【コラム】スノーボーダーがヘルメットをかぶるべき4つの理由

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Text: Fusaki IIDA

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いよいよシーズンインですが、みなさんギアは揃っていますか?
板、ビンディング、ブーツ、ウェアなどは忘れている人はいないと思うけど、近年スノーボーダーに最も大切だと言われているヘルメットもしっかりと準備しましょう!

今、世界のスキー場では、ヘルメットをかぶっている方がほとんどで、ヘルメットをかぶっていないスキーヤー、スノーボーダーがいるというのは、日本だけの現象となっています。

ヘルメットはスピードを出したり、ジャンプをしたりするようなうまい人だけがかぶるものではありません。特に初心者、お子さんにかぶってほしいものです。

以下、その4つの理由をお伝えします。

1 衝撃から守るヘルメットの役割

以下は、イギリスを代表するテレビ局、BBCで放送された映像で、サッカーのヘディングにおける危険性を紹介したドキュメンタリー番組からのカット。

人間の脳がどのようなものか、わかりやすく伝えるために、ゼリーで作ったものを用意したのです。
脳はゼリーのように揺れ動くものだと伝えていました。
それを守るのが、頭の骨。

スノーボードの転倒は、相当のインパクトがあり、サッカーのヘディング以上に脳に強い衝撃を与える可能性があります。
特に初心者の方で多い逆エッジではその衝撃がモロに頭部に来る可能性が高い。ある程度、斜面があると、その衝撃を逃がすこともありますが、平なところほどモロに衝撃を受けるものです。


(急激なエッジングで引っかかって転倒する通称逆エッジは初心者に最も多い転倒で危険だ。)

残念ながら、毎年、どこかでスノーボーダーの初心者事故が起こるのは、こうした理由からです。

被害に合われたご家族にしてみれば、まさか初心者の身内がヘルメットをかぶらないことで、死亡してしまうなんて思いもよらないこと。
ですが、残念ながらこうした事故は毎年起きています。

また中級者以上の方も気を付けてください!
以前のコラム
でもご紹介しましたが、スノーボーダーは思っているよりもスピードを出しているものです。
通常、スピードを出している感じが60キロ以上と言ってもいいでしょう。
さらにスピードを出す方なら、80キロぐらい出せます。こうした状況で転倒し、頭部を打つと脳の負担は相当なもの。そんな時、ヘルメットをかぶることで、衝撃を和らげてくれます。

https://dmksnowboard.com/column/why-canadians-wear-a-helmet

 

ヘルメットで外傷の怪我を防ぐ

次に世界的なエクストリーマーと呼ばれるスノーボーダーのザビエ・デラルーの割れたヘルメットをご覧ください。

彼は世界でも有名なプロ・スノーボーダーで、かなり危険な急斜面を滑ったりします。
そこで転倒し、斜面から転げ落ち、岩にぶつかったのです。
もしヘルメットしていなかったら、間違いなく大怪我、もしくは死の危険性もあったでしょう。

自分は、「岩があるところでスノーボードしないから自分には関係ない。」と思わないでください。
というのも、ゲレンデには他にもスキーヤーやスノーボーダーがたくさんいます。

以前、広島の方であった衝突事故では、スキーが頭部に当たって死亡したこともありました。

よちよち滑りのお子さんが木の葉落となどで滑っていた時に、後ろからとんでもない速さで来た暴走スキーヤー、スノーボーダーに突っ込まれる可能性だってあります。その時にヘルメットが命を救うかもしれないのです。

https://dmksnowboard.com/news/doctor-says-xavier-de-le-rues-impact-would-have-been-fatal-without-helmet

 

ヘルメットは温かくて快適!

ヘルメットをかぶり始めた方がよく言うのは、「ヘルメットって思っていた以上に温かくて快適!」ということです。
そう、雪山でかぶるヘルメットって、まるでニット帽のような役割もあり温かいものなのです。
慣れてしまえば、ライディング中にヘルメットをかぶっていることも忘れてしまうほど、快適なんですよ。

 

ヘルメットはカッコいい!

そして、近年多いのが、ファッションでヘルメットをかぶるということです。
以前は、ヘルメットをかぶっていることがなんとなくカッコ悪いみたいな風潮がありました。
危険と隣り合わせのスノーボード、ロック魂で(?)ヘルメットをかぶらねえ!みたいな。

でも、今の時代はヘルメットをかぶる方がカッコいい!みたいな流れもあるんです。

実際、世界の多くのプロ・スノーボーダーがヘルメットをかぶってかっこいい映像や写真を残しています。

ヘルメットをかぶったスノーボード・ファッションもどんどん生まれているので、ぜひファッション面でもヘルメットをかぶるということを楽しんでみましょう!

 

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