一銭に泣く」ということわざがあり、お金はどんなに小さな金額でも決して粗略に扱ってはならない、と言われていますが、カナダにはそういった感覚がないようです。

例えば、今日、朝のモーニング・コーヒーを買うのに、「1ドル18セントです。」と言われて、1ドル20セントを出して、おつりはチップを入れる瓶に入れてあげよう、と待っていたら、当然のごとくの顔で、おつりは来ませんでした。まあ、2セントくらい、いらないでしょ?とお店側から、言われているようなものです。

逆に、こういうこともあるんですよ。

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例えば、郵便局で、ああ、あと1セント足りない、なんて財布をゴチャゴチャしていると、「いらないよ。」と言われます。

だから、カナダにいると、よく1セントのコインが落ちているのを見かけます。
そして、誰も拾おうとしません。

一方、こんな言葉もありますよ。
1セントは幸運をもたらすと言われて、「ラッキー・ペニー!」なんて。
ペニーというのは1セントの愛称。

子供と歩いていて、1セントを見つけた時には、あっ、ラッキー・ペニーだよ、と伝えて、イエーイ、ラッキー・ペニー見つけた、なんて喜ぶわけです。

ある意味、1セントを大切にする文化も残っているのかな、と思います。


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