切れた!久々の活火山

LINEで送る
Pocket

この時期は毎年、日本に帰っていたけど今年はウィスラーに残っている。
この時期に日本に帰っていた意味の1つにスノーボード展示会SBJがあり、またそれをきっかけに様々なメーカーや雑誌社との話もあるのだが、今年はいろいろ考えて遠慮した。
ちなみにここ最近の自分は、いろいろ家庭のことや仕事のことなどで忙しくて、日記を書く時間がなかった。ウエブでは最低限やらなくてはいけない仕事だけはやって、後はその他の雑務に追われていた感じ。まっ、それだけではなく楽しい飲みの集まりもあり、なかなかそういった日は日記が書けなかったのだ。
さて、今日は久しぶりに大河を連れて山に上がった。大河のスキーはあまり上達していないのだけど、気長にやろうと思ったし、また2人でバスに乗ったり、帰りにホットチョコを飲んだりする気分も楽しいのである。ここのところ天気が良く、今日もポカポカ陽気で楽しいサタデー気分のハズだったのだが・・・。
災難はキッズのスノーボード・スクール軍団が来てから始まった。今日も大河にスキーを教えるため、チョッカリができるところまで、自分が横滑りしながらスキーをハの字に抑えて滑り。その後、最後の6、7メートルをチョッカルという要領でレッスンを行っていた。大河にはチョッカル前に「ここでお父さんがokというまで待っていてね」と伝えて、オレが大きな声で「ok」と言ったらチョッカリ、下で待ち受けているのである。こうすると、大河の目線は自然に遠くに行くし、下でお父さんがいるから、恐がらずにスピードを出せるのだ。しかし、その待っている時に、いきなりスクールの生徒が突っ込んだ。かなり危険な突っ込み方。大河のスキーは吹っ飛び、大声で泣いた。痛かったろうし、慣れない山でのことでショックも大きかっただろう。ここで、昔の自分なら間違いなく大声で怒っただろうが、怒鳴ったところで解決しないし、我慢することにした。
ちなみに、オレはその突っ込んだ子にはまったく怒りを感じていない。不注意は完全にインストラクターの姉ちゃんにあるので、ともかくそっちを睨んだのは事実。そうしたら、一応、誤ったけど、その後に「アクシデント」という言葉で、非がないような言い方なので、カチンとした。だから、口をムの字にしてまったく何も言葉を返さなかった。
ともかく、大河にとってはショックだっただろうし、落ち着かす意味で2人で座って休むことにした。それで、どこで滑ったら安全に楽しく滑れるかなあ、なんて場所のチェック。さらには姉ちゃんのイントラぶりを拝見していた。
隣のコースはスキーのスクールでビッシリとレーンが埋まっていたので、まあ、ともかくこのスクール軍団の合間、つまり滑り終わった後まで待って、滑るか、なんて思いまた滑り始めようとした。そしたら、そのスクール軍団の男の子が、今度はカーペット式のリフトで転んでしまい、助けを呼んでいる。だけどイントラ姉ちゃんは、気付かない。さらに、リフト係りも気付かないのである。お前ら、それで仕事やっているつもりなのかよ!と思いながら、オレは大河を安全なフラットな場所に置いて、駆け足でその子を救ってあげた。まったくしょうがねえ奴だ、と腹の底から怒りがフツフツを沸騰して来ているのがわかったが、まだまだ辛抱である。これで切れては、いつものように「ああ、やってしまった」という嫌な感覚が残るだけなので、我慢した。
だけど、事件はこれだけ終わらない、さらにドラマティック(?)な展開が待っていようとは! 気を取り直して、大河のスキーを横滑りをしながらいっしょに滑っている時に、なんとスノーボードが突っ込んで来たのである。大河にケガをさせないように見事に拾ってみせたけど、もう休火山は我慢できなかった。気付いたら、雪山全土に聞こえるくらいに大きな声で、その姉ちゃんを怒っていた。
3つの事件、衝突、リフトでの転倒、ボードの流した、以上のことを述べた上で、さらに「てめえは、ちゃんと生徒や周りの状況を見ていない!」とぶちまかした。そこにいるすべてのスキーヤーやスノーボーダーの視線が急にこちらに集中したのはわかったけど、もうオレの怒りのエンジンは全快だ。だけど、向こうの姉ちゃんも不思議なほど、強かったなあ。まず、オレが活火山なのに向こうはちゃんと普通の声で対応して来る。だけど、その理論たるやメチャクチャだけど。「ここはレッスンも行うから、こういうアクシンデントもある。安全にスノーボードをしたいなら、他に行け」と。確かにその場所はレッスン場所の中心地でもあるのだが、スクール以外の人が入れない場所ではない。多くの一般ビギナーが練習している場所だ。1万歩譲って、他でやるべきだったと考えても、自分の生徒が、他の子供にぶつかり、自分の生徒がカーペット式リフトでもがいて助けを呼んでいるのにも気付かず、自分の生徒のボードが流してしまう、とか、もうメチャクチャなんだよ!
ともかく、姉ちゃんの頭では、すでに「私悪くないもん」という石のように固まった考えしかなく、というかそう考えないと、自分を保てないのだろう、ともかく不思議なほど強靭な石頭回路なのである。自分の意見を素直に聞くことは、彼女の人生にとって大切なことだとも思ったけど、そう思うのはオレの勝手な思考なワケで、ともかく埒が明かないので退散することにした。ポカポカ陽気の楽しいスキー日だったけど・・・。またまた怒鳴った後の嫌な気分がモギモギやって来た。
大河には、とても嫌な思いをさせて悪いことしちゃったなあ、という気分だ。そして、ゴンドラの中で急に社会地域から身を引けてしまったためだろう、オレは一人ごとのように「あのクソババア、今度会ったらおもいっきりケツ蹴っ飛ばしやる」と言っていた。大河に対して悪いという気持ちの当たり場所を探すように、一人グチっているお子様状態に入ったのである。そしたら、大河、今日、昼寝して起きた時に「クソバアアいたから、なんとか」とか言っている。あーあ、3歳の子供に汚い言葉を教えてしまったあ~。
ともかく、その後、オレの活火山はなかなか収まらなくて、スキースクールのオフィスに行って「偉い人を出せ!」ってな感じで、掛け合ってしまったのである。チクっているようで悪い気もしたが、あの姉ちゃんが素直に謝罪できなかったことが、許せなかったのだ。そして、今日あったことを頑張って冷静に話して、ちょっとだけ活火山は休まった。さらに、その後、おいしい昼食をスシビレッジ(日本食レストラン)で食ったら、やっとのことで「過ぎたことは返らない。前向きに大河の気持ちをフォローする楽しいこと考えよう」と思えるようになった。
まあ、今、考えればスクールに行ってまで文句言ってもしょうがないかなあ、と思うのだけど、山やスクールを営業する立場にとってみたら、そういったことがあったと知るのも悪くないだろう。

LINEで送る
Pocket