スノーボードビデオの本当の感想

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この時期、スノーボードビデオの花盛り。
リリース情報やティーザー、さらにはすでに公開しちゃうところも出て、ここ1、2年で急激にスノーボード映像世界は変わったと思います。

この時期、よく聞かれます。
「フサキ、どうだった?」「フサキさん、観た感想はどうでしたか?」と。
そのたびに、「良かったよ。特にラストのパートが良かったね。」などと答えます。

確かにこれは正直な感想を述べているのだけど、本当に感想を参考にしたいなら、こう突っ込んでみるといいと思います。

「ぶっちゃげ、正直な感想は?これからの作品作りに参考にしたいので、否定的なコメントでも構いませんよ。」と。
英語なら「Are you sure ? I want to know your true opinion.」という感じでしょうか。

というのもビデオの感想を求められて、まして知り合いのものなら、誰もが否定的な意見というのは言い難いと思うのです。
どうしても社交辞令的な回答になりがち。
だけど、感想を求める人の真剣な態度を見れば、こちらも真剣に返さざる得なくならからです。

そして、その感想で残念なことを聞いても、決して落ち込まないこと。
そういう見方もあるのか?と考えればいいのです。

というのも、自分もビデオを作っていたからわかるのだけど、こういう制作物って必ず否定的な意見が出てしまうのです。
市場に出したビデオは、批評にさらされる運命にあるのです。
僕たちスノーボードの作品は、他の分野の映画であれ、同じようなコストを要求するのだから、お客さんからしたらその金額の価値観を期待してしまう。だから、批評も厳しくなります。それは当然のことでしょう。

例えば、これからトラビス・ライスの超大作The Art of Flightがリリースします。
きっと4000円台とかの値段になるだろうけど、この価格帯のスノーボードの作品は多い。
それでは、このThe Art of Flightと比べて、他の作品が勝るところはどこなのか?そういうところがあればしっかりと売りになるのだけど、それが弱ければ売れない、ということになるのです。

例えば、ハウツーというのも一つの売りです。トラビス・ライスを見ても、スノーボードはうまくならないよ。ハウツーの方がいい、という考え方だってあるし、事実、日本ではハウツーものは強いと言われています。
ガールズというカテゴリーもありでしょう。普段、スノーボードをしないような可愛い女の子が頑張っている姿を見るのも良い、と思う人だっているでしょうし。

もちろん、ハウツー、ガールズなんて邪道だ、と考える人もいて、そのような思惑がスノーボードDVD市場を形成する結果になっているのです。

市場に出した、ということはもう大会で言うと参加したということだから、売れなければ負けも同然。
いくら作り手がカッコいいと思ったところで、それは自己満足という世界です。

かく言う偉そうな僕もほぼ負けてばっかりですが(笑)。思えばバイタミンジブ1だけが、勝ち組かな。
あっ、そうそう20年前に出した僕のハウツーは、当時、全部のビデオ売上ランキングで10位に入り、ダイハード2という映画に勝ったので、思えばあの作品は凄かったぞ!(笑

最近、僕が観た中では、国内ではスクローバーが好きです。
やっていることは海外トップ作品には負けてしまうかもしれないけど、チーム色がしっかりと出ていて、編集も良かった。チームの雰囲気の出し方は、世界で一番とも思いました。


スノーボード: DVD『AND NOW』 トレーラー -2 from Visualize Image on Vimeo

海外作品では、キャピタが良かったです。
スケール感などは、The Art of Flightやバートンに負けてしまうだろうけど、スコット・スティーブンスの今どきの新しい動きや、トリを飾ったフィル・ジャックの圧倒的なフッテージ数、それに伴う彼のこの業界に台頭する雰囲気もあって良かったです。


スノーボード: DVD『Defenders of Awesome(ディフェンダーズ・オブ・オーサム)』 トレーラー#1 Scott Stev from Visualize Image on Vimeo

まとめます。

ビデオを作る人は、否定を恐れずに真剣に意見を聞くようにしよう。
だけど、必ず否定的な意見があるので、落ち込まないこと。2人以上、同じ意見が出たら参考ポイントにするといいだろう。
また、自分の作品が他の作品に勝てる要素、自分の作品の存在価値を徹底的に考えること。そのことを他の人に聞くのも手。じゃあ、どこが良かったですか?と。


http://dmksnowboard.com/dvd/

 

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